ヨーロッパ泌尿器科学会 参加記

3月にスペイン、マドリッドで開催されましたヨーロッパ泌尿器科学会で研究発表する機会に恵まれました。遅ればせながら、その報告です。

ヨーロッパ泌尿器科学会には、いちおか泌尿器科クリニックのオープン直前、準備に追われるスタッフを残して一人ウイーンに出かけ、言うまでもなくヒンシュクを買って以来の4年ぶり2回目の参加になります。今回も京大の先生方と同行しました。

スペイン人は5回食事をとると言われているそうで、朝食は普通にとりますが、朝と昼の間にサンドイッチ休憩があり、遅めの昼食(2時前後)を取った後にシエスタ(昼寝)、5時ぐらいにも軽食を取りつつ、本格的な夕食は8時以降という、食道楽で夜型人間の私にとっては天国のようです。郷に入れば郷に従え。スペイン人に倣ってシエスタを挟みながら、5回の食事に挑戦してみましたが、店員に勧められるままに注文してペース配分を間違え、夜中のパエリアはほとんど食べられませんでした。

マドリッドでは王宮見学や、美術館巡りを楽しみました。町はクラシカルな建造物が数多く残されており、美しい街並みでありましたが、かつての栄華の面影を残しているという言い方のほうが印象に合っているような気がしました。

パエリア

王宮

王宮の壁画2

夜は美しいフラメンコを観賞したり、スポーツバーでサッカー鑑賞して地元の人と盛り上がったりしました。

フラメンコ

スポーツバー

学会では「Clinical outcomes of sperm cryopreservation in oncological patients: A comparison of germ cell tumours and hematological disorders」と題した発表をしました。

がん化学療法直前の精液所見、凍結保存した精子を使用した妊娠率を、精巣がんと血液がんの場合で比較して論じたものです。具体的な結論としては、精巣がんの場合は凍結保存した精液の所見は悪いものの、妊娠率は良好である一方で、血液がんの場合、保存した精液所見は良好なものの、妊娠率は低い傾向がある、というものです。根来先生による素晴らしい英語のプレゼンテーションと、参加者からの多数の質疑応答でたいへんな盛り上がりを見せました。

根来先生と市岡先生

大らかというか、大ざっぱというか、スペインの空気は私には合っているような気がしました。日本に帰ってからまともに仕事ができるかな、と心配になりましたが、トランジットで立ち寄ったフランクフルトですっかり正気に戻されてしまいました。