5/26 泌尿器科・・・②結石

今回は腎結石・尿管結石を紹介いたします。一部ホームページ参照しております。

結石が引き起こす症状の特徴は、突然起こる腰の痛みや下っ腹の激痛です。腎臓ででき
た石が、尿のとおり道である尿管につまったりすることによって、このような症状を引
き起こします。
痛みはかなりの激痛です。若い方で背部の痛み・片側の下腹部痛で、しかも血尿がある
という症状で救急車ではこばれてくることも稀ではありません。

診断は尿検査、超音波検査、レントゲン検査、CTなどで行います。

治療は、結石の位置と大きさなどによって選択します。

小さな石の場合は自然に排石するのを待ちます。排石する間は痛み止めを使いながら経
過をみます。

ある程度大きな石は破砕もしくは摘出する必要があります。

破砕の方法としては体外衝撃波(ESWL)を用いて破砕する方法、尿管内視鏡で直接
破砕する方法などがありますが、これは石の大きさ、位置、患者さんの状態・合併症な
どを総合的に判断して決定します。


腎結石ができる主な原因は食生活と言われています。腎臓にできる石はほとんどがシュ
ウ酸カルシウムというものなので、シュウ酸を多く含む食物を摂取することによって、
結石ができやすくなると言われています。

ホウレンソウは特にシュウ酸を多く含むと言われています。ただシュウ酸はその他多く
の食品に含まれているのでなかなか制限できません。

かわりにカルシウムを同時に摂取しましょう(ホウレンソウ+かつおぶし、コーヒー・
紅茶+低脂肪ミルクなど)。カルシウムは腸管内で食事由来のシュウ酸と結合するため
、腸でのシュウ酸の吸収を抑制することができ、結石再発の予防になります。

また、脂肪を多量に摂取すると、吸収されずに腸管内に残った脂肪酸がカルシウムと結
合します。このためシュウ酸と結合すべきカルシウムが減少し、腸から吸収されるシュ
ウ酸が増加し、結石ができやすくなります。塩分・糖分は尿へのカルシウム排泄を増加
させるので控えることをお勧めします。


腎結石、尿管結石の予防法 まとめ
【1】水分の摂取を多めに(1日2Lがめやす)
【2】カルシウムを多めに摂取する(低脂肪・無脂肪牛乳、乳製品)
【3】脂肪の多量摂取を控える(動物性脂肪)
【4】塩分・糖分を過剰摂取を控える
【5】規則正しい生活を心がけ、バランスのよい食事を
 






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