月別アーカイブ: 2017年10月

エクストルージョンについて

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焼き鳥屋で働いていて火事を起こしたというエピソードを持つ人はほぼ皆無だろう。

焼き鳥が好きで、学生時代に焼き鳥屋でアルバイトに精を出していました。アルバイトという立場でも焼き鳥を焼かせてもらえて店の味を司っているんだ、というやりがいに満ちていました。だから仕事中の多少の火傷も気にならず、しかも優しく指導してもらえる先輩にも恵まれた。

三木が焼き鳥焼いてるから一度食べに行ってやろうと部活の仲間がお店に食べに来てくれたとある週末の夜は、アルバイト勤務史上最も忙しかった。ひっきりなしに団体客や家族連れが来店し、焼き場は注文の嵐で修羅場と化していた。ホールから焼き鳥の注文が入った事を焼き場に知らせる「ピンポン!ピンポン!」というチャイムが耳鳴りになるほど。熱源は炭火であったため、木炭の加熱具合にも目をくばせなくてはならない。

「三木くん、何か煙出てない??」という、私のすぐ隣で同じく焼き場担当の先輩の一言で事態は急変。ここからが本当の修羅場の始まりである。どうやら私が火力調節のため一部焼き台から除去しておいた過剰に火力を持った真っ赤な炭から、店の躯体を構成する木材に引火した様子。何十本という焼き鳥の焼け具合を同時に見張る集中力が、かえって出火の発見を遅らせた。

店長に報告するも消化活動が困難な構造であったため、消防車7台も出動させる事態に発展。書き入れ時にお客さんも安全のため全員退店を余儀なくされたのは言うまでもない。部活の皆にも合わせる顔が無いどころの話では無いし、「顔から火が出る」とかいうがいっその事自分が燃えて無くなってしまいたいほど。

結果、大炎上には至らず建物自体に損傷は少なかったものの、大失態では済まされない私の過失を一言も責める事無く笑顔で「大丈夫だ」とフォローして下さった男気溢れる器のでかすぎる店長の顔は15年たった今でも鮮明に脳裏に焼き付いているし、もちろんこれからも忘れることは無いだろう。。

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話変わりますがエクストルージョンについて。エクストルージョンは要するに歯を「ひっぱり出す」ことです。その逆はイントルージョンで歯を「押し込める」こと。上記図のような末期状態の虫歯を救う治療法。虫歯を除去するのはよいが、このまま差し歯(クラウン)の製作は難しく、予後はいいとは言えず、差し歯の早期脱落、虫歯再発、歯周病発症などが高リスクである。抜歯適応と診断を下されることもあるだろう。

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そこで、ある程度の長さの歯根が確保出来ている場合は部分矯正にて引っ張り出します。

 

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健康な歯が歯肉より数ミリ引っぱり出された状態でエクストルージョン完了。歯茎や骨を整えるための歯周外科処置へ移行。組織の治癒を待ち差し歯製作へという流れ。

エクストルージョンを行うことで抜歯適応歯であっても抜歯を回避出来ることもあるかもしれない。ご相談下さい♫


座右の銘

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「自分しかいないと思えば何でも出来る」は座右の銘の一つ。少なくとも「元気があれば何でも出来る!!」よりかなりいいと思っている。

身近にすぐ頼ることが出来、助け舟を出してくれるブレーンがいる環境の功罪はいくらかある。問題が起きてもあと一歩の所で自分で考える事を放棄してしまう。知恵を振り絞ったり、何とかしてやろうとする気持ちを持とうとせず、自己解決能力の低下や思考の停止を招く恐れがある。無意識のうちに依存体質に陥る。

いわゆる、ジェットエンジンを搭載した自力で飛び立てる飛行機ではなく、エンジンを搭載しないハングライダー人間を作り出しかねない。

時には、今自分しかいない、と思えば案外何とか出来てしまうもの。歯科の分野では「抜歯」がその一つの例ではないでしょうか。歯科医であれば難易度の高い抜歯、いわゆる難抜歯に遭遇する可能性はある。経験の浅い歯科医ならなおさら四苦八苦することもあるだろう。ただ、抜歯という処置は特殊な術式を除き結果がはっきりしているといえる、要するに抜けるか抜けないかで患者さんにもわかりやすい。難抜歯に遭遇し術中にこれは抜ききれないのでは。。と頭をよぎると同時に指導医にバトンタッチを考えることは患者さんの安全のために正しい行動といえる。だが、「自分しかいない」という気持ちで処置にのぞんでいたかどうかは別問題。結果が変わるかもしれない。

ところが、例外で思い当たる節は筋トレ。。今自分しかいないどころか誰かに見ててもらったり追い込んでもらわないと自分にアマアマで途中で投げ出す私はいっこうに痩せる気配がありません。困りました。

余談ですがその次に好きな座右の銘は「死ぬこと以外はかすり傷」であります。

写真は雨の夜に暗闇に浮かび上がる姫路城です、ヤマトヤシキのネオンもいい雰囲気出してます♫


お願い

 

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治療回数を減らしたい気持ちは十分わかりますし、効率的な治療計画が必要であるのは言うまでもなく我々の腕の見せ所ではありますが、それでもむやみやたらに早期の治療終了をと訴えられることがある。

率直に、急かされるといい治療が出来ないです。機械ではありません。

「ご飯を普段のスピードより早く食え!」と急に焦らされると、上手く食べきれることもあるかもしれませんが、時にご飯を喉につまらせてしまうこともあるかもしれない。というのに似ている、、いや、ちょっと違うか??はい、違いますね。相変わらず例え話がヘタで才能無くて申し訳無い。

とにかく、効率的な治療計画を考える努力をしていますので、何とぞご協力のほどお願い申し上げます。