笑い学会での発表 笑い学会新聞の10月25日号

今年の夏に日本笑い学会の総会で発表しました。「予防接種注射の痛みを笑いが軽く出来ないか」を検討した結果です。その抜粋が学会の新聞に掲載されました。その一部をお示しします。興味のある方は是非、学会に入会して一緒に笑いを研究しましょう。

タイトル 「笑いは予防接種の痛みを軽く出来る?!」

対象は、
インフルエンザの予防接種注射を受けた64人の人であり、無作為に次の二群に分けた。
「笑い群」 34人(男12人、女22人)
 注射時に「大声で笑っていただいた人々」、また「はい、チーズと笑ってもらった人々」
「非笑い群」30人( 男9人、女21人)の
 注射時に深刻な顔付きで我慢をして受けた人々
痛みの評価法は次の三つである。
1. 数値的評価スケール(痛みを0から10までの11段階の数字で表現する方法)
2. カテゴリー・スケール(痛みの強さを「痛み無し」から「軽度」「中度」「強度」「最悪」までの5段階に分け、言葉で評価する方法)
3. フェイス・スケール(痛みを「なし」「少し」「ちょっと」「けっこう」「だいぶ」「大変」の7段階に分けて漫画の顔で表す評価する方法)
結果は次の通りであった。

1. 数値的評価スケールは「笑い群」では平均1.32に対し「笑い群」では平均3.13であった(有意差あり。有意水準1%)。
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2. カテゴリー・スケールでは「痛み無し、ないし、軽度の痛み」の人が「笑い群」では34人中33人(97.1%)に対し「非笑い群」では30人中24人(80.0%)であった。
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3. フェイス・スケールでは「痛みなし、ないし、少しの痛み」の人が「笑い群」では34人中32人(94.1%)であったが、「非笑い群」で30人中17人(56.7%)と少なかった。
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結論として
「笑い群」では「非笑い群」よりも痛みの程度が少ないことが示され、「予防接種をする時に笑っていただくことは痛みを軽くする」と推測された。医療現場では患者さんの協力を得て笑いを取り入れることも良いのではと考えられた。