また予防接種の話です 10月15日

また予防接種の話です。今回はインフルエンザ菌b型(Hib-ヒブ)と肺炎球菌の2つのワクチンについてお話します。Hibワクチンと肺炎球菌ワクチンについては昨年(2011年)から神戸市でも公費助成が始まり、多くの子供さんが受けるようになりました。両ワクチンは接種時期も決められており、定期接種のように思われていますがまだ任意接種であります。早く日本でこの2つのワクチンが定期接種になって欲しいものです。アメリカでは1988年にHibワクチンが導入され、Hib疾患が激減したことが知られています(図1参照)。

また日本における厚生省研究班の調査結果を紹介しましょう。同調査は公費助成のはじまった2011年とそれ以前(2008~2010年)におけるHibおよび肺炎球菌感染症罹患率をそれぞれ調べたものです。これによると図2のように罹患率はHibでは57.1%、肺炎球菌では25.0%の減少がみられました。このように両ワクチンの効果は明らかなものがあります。今後定期接種化され、多くの子供さんが受けるようになればHibと肺炎球菌感染症が激減した社会になることが期待されます。

なお、最後に付け加えますが不活化ワクチンは何回も受ける必要があります。つまり I 期として3回接種します。ところがこれだけでは十分な抗体価ができません。1年後に追加接種をするとようやく抗体価が上昇するのです(図3)。

というわけですので皆さん、忘れずにしっかりワクチン接種を受けて下さい。
 


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図1  Hib疾患が激減
(病院探し・症状チェック・薬を調べる・医療専門サイト メディカルタウンのホームページから)


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図2 ワクチンにより罹患率が減少しています
(川崎医科大学・小児科 中野貴司教授の講演原稿からの引用)


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図3 三回接種後の追加接種により抗体値が上昇します
(川崎医科大学・小児科 中野貴司教授の講演原稿からの引用)