勉学の秋 10月30日

台風で大変な被害がもたらされ、伊豆大島をはじめとする被災地の人々を気遣う今日この頃です。遠くの被災地に思いを巡らせながら、勉学の秋ということであちこちの講演会に出かけ勉強に励んでおります。寸暇を惜しんで最新の医学知識の導入・習得に努めているわけです。そこで、そのほんの一部を紹介いたします。

ひとつは発達障害についてです。講師は四国学院大学・社会福祉学部教授である野崎晃広先生でした。なお私もその前座として15分間ばかり、発達障害のお話しをさせていただきました。社会全体が発達障害に理解を持つようになり、「ちょっと気になる子どもさんを皆で育てていくことが大切だ」と強調されました。そのためにはちょっとしたコツ・スキルを知っておくことが大切だと改めて気付きました。厚生省も発達障害については広報に努めているところです(図1)。

もうひとつは産業医研修会です。「福島原発における災害初期の産業医活動」というテーマで愛媛大学公衆衛生・健康医学分野の教授、谷川武先生のお話を拝聴しました。先生は東京電力の非常勤産業医であり、震災直後から医師として早期から現地に入り活躍されました。あの福島原発の悲劇な状況について公衆衛生の立場から冷静な分析をされ、色々と有意義な提言をされました。その活躍はマスコミでも広く報道されています。

今回、図2のように現地の作業員・職員方々は四つのストレスにさらされ、それでもストレスに耐え大変な作業をしている状況には心を動かされました。一般に多くの人々はストレスから回復しますが、一部の人には心のトラウマが残り、これがPTSD(心的外傷後ストレス症候群)となるわけです。さらに災害においては「関係者に対し敬意とねぎらいが必要なこと」を学びました。このように大変有意義な御話をされました。

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図1 厚生省による発達障害の理解のために

図2
図2 谷川武先生のお話から引用しました