年末を迎えて 12月7日

慌ただしい師走となりました。暖冬とはいえ、朝夕はだいぶ寒くなってきました。それ故、多くの人が風邪をひいたり、またインフルエンザに罹ったりする時候なのであります。さらに持病、例えば高血圧の悪化が起こる人もいることでしょう。これは寒冷というストレスで血圧が上昇するためであり、ヒートショックという病気として知られています。このように気温が低下し、血圧が上昇する現象には注意が必要なのです。ですからお風呂に入る時、寒い脱衣所で裸になると血圧が上がってしまうので気をつける必要があります。

年末年始は休診している医療機関が多くなります。体調が悪くなってもかかりつけの医療機関が休みなので慌てて救急車の御世話になる人も多くなります。2年前(平成23年)の年末における神戸市消防局の救急車出動状況をみますと、表1のように一日当たり214から253件でありました。年末年始以外はだいたい一日当たり200件ということですのでやはり正月前後は救急車の出動が多いことが分かります。ですから年末年始は無理をせずに体を大切にし、救急車の御世話にならないようにしましょう。

ところで、救急隊の出動件数の実態はどのようなものでしょうか?これについても神戸市の状況を市のホームページでみてみました。平成25年の上半期で出動件数は38538件、搬送された人数は32203人でした。ここで注目すべきことは年毎に出動件数が増加していることです(図1)。さらに大事なことは入院を要さないさらに急患の搬送が最も多い(18511人,57.8%)ということです。この急患というのは入院を要さない人であり、半数を占めていました(図2)。

これをみて容易に救急車要請をすることは避けるべきと思われます(もっとも、もちろん救急車が必要な方もおられます)。
重ねて申し上げますが、体に注意し、不測の事態から救急車の御世話にならないようにしましょう。

表1キャプチャ

図1キャプチャ図1 神戸市における救急隊の出動件数
神戸市のホームページから引用

図2キャプチャ
図2  傷病程度ごとの搬送状況
神戸市のホームページから引用