これこそ The 神戸 5月1日

緑の木々のまぶしい穏やかな季節となってきました。しかし雨が急に強く降ってきたり、朝方はまだ冷気が漂っていたりと、やや不安定な時候が続いています。また4月から学校や園に初めて通う子供さん達には疲れが出てくるのでしょう、下痢や嘔吐で受診する人が多い状況です。

5月病というのは新しい環境変化に対する適応障害ですが、5月の前の4月には子供さんたちが慣れない集団生活によって疲弊し、その「お疲れ病」つまり「四月病」が発症してくるというわけです。しかし、うまく出来たものでゴールデン・ウィークに入ると、学校・園はお休みとなり、ここに誰もが体を休めリフレッシュするということになります。

さてほぼ一日中室内で病気・医学の対応に費やしていますと、次第に疲れが溜まってきます。といって外出してもゴールデン・ウィーク中は人で溢れ混雑しており、下手するとかえって疲れてしまいます。そこで休みの日は朝早く混まないうちに出かけるようにしています。

この頃は冷暖房が整備された巨大な百貨店、マーケット、駅などがあり、その中では雨にも濡れず長時間快適に過ごすことが可能です。快適なソファに身を沈めタブレット端末で色々な医学サイトをのぞき、また小論文を読むのは大変宜しい休日の過ごし方の一つです。疲れを感じれば喫茶店は幾つもあるし、ウィンドウ・ショッピングして移動し楽しむこともできます。こんな調子で習得した医学知識は断片的なものです。

しかし小さな知識も積み重なると結構、実地臨床には役立ちます。現在、集中的に勉強しているのはSGLT2という新しい経口糖尿病薬についてです。これまでの経口糖尿病薬とは異なった作用機序をもった薬剤であります。腎臓の尿細管における糖の再吸収を阻害することによって糖を尿中に出してしまい、その結果、血糖値を低下させようという薬剤です。また体重減少をもたらすという魅力的な作用もあります。しかし、その一方、副作用(頻尿、尿路感染症など)に注意する必要もあります。若い人で太り気味の人には向いていますが、高齢の痩せた方では脱水などがおこるので向いていないようです。

このようにゆっくりと半分勉学、半分ウォーキング等をして過ごし、昼食時刻になると空いているレストランを見つけて入ります。眺望の良いレストランから素晴らしい風景を楽しむこと、これは本当に結構なことです。先日、実に何年振りかに「これこそ The 神戸」という眺めをレストランから展望することができました(写真1,2,3)。毎日仕事に追われていますが、こんな美しい神戸の町に住んでいることにあらためて感動を覚えました。

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写真1 新神戸の駅と布引山

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写真2 神戸港から大阪の山脈を臨む

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写真3 ハット神戸からポート・アイランド