秋の勉学 JSH2014 11月14日

秋が深まり、山々の木立にもだいぶ紅葉が目立ってきました。各地の気温も下がり、朝夕の冷え込みが厳しくなってきたことが報道されています。昔から秋が深まってくるこの時期は、1年を通じて最も勉学に適した時候とされています。

たしかに秋の夜長の読書や勉強はなかなか趣があります。といいましても臨床医をしていますと趣味として読書を楽しむ時間をとることが難しく、必要に迫られ医学書を読まねばという強迫観念に囚われているのが現状です。まさに現代医学は日進月歩です、少しぼんやりしていますと、とり残されてしまうのです。ですから一生懸命(それほどでもないか・・・・)、医学関係の書籍に目を通している毎日です。

ところで最近はコンピュータ・テクノロジー、インターネット等が進歩したおかげで配信される医学関係の動画をみる機会がよくあります。これが結構、楽しく時には医学書を読むより勉強の成果が得られることがあります。

今回、日本高血圧症学会(The Japanese Society of  Hypertension:JSH)という学会のホームページを閲覧し、色々と知識を習得しました。ホームページをみていた時、生涯教育講演会のサイトに目がひかれました。それは本年4月に一橋記念講堂で開催された「JSH2014 ガイドライン」に関する講演を動画にしたものであり、医療関係者向けに配信されています。ここに示されたガイドラインには、高血圧の診断・治療について詳細な解説があります。

今回5年振りにガイドラインが改定され、公表に至ったところであります(写真1)。6人の演者が大変有意義なお話しをされており、JSH2014についてよく理解出来ました。もちろんJSH2014については文献で学んでいましたが、理路整然とした解説には教えられることが多くありました。つまり、医学書、文献を読むよりも理解が容易であったというわけです。そのほんの一部の内容を紹介します。

独協医科大学の石光俊彦・教授は高血圧症における検査の進め方を話されました。きわめてクリアーカットであり、「日常診療では、このように検査を進めていくべきだ」と再認識しました。また「医療スタッフと患者がパートナーシップを築き、コンコーダンス治療を続けることの重要性」が示されました。つまり患者の目線で対応することの重要性が強調されたわけで、今後は患者さんの立場にたって色々なことをフィードバックしたいと考えました。国立循環器センターの河野雄平・部長からは高血圧患者さんのための減塩食レシピ(写真2)が呈示されました。このレシピを直ぐに学会から入手しました。分かり易くて有用な内容でした。早速、患者さんに提示し参考にするようにしています。

毎日多くの高血圧患者さんに接している臨床医には有益で有難い企画でした。

キャプチャ1
写真1 JSH2014 ガイドライン

キャプチャ2
写真2 減塩食レシピ