襲名興業、そして予防接種の勉強 5月5日

またもや落語の襲名興行にいってきました。「襲名興行には欠かさずいく」と決めています。4月には桂花団治さんと林家菊丸さんの2つの襲名興行があり、何やら襲名ラッシュという状況でファンとしても少し大変でした。

まずは池田市民会館であった花団治・師の会に日曜日に出掛けてきました。初めて阪急電車の石橋駅で下車し、アイフォンのグーグル・マップを頼りに駅前の商店街を市民会館へと向いました。池田市あげての落語会の様相であり、幟(ノボリ)が商店街のあちこちに立てられていました(写真1)。会場に着きますと襲名独特の華やかな雰囲気が漂っており、それは素敵な空間でした(写真2)。

襲名の第二弾は、菊丸・師で西宮の芸術文化センターが会場でした。この菊丸という名は何と110年ぶりの名跡復活ということ、数えて三代目とのことです(写真3)。

トリとして披露された2人の落語は素晴らしく、花団治、菊丸という2人の有望な師匠が支えていく上方落語の将来は磐石と感じました。

その空気を吸ったまま家路に着き、(全く関連性はありませんが)予防接種の勉強を少しばかりしました。

まず「ワクチン・デビュー」という言葉についてです(図1)。ワクチン・デビューという言葉を最近よく耳にします。これは生まれて2ヶ月になったらワクチンを受けましょうということ、これを分り易く広報するためのスローガンでしょう。キャッチ・コピーといってもよいでしょうか。これを耳にしたお母さん方は、2ヶ月の赤ちゃんを連れてきっちりと予防接種を受けに来ていただいているようです。

ただ、ここでひとつ留意すべきことは、「ロタウイルス・ワクチンについては生後2ヶ月ではなく生後6週で受けることが可能」ということです。つまり2ヶ月のワクチン・デビューよりも前にロタワクチンは接種可能なのです。もっとも6週でロタワクチンを受けると、その後28日間は次の予防接種を受けることができません。ですから結局、ロタワクチンは2ヶ月のワクチン・デビューを待ち、他の予防接種との同時接種を受けることが現状となっています。

ワクチン・デビューで同時に受ける予防接種にはヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、またB型肝炎ワクチン(4種混合は3ヶ月になってから)があります。ただロタワクチンとB型肝炎ワクチンは任意接種のため、受ける方が少ないのが実情です。なお、どうしても同時接種を受けることに抵抗のある人では敢えて強くは勧めません。しかし同時接種にはリスクはなく安全であることが世界中で既に確認されています。

このようにしてワクチン・デビューが済みますと、順次うまく間隔をあけて4種混合、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンを必要な回数を受けていくことになります。ただし、なかなかスケジュールを立てるのが難しいこともあります。ですから医療機関で相談することが良いでしょう。また最近ではスマートフォンなどで無料の予防接種スケジュールのアプリがありますので利用することもお勧めできます。

次に1才児になった時、これがまたワクチン接種のスケジュールにおいては一つの区切りとなります。1歳の誕生日を迎えたらすぐにMRワクチン、水痘ワクチンそしてヒブワクチンと肺炎球菌の4つのワクチンを同時接種することが勧められます。さらに1歳半くらいで4種混合と水痘の第2回目を同時接種するとよいでしょう。少しでも早く予防接種をすることによって早く赤ちゃんに免疫がつくこと、また接種を忘れてしまうことが回避できるのです。

このように予防接種をきっちりとすることによって多くの赤ちゃんが重度な病気になることを回避できることになります。このことこそ大切なのです。既にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが広く普及したおかげで重症の赤ちゃんが激減していることが明らかにされています。

キャプチャ1
写真1 商店街の幟

キャプチャ2
写真2 襲名に贈られた花束

キャプチャ3
写真3 110年ぶりの名跡復活
三代目 林家菊丸

キャプチャ4
図1 一般社団法人日本ワクチン産業協会のパンフレット
福岡歯科大学 岡田賢司教授による監修