暑い7月 7月13日

7月に入り雨と暑さ、そうして南から夏台風がやって来ております。目を空に向けますと夏の入道雲が暑さを強調しております(写真1)。さて、このような天候の中、7月第一週の週末から第二週にかけても多忙な日々でした。まず、4日土曜日の午後からは「音と笑いのおもちゃ箱」を開催させていただきました(写真2)。いつのまにか10回目の会となっていました。小さな会とはいえ、たくさんの人々の本当にあたたかい御尽力・御協力をいつも得ております。何とか無事にお開きとなりました。心より皆様に感謝している次第です。

あくる日曜には朝から注意欠陥多動性障害(英語ではattention deficit / hyperactivity disorder、以下AD/HD)の講演会に出掛けました。ここ数年前からAD/HDについては我が国でも注目され、理解が進んできました。一方、外国では昔から広くAD/HD知識が浸透されており、社会全体での支援も充実している様です。日本でも平成17年になってようやく発達障害者支援法が成立し、広く知られてくるようになってきました。学校また社会における理解度も少しずつ深まってきています。またAD/HDに有効な治療薬も実地臨床において使用されるようになり、AD/HDの子どもさん達の病状改善が得られるようになってきました。ただAD/HDの人はかなりおられるものと推測されております。つくだクリニック・佃 宗紀先生の講演によると「奈良県において発達障害の支援が必要な児の割合は年間出生数の約10%ぐらいではないか」とのことです。ですから適切な対応が必要なのです。なかでもペアレント・トレーニングの重要性が今日の奈良教育大学特別支援教育研究センター・岩坂英巳教授の講演で大変よく理解できました。

ペアレント・トレーニングの基本は具体的な子どもの行動変容を減らす技術を親が獲得し、基本は子どもの行動観察とほめることを練習して身に着けていくことであります(図1)。図2のように子どもの行動を3つに分けて一貫した対応をすることが必要です。そして図3のように上手なほめ方を身に着けることが大切です。このスタンスを親が理解できれば、まずは第一歩前進となる可能性があるのです。

最後は講演会会場のすぐ近くで開催されていた新しい医療機器の展示会に顔を出しました。まさにこの世界は日進月歩であります。つい数年前には高価で入手困難であった機器が、改良され入手し易くなっていることが分かりました。新しい医療機器の導入、これはすなわち患者さんに対して新しい医学をフィードバックできるわけです。大いに参考となりました。

このように大変有意義な週末を過ごすことが出来ました。

キャプチャ1
写真1 入道雲と電線の幾何学模様 

キャプチャ2
写真2 音と笑いのおもちゃ箱のプログラム

キャプチャ3
図1 ペアトレとは

キャプチャ4
図2 行動を3つに分けての対応

キャプチャ5
図3 上手なほめ方

図の1から3については、奈良教育大学特別支援教育研究センター
岩坂 英巳先生の講演資料より引用させていただきました