猛暑 熱中症にご注意を 8月3日

たいへん暑い夏の日が続いております。「猛暑たけなわ」といったところでしょうか。日中、エアコンの効いた室内から少しでも外出しますと暑さに体が溶けてしまいそうな気がします。こんな途轍(とてつ)もない日が連日のように続くと食欲は低下し、夜は寝苦しく、熱中症になってしまう危険もあります。実際に夕方のテレビニュースをみていますと「熱中症で救急搬送された」「熱中症で死亡した」という報道に連日接している状況であります。昨年8月の総務庁消防局の統計によりますと救急搬送された人の半数近くが高齢者とのことです(図1)。しかも国立環境研究所によりますと熱中症は若い人では軽症例が多いのに対し、65才以上になると重症例が多い傾向にあります(図2)。つまり高齢者は熱中症に要注意ということなのです。さらに図3に示したように熱中症の発症場所ですが、65歳以上では住宅内でおこることが多いということが特徴であります。昔から熱中症といえば暑い直射日光だと思ってきました。しかし、これは誤解なのです。ですから高齢者の方々、気を付けましょう。

総務省消防庁が4日に発表したところによると、7月27日~8月2日の1週間に、全国で1万1672人が熱中症で救急搬送されたとのことです。1万人超えは13年に2回記録して以来3回目であり、搬送時に死亡したのは今夏最多の25 人にものぼりました(niftyニュースから)。

さてこんなにも暑いさなか、日本笑い学会の総会に三重県の津市に出掛けてきました(図4)。ユニークな学会ですが今年は第22回目の総会です。個人的にも大変御世話になっている学会であります。笑いに興味を持っている様々な分野の会員が在籍しております。今年も面白い研究発表が幾つもありました。

笑い学会で発表される研究はどれもこれも大変ユニークで会場はいつもなごやかな笑いに包まれます。学会というよりは、何やら寄席の雰囲気に似ています。退屈せずに楽しみながらの勉強(!)になります。

「日本民謡のユーモア-ユーモア日本民謡ベストテン-」という野中由康氏の発表は、民謡には高度なユーモアがあり、日本人のユーモア精神の素晴らしいことが話されました。氏は個人的判断に基づいて(特に基準を定めることなく)1から10番までの順位を民謡につけました。第一位にあがった南部牛追歌の含蓄には興味を覚えました。「今度来るとき、持ってきておくれ 奥の深山のなぎの葉を」という歌です。なぎの葉は実は夫婦円満の妙葉であり、ほのぼのとした日本人のユーモア心がここに出ているのです。民謡には日本人の奥深い笑い文化が宿っているということでしょうか。

シンポジウムにも極めて興味がひかれました。「笑いといのち」というテーマでした(図5)。まず5人のパネリストがそれぞれの立場で意見を述べ、そのあと2人の指定発言者が話すというものでした。話を聴いているうちに次第に「これは大変重要なこと」だと心に響き、思わず座りなおしました。それは人間が高齢になった時の笑い、また死を迎えた時の笑いは大切であることに気付いたからです。最近、終活ということがよく世間でいわれていますが、その中にも「笑いを取り入れることが大切なのでは」と痛感しました。アンデルセンの童話、マッチ売りの少女のラストには「少女はマッチの燃えかすを抱えて幸せそうに微笑みながら死んでいた」という記述があります。この解釈のひとつとして「人間は幸せな気持ちで死にゆく時、笑うものであるということ」をあげてもよいと思いました。人間は死の直前に幸福感にあふれていれば、笑いとともに死ぬことが可能と思い至ったところです。このように何やら少し重い話となってしまったところですが、今日は笑い学会が出版した「新・笑いと健康のススメ!」という本を紹介します(図6)。本書は学会設立20周年記念として発刊されたものです。私も一文を寄せております。ご興味のある方、是非御拝読いただければ幸甚です。

キャプチャ1
図1 平成25年8月の熱中症による救急搬送の状況
平成25年9月13日 総務庁 消防庁

キャプチャ2
図2 熱中症患者情報速報 平成25年度報告平成26年1月
国立環境研究所

キャプチャ3
図3 熱中症患者情報速報 平成25年度報告平成26年1月
国立環境研究所

キャプチャ4
図4 当日のプログラム表紙

キャプチャ5
図5 シンポジウムのテーマ表紙

キャプチャ6
図6 20周年記念誌の表紙