紅葉前の京都 11月3日

朝夕が冷え、秋が一段と深くなってきました。しかし昼間は気温が上がるため、一日の寒暖差が大きくなっています。そのためでしようか、体調を崩す人も多い様に感じられます。無理はせず、身体には留意しましょう。

さて、急に思い立って初秋の京都に出かけました。本当は目の覚めるような見事な紅葉を見たかったのですが、絶景時の京都は大変な人出となってしまい、いずこの名所も喧噪となります。これを避けるため、まだ紅葉には早い10月の終わりに出かけました。

行ったところは醍醐寺であります。その理由は、醍醐寺は世界文化遺産であること、豊臣秀吉が醍醐寺で「桜の花見」をした後、紅葉を楽しみにしていたのに果たせなかったこと、何年か前に落雷で火事があったこと、これ等を以前から知っており気になっていたからです。

初めて醍醐寺を訪れたのは中学生のことでした。当時はなかった阪神高速道路を利用すると京都駅から醍醐寺までは20分程度しかかからないことに驚きました(写真1)。あれから何十年もの月日が立ち、醍醐寺は平成6年には世界文化遺産に指定されました。今回あらためて訪れ、「本当に素晴らしいお寺である」ということを再認識しました。少し調べたところ同寺は貞観16年(874年)に理源大師・聖宝(弘法大師の孫弟子)によって創建されました。以来1000年以上もの長きにわたり、もちろん色々なことが寺にはあったものの、醍醐寺は今にその荘厳さを伝えております。総門を入り、左手に三宝院、右手に霊宝館を眺め、紅葉道(写真2)を進んで白王門をくぐって五重塔、金堂へと足を進めました。仏像、庭園の美しさに感動し、帰宅しました(写真3)。

気持ちをリラックスさせたあとは、再び日常生活にもどることになります。

少し気が早いかもしれませんが、来春の花粉症のことが気になっています。というのも実は私自身がベテラン(?)の花粉症であり、春の訪れに敏感なのです。つまり毎年2月になって春一番が吹く頃になるやいなや、「ハクション」とクシャミが突然出るのです。「あぁ、今年もまた来たのか」と、切ない思いにとらわれる、つまり、「この時期でもう花粉症が気になってしまう」というわけなのです。

ところで最近では花粉症に対し、次々と新しい治療薬が出ています。もちろん、色々と試しており、昔に比べて随分と私自身の症状も緩和してはいます。とりわけ近年市場に出た舌下剤については以前から大いに興味をひかれていました。舌下剤はいわゆる対症療法ではなく、減感作療法といわれている治療を行う薬物です。簡単にいいますと、スギ花粉症の人に対し、その原因となっているスギ花粉のエキスを抗原として舌下に投与し、春になってスギ花粉に暴露されても免疫反応を抑え込もうという方法です。この方法はアレルゲン免疫療法といわれ、アレルゲン(スギ花粉ではスギ)に対する抵抗力を低下させようというものです。以前から皮下注射による免疫療法は行われており、その歴史は古く、外国では盛んにおこなわれていました。昨年から皮下注射ではなく、水薬で1日1回舌下に適切な量を滴下し、2分間保持した後、飲み込むという舌下免疫療法が使用されています(図1)。これを花粉が飛散する前から服用し、しばらく続けると効果のあることが報告されています。ただ12歳以上の人でないと使用できないこと、また稀ながらアナフィラキシーショックなどの可能性もあります。そのため処方する医師については一定の条件があります。現在、その一定の条件を満たすべく、デスクワークに励んでいるところです、「何とか花粉症シーズンに間に合わせたい」と努力しています。

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写真1 昔はなかった阪神高速道路
醍醐寺と京都駅はあっという間(22分)でした

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写真2 紅葉道の木々

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写真3 池に映る 木々の緑

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図1 鳥居薬品株式会社のパンフレットからの引用させていただきました