師走の町 12月15日

師走も早くも中旬にさしかかり、今年もあと少しとなってきました。何とはなし、せき立てられる様にして時間が過ぎ去っていく気がします。しかし、それ故にこそ「気持ちを立て直し日常の業務に励んでいく」、これが重要だと思い日々を過ごしています。

所要があってポートアイランドの先端医療センター付近に日曜日に出かけました。いつものようにマイカーではなく、電車(ポートライナー)を利用しました。人工の港島は風が強く吹き抜け、休日のためか仕事で島内を歩く人の数も少なく、そのため少しばかり寂しい街並でした。先端医療センター付近のムービングウォークは人を乗せるわけでもなく、黙々とただ機械的に動いているだけでした。ムービングウォークの横では紅葉をつけた木々が佇んでおり、初冬の少しばかり寂しい景色でした(写真1)。

小児在宅医療について講演会があるというので出かけました(図1)。在宅医療といえば、すなわち高齢者の医療と思いがちですが、けっしてそうでないことが今回よく理解できました。

「医療福祉センターきずな」の常石秀市氏によれば重症心身障害の方は全国で38000人(人口の0.03%)おられるとのことです。このうち約26000人(68%)の方が在宅での療養を受けておられます(図2)。最近では在宅で療養される方が増えておられ、増加の理由は医療の進歩により在宅療養が可能になったからとのことです。これら在宅療養の方々は、時にショートステイとして施設で医療ケア(主として呼吸管理)を受けておられます。それは介護に当たる御家族の疲れを癒すことが必要だからです。なおこの家族を癒すことの表現に「レスパイト」という言葉を使うことを(恥ずかしながら)初めて知りました。それにしても地域のみんなで支えあっていくことの大切さが理解できました。重症心身障害の方々の件は、私自身がまだまだ理解に乏しく、そのため誤解していることもあると思います。自宅に戻ってからは「基本的なことを学ぼう」と現在、努力をしております。そんな中、日本重症心身障害学会という学会があることを知り、ホームページ(図3)を閲覧して関係者の努力に心動かされることともなりました。

今回の講演を足掛かりとし今後、小児在宅医療に理解を深めていきたいと考えています。

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写真1 誰も乗せずに動くムービングウォーク
バックには紅葉の木々

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図1 講演レジメの表紙

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図2 常石秀市氏の講演レジメよりの引用

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図3 日本重症心身障害学会のホームページ