作成者別アーカイブ: あんどうこどもクリニック

発達支援センターゆーかりの森

西宮市山口町に当法人の新しい建物が建っていることお気づきの方も多いと思います。
発達支援、発達相談、カウンセリングに対応する児童リハビリテーション施設として準備を進めてきました。
できれば多くのこどもさんの診察をできるよう安藤以外にもうひとり小児科医か児童精神科医を確保し、クリニックとしても対応できるよう努力してきましたが、絶対的な専門医師不足であり残念ながら現時点でクリニックとして開院することは実現出来ませんでした。今後も引き続きふさわしい医師を探し確保できた時点で外来診療も開始するべく努力を続けていきます。
いま、あんどうこどもクリニックで木曜日午後発達相談、慢性疾患の対応をさせて頂いていますが、臨床心理士、言語聴覚士のリハビリ枠はほぼ飽和状態になりました。
そのため、山口町の児童発達支援センターゆーかりの森でさらに多くのこどもさんに対応できるべく開設準備を兵庫県と交渉し準備しています。開設認可の交渉が難航しており多くの心待ちにしている方にご案内できないことを申し訳なく思っています。
対応策としてあんどうこどもクリニックでの受け入れ枠を増やし、ゆーかりの森開設まで対応出来るようにしました。あんどうこどもクリニックの発達支援外来予約サイトより予約をしていただき相談させて頂きますのでお待ちの方はご利用ください。


インフルエンザの薬は処方しません!

西宮北部も東山台小を主に局所的にインフルエンザの流行が始まりました。

以前より問題になっていたことですが、10代を中心に抗インフルエンザ薬を使用すると幻覚などの症状が増強し、家からの飛び出し、ベランダからの飛び降りなど異常行動の危険があることから、厚生労働省は抗インフルエンザ薬を使用する際は少なくとも2日間は保護者の監視下に置くように周知するよう通達を出しました。

多くの方が勘違いしていますが、抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスを退治する薬ではありません。インフルエンザウイルスが増殖しても感染した細胞から出られないように封じ込める薬です。ウイルスを退治するのは自分自身の免疫システムです。薬を使っても半日から1日解熱するのが早くなると言う効果しかありません。

数年前から抗インフルエンザ薬を使うと、全く同じインフルエンザウイルスに同じ年に同じ人が何回も罹ることがデータで示されていました。ウイルスの増殖が抑えられ量が少なくなる分、わずかに解熱が早くなりますが、その代わり充分な免疫応答が起きず、次の感染を防ぐのに必要なだけの充分量の抗体が出来ないことが原因です。

人間は多くのウイルスに罹って免疫を作っていくことで、同じものに罹らなくなっていきます。子供の頃に罹らなければ大人になって罹ります。

半日から1日楽になるために薬を使い一生同じウイルスに罹り続ける羽目になるくらいなら一度しっかり罹って免疫が出来た方がずっと良いと思います。

当院では心臓疾患や免疫低下状態にある基礎疾患のない健康なこどもさん、親御さんには一切の抗インフルエンザ薬を処方しません。もし、ご希望の方は他院を受診くださるようにお願いします。


インフルエンザ2017

久々のブログ更新(>_<)

いよいよ西宮北部もインフルエンザが出始めました。

12月第2週は主に東山台小、塩瀨中で10名のインフルエンザ感染が見られました。

西宮市は自前の感染症分析施設がなく兵庫県立健康科学研究センター感染症部に解析を委託しており、またインフルエンザのウイルス調査をする定点が1箇所しかなく、西宮市内でどの種類のインフルエンザが流行しているのか情報は不足しています。

全国の流行状況を見ると

https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/rapid/inf3/2016_36w/sinin1_171207.gif

主にいわゆる新型が流行しているようですが、症状から見て先週の西宮北部では香港型が流行しているように思います。

昨シーズン国立感染症研究所から発表されたように現在の作成方法では香港型に有効なインフルエンザワクチンは作れません。

https://www.niid.go.jp/niid/images/flu/antigenic/20170626/H3N2/1.jpg

ワクチンを接種しても香港型には感染する可能性が高いことになります。逆に新型についてはワクチン接種により有効な免疫が出来る可能性(あくまでも可能性)が高いと推測されています。

今年は製造が遅れ、先週までインフルエンザワクチンが不足していましたが、今後製造が完了したワクチンが大量に供給されてきます。関西は他の地域に比べ流行期に入っていない地域が多く、今後流行する新型への対策として今からワクチンを接種しても充分間に合います。

ワクチンが入荷次第予約サイトでアナウンスしますのでお手数ですが時々チェックしてみてください。


気づき

最近当院の発達支援外来を受診してくださる方が増えてきました。
あんどうこどもクリニック開設以来早く発達支援を出来るようにしたいと思い続け一般診療の中で細々と相談させてきましたが、昨年10月臨床心理士の大藤先生、今年9月より言語聴覚士の塚本先生、西田先生に来てもらうことが出来て本格的に発達支援外来を開始することが出来ました。

ホームページにも書きましたが私が発達支援が必要と思ったきっかけは愛仁会高槻病院で発達外来を担当していた20年ほど前にさかのぼります。当時新生児科医として勤務していた私はNICU卒業生のフォロー、高槻病院で生まれたこどもさん達の乳児健診のフォローを当時医長で現在副院長になられている南先生とともに担当していました。当時は発達障害という概念は日本ではまだなく、脳性麻痺になることなくNICUを退院したけれど軽度の知的障害として1−2年後に健診で見つけられるという状況でした。

当時アメリカではMinimal Brain Damage(微細脳損傷)と言われる現在の発達障害に当たる概念が提唱され、その後自閉症との関連が議論されるようになり、私はこの新しい疾患分野の勉強を始めました。MRIでは異常が見つからないけれどなんらかの微細な脳の異常があり起きる疾患と言う概念でした。その後、研究が進み脳神経回路の形成が上手くいかずMRIでは見えないような(MRIでは1mm以上の大きな異変しか解りません。神経細胞の大きさは0.1mm以下)病変があるために起こるのだろうと解ってきました。原因は推測できても現在の医療技術では脳の神経回路を修復することは出来ません。出来ることはそのこどもさんの能力をできる限り発達させるよう刺激したり、少しでも日々生活しやすいように環境を整えたり、合理的な配慮をして特性に合わせた対応をすることです。
多くのこどもさんに接するうちに、ADHDや自閉症のこどもさんがなぜそのような行動をするのかこどもさんの気持ちが解るようになってきました。それは小児科医としての経験や勉強した知識によるものと思い込んでいましたが、最近それは私の思い上がりであることに気がつきました。こどもさんを診察し親御さんに説明しているうちに、これは我が身を振り返ると私自身にも当てはまるのではないかと思い至りました。私自身がADHDであるが故にこどもさん達の気持ちが推測できると言うことに。

振り返るとこどもの頃の私はなんせ落ち着きのない、おっちょこちょいの子供でした。宿題を忘れるは、夏休みの宿題は夏休み終わり直前までせず、3日くらいで慌てて片付けるは。そんな私を両親は、あなたは大器晩成なんだ、私達の子供なんだから出来ないはずはない、きっと出来るからと根気強く励ましてくれました。今思うと両親の対応は現在で言うところのペアレントガイダンスそのものでした。
人はいろんなものを背負って生きています。完全無欠の人間などどこにもいません。得意なこと、不得意なこと、好きなこと、嫌いなこといろいろな折り合いをつけて日々を過ごしています。
ADHDの特性をなんとかいろいろな折り合いをつけて私は仕事をしてきたのでしょう。この歳になってもまだ人とぶつかり、いらだちを押さえることが出来ず、周囲に迷惑をかけながら日々過ごしています。こんな私でも、もし何事かをなし、こどもさん達や親御さん達のお役に立つことが出来るならば小児科医という仕事に就いたことは無意味ではなかったのかなと思います。両親に感謝しつつ。


食物アレルギー

学校や幼稚園、保育園からの依頼で給食の食物除去の管理表を持参され血液検査をしてくださいと受診される方が多くおられます。
以前は血液検査RASTがアレルギー検査の指標として重要だと信じられてきました。現在はRASTはアレルギーの診断としての地位を失い飽くまでも参考とガイドラインが改正されています。それはRASTで高い値が出たにも関わらず食べても全くアトピー性皮膚炎の症状が悪化しない人がいることから疑問視され、最近の研究結果から原因ではなく、傷ついいた皮膚で食物が反応し、結果としてIgEが産生されることが証明されたことによります。現在アトピー性皮膚炎は一部の例外を除き食物アレルギーが原因ではないと示されています。
食べて蕁麻疹がでる即時型アレルギーは食物アレルギーですが、じんま疹でないアトピー性皮膚炎は基本的に食物アレルギーが原因ではありませんので血液検査は意味がありません。
食物アレルギーが疑われる場合、原因食物と疑われるものを実際に食べて反応を見る負荷試験を行い診断します。当院では食物アレルギーが疑われる場合、血液検査ではなく負荷試験を行って診断しています。学校などで管理表の記入を求められた場合も血液検査は基本しません。
まだまだガイドラインが改正されて日が浅く多くの学校関係者にこの事実がいき渡ってないことでこのような混乱が生じていると思います。もし学校などで血液検査をと言われたら食物アレルギーガイドラインを検索してみてくださいとお伝えください。


子育ちカフェ大盛況!

発達障害のお子さんの保護者と支援者の会、宝塚発達コミュニティ花さんが11月5日(日)宝塚市総合福祉センターでイベントをされました。バーザーやゲーム、出店、発達支援のデイ事業者のブース、講演会と盛りだくさんで多くの人が訪れ大盛況でした。当日の様子はニュースでも紹介されました。
西宮市には親の会がなく、多くの方が花さんに参加されています。貴重な情報やアドバイスが得られると思います。
是非一度宝塚発達コミュニティ花で検索してみてください。

https://ameblo.jp/hana-takarazuka/entry-12140863688.html