先日から金曜日がときどき代診になっています。
先生はとてもすてきな女医さんです。二星(にぼし)先生といいます。今は一般小児科医をされてますが、もとはバリバリの小児循環器医(おもに生まれつき心臓に病気をかかえたこどもを専門に診ているひとたち)でした。
どこから連れてきた先生?と思われている方も多いと思うので、紹介しておきます。
いつもきれいにされているのでお若く見えますが、年齢はそこそこいってます(怒られそう・・・)。私が大学研修医になってはじめての指導医で(ですから仕事歴は私より約5年長いです)、それこそオムツの替え方や赤ちゃんのあやし方からこどもの診察のしかたまでこと細かに教わった先生です。
指導はそれはそれはきびしくて、ときどき「鬼」にみえるくらい恐れていました(先生ゴメンナサイ)。
「何やってんの、先生!」
「それでお母さんの気持ち、考えてんの!?そんな言い方で伝わると思ってんの!?」
「どうしたらいいとおもってんの?自分の考え言ってみ!?」
と、よくナースステーションで叱られました。
目から鼻に抜けるような頭の良い先生なので、駆け出しのぺーぺー医者としてはついていくのは大変でした。
でもそのきびしい指導のおかげで、今はこうして多くの患者さんが来てくれるクリニックの院長として座っています。あのときの細やかな指導がなければ、もっとテキトーなお医者さんになっていたんじゃないかと思います。とにかくどんな小さな仕事でも真摯に向き合わないといけないという基本的な姿勢を、とことん教えられた先生でした。
そんなに怖かった先生ですが、いまではよき相談相手かつ理解者です。いつもなにかと悩んでいると背中を押してくださいます。先生ご自身も男の子2人のお母さんでもいらっしゃいます。
代診って・・・誰・・・?
と不審に思ってらっしゃった方も多いかもしれませんが、そういうわけで、誰よりも私が信頼する先生です。
新しい風を入れて、クリニックの質をもっと高めていきたいと思っています。
よろしくお願いします。