虫歯予防の基本 - やの歯科医院 矢野 正樹先生
2011年5月18日水曜日 14:23
- Q1.歯を磨かないとなぜ虫歯になるのでしょうか。
- Q2.虫歯予防に効果的な磨き方はどういうものですか。
- Q3.自分に合った歯ブラシや歯磨き粉を選ぶポイントを教えてください。
- Q4.どのくらいの間隔で検査を受けるのが良いのでしょうか。
Q1.歯を磨かないとなぜ虫歯になるのでしょうか。

歯を磨く目的は、歯や歯ぐきを悪くする細菌を取り除くことです。
口の中には、たくさんの細菌が住んでいますが、虫歯の原因菌は、
群れをなして歯の表面にまとわりつきます。
硬いものを食べたり、舌や頬の粘膜でこすれることでもきれいになりますが、厄介なのは歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目です。一見、ふさがって見えるその隙間でも細菌にとっては絶好の住みかとなり、そこから虫歯ができることになります。
この細菌は「歯垢(しこう)」とか「プラーク」と言われています。
最近では「バイオフィルム」と呼ばれるようになりました。
大事なことは、これが食べかすではなく、細菌の塊ということです。
Q2.虫歯予防に効果的な磨き方はどういうものですか。

歯ブラシの基本的な使い方は、磨きたいところに毛先を届かせ、毛先の弾力を使ってバイオフィルムを弾き飛ばします。決して力を入れてごしごし磨く必要はありません。
虫歯になりやすい場所は、
(1)歯と歯ぐきの境目
(2)歯と歯が接している面
(3)かみ合わせの面
です。
これらに対する効果的な磨き方は、
(1)歯と歯ぐきの境目に毛先が当たるようにして小刻みに動かします。
(2)前歯の歯と歯の間は歯ブラシを縦に動かします。
(3)歯の溝は歯ブラシを横に動かします。
これらが効果的な磨き方のポイントになります。
Q3.スーパーなどで、歯ブラシや歯磨き粉がたくさん並んでいて選ぶのに
迷いますが、自分に合ったものを選ぶポイントを教えてください。

病気の症状によって薬が違うように、歯磨きの目的、歯ぐきの状態、年齢、口の大きさなどによって歯ブラシは変わってきます。
一般的に市販の歯ブラシは幅が広く、大きめで、口の奥、特に上の歯の外側を磨くときに入りにくいものが少なくありません。小さめのものを選んで使ってみてください。材質はナイロン毛で、2~3列の植毛のものがよいでしょう。毛先が開いてしまったら歯の面にうまく当てられませんので交換の時期です。
歯ブラシ以外の補助的清掃用具(歯間ブラシ、デンタルフロスなど)に関しては、種類や用途も様々ありますので、かかりつけの歯科医師に相談して、あなたに合った道具をアドバイスしてもらってください。
歯磨き粉は、虫歯予防にはフッ素入りが効果的であると考えられます。フッ素は、歯のエナメル質と反応して歯を強くしたり、細菌が酸をつくる能力を低下させたりして虫歯になりにくくします。
Q4.歯磨きの習慣と併せ、歯の定期検査も大事だと思いますが、
どのくらいの間隔で検査を受けるのが良いのでしょうか。

歯の質、虫歯菌の数、唾液の量などの違いにより、歯磨きをあまりしなくても虫歯になりにくい人もいれば、一生懸命歯磨きをしても虫歯になりやすい人がいます。
虫歯になるリスクが高い人と低い人がいて、個人差はありますが3~6ヶ月に1度、少なくても年1回は定期検診を受けることをおすすめします。
――――――本日はありがとうございました。
お話を伺った先生:矢野 正樹先生(やの歯科医院)

【略歴】
- 1988年 名古屋市立大学 薬学研究科 修士課程修了
- 1995年 大阪大学歯学部 卒業
- 1995年~1998年 岩本歯科医院(寝屋川)勤務
- 1998年~1999年 井上歯科医院(生野区)勤務
- 1999年 やの歯科医院 開院
【専門医、資格等】
- 歯科医師免許
- 薬剤師免許































