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ドクターに聞く(ドクターインタビュー)

2011年 小児のインフルエンザ予防接種について - 西田こどもクリニック 西田 仁先生

2011年9月22日木曜日 10:00

>>西田こどもクリニック 院長 西田 仁先生のプロフィール

Q1.インフルエンザワクチンの接種量、接種回数について、今年からどう変わったのですか?

昨シーズンまで、1歳未満は0.1ml/回、1~6歳未満は0.2ml/回、6~13歳未満は0.3ml/回、13歳以上は0.5ml/回で、13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種でした。

今シーズンからは生後6ヶ月~3歳未満は0.25ml/回、3歳以上0.5ml/回となり、13歳未満は2回接種、13歳以上は1回または2回接種となりました。

インフルエンザワクチンの接種量、接種回数について、今年からどう変わったのですか?

Q2.なぜ接種量や接種回数に変更があったのですか?

なぜ接種量や接種回数に変更があったのですか?

そもそも日本にインフルエンザ予防接種が導入されたのは1962年でした。当時の予防接種は純度が低く、副反応が強く出た為、上記のような接種量にせざるを得ませんでした。ところが、この量では小児のインフルエンザ予防効果(抗体量)は十分ではありませんでした。

1970年代に入り、現在使用されているのと同じ、より純度の高いものに変更されました。以降、小児の摂取量増加は小児科学会などからも要望を出し続けてきたのが、ようやく承認され、国内において小児対象の臨床試験が行われ、今シーズンよりWHO推奨用量へと変更されました。


Q3.変更に伴い、3歳以上の小児は昨年と比べて接種量が増えますが、
特に心配いりませんか?

変更に伴い、3歳以上の小児は昨年と比べて接種量が増えますが、特に心配いりませんか?

上記のように今回変更の接種量はWHO推奨用量であり、海外では既に接種されている量なので心配はいりません。

ただし、国内での臨床試験では従来量接種と比べ、注射部位の熱感、紅斑、腫脹、硬結の頻度は上がっております。しかしながらこれらは、他の予防接種でも見られる副反応の範囲であり、重篤な(不可逆的な)後遺症の増加は認めておりません。



Q4.インフルエンザ予防接種はいつ頃に受けるのが最適ですか?

インフルエンザ予防接種はいつ頃に受けるのが最適ですか?

インフルエンザの予防効果は、2回接種の方は2回目終了後、1回接種の方は1回目接種後、約2週間で得られます。予防効果の持続期間は個人差がありますが約5ヶ月維持されます。 近年、単発的なインフルエンザの発生は11月にもみられますが、主な流行はA型が12月中旬以降から始まることが多く、また4月末のゴールデンウィークの頃にB型が最後の流行をみせて終息することが多いです。

2回接種される方は13歳未満は2~4週間間隔、13歳以上(希望者)は1~4週間間隔となっておりますが、どちらも3週間以上開けた方がより有効な予防効果を得られます。


以上より、2回接種される方は、1回目を10月下旬から11月初旬に、2回目を11月中旬から下旬に、1回接種の方は11月中旬から下旬に接種すると12月中旬までにインフルエンザ予防効果を得ることができ、4月末から5月初旬まで効果を維持できると考えます。

ただし、受験生などは試験までの予防を重視する必要があると考えますので、10月初旬にワクチンが出来次第接種されるのも良いと考えます。


Q5.予防接種以外での普段の生活での予防法を教えて下さい。

予防接種以外での普段の生活での予防法を教えて下さい。

原始的ではありますが、手洗いとうがいが最も有効です。


Q6.このワクチンは新型インフルエンザにも効くのでしょうか?

まず、2009年に大流行した新型インフルエンザ(A型H1N1)は感染症法により、本年(平成23年)4月より、その分類はもはや新型インフルエンザではなくなりました。

今シーズンのワクチンは2009年以前に流行していたインフルエンザA型(A型H3N2)とインフルエンザB型に、2009年流行のインフルエンザA型(A型H1N1)の合計3種類を含んだものです。

ですから、2009年に流行したインフルエンザに対しても、予防効果はあります。


――――――本日はありがとうございました。


お話を伺った先生:西田 仁先生(西田こどもクリニック)


【略歴】

  • 1999年 和歌山県立医科大学卒業
  • 2002年 和歌山県立医科大学附属病院
  • 2004年 財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

【所属】

  • 日本小児科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本感染症学会
  • 日本小児感染症学会
  • 日本小児循環器学会
  • 日本胎児心臓病学会
  • 日本Pediatric Interventional Cardiology 学会
  • 日本小児栄養消化器肝臓学会
  • 日本小児未熟児新生児学会
  • 日本内科学会

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