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花粉症を引き起こす原因植物と花粉症の症状

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花粉症は今や日本人の5人に1人が悩まされていると言われるまで広がっています。数年前から低年齢化が目立つようになり、幼児にもスギ花粉症が見うけられるようになってきています。

花粉症は植物の花粉によって引き起こされるアレルギー症状のことを言います。春先のスギ花粉症が最も有名ですが、スギ花粉に引き続き飛散するヒノキ花粉、夏にはカモガヤ花粉、秋にはブタクサ花粉やヨモギ花など他にも原因となる花粉があります。

場合によっては複数の花粉症を持っておられ、一年のうち半年以上花粉症に悩まされている患者さんもおられます。花粉症の症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの鼻症状、眼の痒みなどの眼症状だけでなく、のどの痒みや痛み、皮膚の痒みなどを起こす場合もあります。

花粉症を引き起こす原因植物について

花粉症の原因となる植物イメージ

花粉症を引き起こす植物で最も多く名前を聞くのはスギでしょう。ですが、花粉症の原因となる植物は他にも多く存在します。スギと同じ春の季節ならばヒノキ、初夏の頃ならばカモガヤやホソムギ等のイネ科植物、夏の終わりから秋にかけてならばキク科のブタクサやヨモギが上げられます。

原因となる植物を上げていくと、花粉症はほとんど一年中原因となる花粉が種類こそ違えど飛散している事に気がつきます。

花粉症に対して対策、予防を考えるなら、まずは自分の花粉症の原因となる植物の開花時期、花粉の飛散時期をきちんと把握しておく事が大切です。

花粉症の主な原因の植物の開花時期など

各種花粉症の特徴

数多くある花粉症ですが、原因となる植物によってそれぞれ少しずつ違った特徴を持っています。それをきちんと把握する事も、花粉症を防ぐ事への第一歩です。

ヒノキ花粉症の特徴

ヒノキ花粉症

ヒノキ花粉は主に3~5月にかけて飛散します。スギ花粉症とヒノキ花粉症は、飛散時期が重なるために混同しやすくなっています。

また、スギ花粉とヒノキ花粉は花粉症の原因となる糖たんぱく質の構造が似ているため、同時に発症しやすく、ヒノキ花粉症患者の約7割の人がスギ花粉症も患っているといわれています。それ故、この2つの花粉症を合わせて『スギ・ヒノキ花粉症』とも呼ばれています。

スギ花粉とヒノキ花粉では、それぞれ独自の成分がアレルギーを起こします。ですので、スギ花粉のみに症状を起こす患者さんは少なくありません。ですが、ヒノキ花粉だけに症状を起こすという方は非常に少ないそうです。

ハンノキ、シラカンバ花粉症の特徴

ハンノキ、シラカンバ花粉症

ハンノキ、及びシラカンバの花粉は、本州でスギ花粉が飛散する時期と同時期に飛散し始めます。その為、lこの2つが多く生息する北海道ではスギ花粉症と勘違いしてしまう方もいますが、北海道においてはスギ花粉症はほとんど見られませんので、この時期に北海道で花粉症に悩まされる方は、このハンノキ花粉症かシラカンバ(シラカバ)花粉症の可能性が高くなります。

ハンノキは雄雌同株の落葉樹の為、花粉の量はあまり多くありません。同じくシラカンバも落葉樹で雌雄同株になります。
 ですが、この2種は抗原である花粉が似ている為、シラカンバ花粉症を患う方は、同時にハンノキ花粉によってアレルギー症状を引き起こす事もあるそうです。

また、両方に当てはまる特徴で、梨や林檎、桃といった果物を食べると口の中が腫れる果物過敏症(食物アレルギー症状・口腔アレルギー症候群)を併発する場合もあるそうです。

※ハンノキ花粉症のを患う方の内、40%以上が果物過敏症を合併しているとのことです。

イネ科花粉症の特徴

イネ科花粉症

イネ科花粉症は、スギ花粉の飛散が終わる5月頃から本格的に飛び始め、7月頃までそれは続きます。種類や地域によっては、8月や10月まで飛散し続けるものもあります。季節がら北海道より南の地域は梅雨にあたり、湿度が高く本来は飛散しにくい時期になります。さらにこのイネ科分ですが、スギ花粉などと違って飛散距離は精々が数キロ以内なので、自分の暮らす近辺にイネ科の植物がないならばアレルギー症状がでる可能性はかなり低くなります。

しかし、梅雨のない北海道では空気が乾燥していることもあり、飛散しやすい環境のためにイネ科花粉症患者が多くみられるそうです。

ちなみに、イネ科花粉症の原因となる植物のうち、特に有名なのが“オアワガエリ”と“カモガヤ”という種類になります。

この2種ですが、どちらも昔から日本に生息していた植物ではなく、明治初期頃に牧草として輸入されたものが戦後あたりに野生化し、日本全国に広がったものだそうです。

キク科、クワ科花粉症の特徴

キク科、クワ科花粉症

キク科、及びクワ科の花粉は8月~10月頃が飛散のピークにあたります。東北より北の地域では8月~9月、九州では9月~10月と若干のずれはありますが、そのほとんどが秋に飛散します。原因となる植物は、キク科ではブタクサやヨモギ、クワ科ではカナムグラが有名です。

中でも最も耳にするのがヨモギでしょう。過去から様々な場面で重宝されていたヨモギですが、この花粉症を患われるとセリ科の植物や、その他のメロンやりんご等に対して果物過敏症を起こすこともあるので注意が必要になります。

ブタクサに関してもその数が減少傾向にあることもあり、発症率も低くなってきていますが、ブタクサのアレルギーは、メロン、スイカなど食事すると、目の晴れや、口や喉のかゆみなどの果物過敏症を持つ方が多いとされています。

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