日別アーカイブ: 2018年12月21日

「魔女の雑草」

当院でもインフルエンザの患者さんが出始めております。外出後のうがい、手洗いを心がけてくださいね。

さて、今回は穀物に寄生して枯らしてしまう「魔女の雑草」と呼ばれるストライガの話しです。

ストライガは、トウモロコシやキビなどのイネ科の植物に寄生し、養分を奪い取って枯らしてしまう雑草で、年間1兆円ともいわれる被害をサハラ砂漠以南の国々にもたらしているそうです。

土屋雄一朗・名古屋大特任准教授らのグループは、ストライガが自分ではほとんど栄養を蓄えておらず、発芽後4日以内にイネ科の植物に寄生しなければ枯れてしまう特徴に着目しストライガだけが反応する人工ホルモンの開発を開発したとのことです。

このホルモンにより、休眠状態のストライガは近くにイネ科の植物があると勘違いを起こし、発芽するのですが、実際には植物はなく栄養が取れずに枯れてしまうのです。

この方法で除去が困難だったストライガを「自殺発芽」させ、その後トウモロコシを育てると正常に発育したそうです。

この人工ホルモンは、琵琶湖ほどの水に小さじ一杯で効果を発揮するので、1ヘクタールあたり40円と非常に安い値段で使用できるとのことです。

「魔女の雑草」ストライガの話を書いて、以前に見た映画「悪魔を憐れむ歌」を思い出しました。悪魔が次々と乗り移って・・・・・・・・・・・・久しぶりにデンゼル・ワシントンの演技を見たくなりました。

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