月別アーカイブ: 2019年1月

膵臓がん

急な寒波と天気の崩れで、近畿地方にも積雪の予報が出ています。明後日は大阪女子マラソンですが、大丈夫なのでしょうか?

さて東北大大学院医学系研究科の海野倫明教授らのグループが、膵臓がんんでで切除術などの前に抗がん剤などの化学療法を行なった方が、生存率が高まると発表しました。

膵臓がの患者さん360人を追跡調査したところ、2年後の生存率は術前化学療法群が63.7%、手術先行群が52.5%であったそうです。

これまでは手術先行が標準治療だったのですが、術前に化学療法を行うことで、リンパ節への転移や再発が減少し、生存率が高まることが明らかになったそうです。

ただ、切除可能で術前化学療法が受けられる膵臓がんは全体の2割ほどしかなく、早期発見が必要不可欠であるとのことです。

将来的には膵臓がんの標準治療が変わるかもしれませんね。

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家庭内のインフルエンザ感染

冬の気候で寒さと乾燥が続き、インフルエンザで受診する方や学級閉鎖が増えているようです。お気をつけくださいね。

さて、インフルエンザで気になるのが「家庭内のインフルエンザ感染」です。(特に受験生のいる家庭では、心配ですよね。)

川崎市のとある医院の医院長が4700人のデータを解析して、「家庭内のインフルエンザ感染」に関する興味深いデータを公表しました。子どもを年齢ごとに、乳幼児、小学生、中高生の3つのグループに分け、これに母親、父親を加えて比較したとのことです。

他の家族への感染が一番多かったのが乳幼児で、二番目に多かったのが父親だったそうです。

乳幼児からの感染を防ぐには、病児と他の家族の食事時間などをずらして、同時にマスクを外すことがないように気をつけるなどの対策が考えられるとのことです。

父親からの感染に関しては、「お父さんたちの意識の低さ」が原因であると解析しています。病気になっても、家でマスクなどをして感染を防御するという意識が希薄であると指摘しています。

この発表で驚いたことは、父親からの感染は8.6%、一番高かった乳幼児からの感染でも12%程度と家庭内のインフルエンザ感染がそれ程高くないことなのです。

よく「インフルエンザで一家全滅」などの話を聞きますが、この結果から考えると最初の感染で食い止めれれば、十分に防ぐことは可能ではないかと思われました。

よければ参考にしてくださいね。

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HPVワクチンで子宮頸がんリスク低下

新年最初のブログになりすね。ここ数日インフルエンザで来院される方が多いようです。お気をつけください。

さて、2010年度から公費助成、2013年4月に定期接種化されたヒトパピローマウィルス(PHV)ワクチンですが、重大な副反応と思われる問題で2013年6月から積極的な接種勧奨をさし控えるとの通達がなされ、現在もそのままの状態です。

そんなHPVワクチン接種の効果について、第22回日本ワクチン学会で報告がなされたそうです。

報告によるとHPVワクチン導入前の世代と接種率の高い世代を比較したところ、細胞診異常の出現率はワクチン接種世代では軽度異常で24%、高度異常で73%低下していたとのことです。

ワクチンの接種率と子宮頸がんの罹患リスクは逆相関をしており、HPVワクチンの効果が明確になったと考えられるとのことです。

子宮頸がんリスク低下に効果のあるHPVワクチンが安心して使えるように早くなって欲しいものです。

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