トンボから日焼け止め

ここ数日嘘のように暖かい日が続いています。風邪で来院される方も一息という感じですね。連休にかけて寒くなるようですので、お気をつけください。

さて、全国に広く生育するシオカラトンボですが、特殊な油脂成分を分泌していると産業技術総合研究所などの研究チームが報告しました。

水辺でよく見かけるシオカラトンボですが、成熟したオスは背中のあたりで紫外線を反射することが知られていました。この特徴に注目して研究を行ったとのことです。

背中から分泌される物質を分析したところ、油脂成分が分泌され板状の微粒子となって重なり合い紫外線を乱反射させていることが判明しました。このような物質は他の生物にはあまり見られないそうです。

この物質を利用すれば、金属などを含む日焼け止めより安全な日焼け止めが作れるのではと、期待が膨らんでいるとのことでした。

この記事を読んでひとつ気になったことは、シオカラトンボのメスはこの油脂成分を作っていないのでしょうか?もしメスを誘うための仕掛けだとしたら、開発された日焼け止めを塗るとメスのトンボがやたらに寄ってくるなんて事態にならないのかしらん?

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