日別アーカイブ: 2019年3月30日

「お産事故」の記事

この暖かさで桜の花も我先に開花していますが、週明けは寒の戻りになるようです。気温の変化や乾燥傾向で風邪を召される方が多いようです。お気をつけくださいね。

ネットで気になる記事を見つけました。
「お産事故で赤ちゃんに脳性まひ、3割で陣痛促進剤を使用」というものなのですが、内容を読んでみると・・・・・・?????となりました。

(一部引用)

2013年までの5年間にお産の事故で脳性まひになった赤ちゃんのうち、約3割に陣痛促進剤(子宮収縮薬)が使われ、最もよく使われる薬剤だと、半数以上のケースで、学会指針が強く勧める適切な使用量が守られていなかった。日本医療機能評価機構が29日、発表した。

(引用終わり)

この記事を読まれて「陣痛促進剤→悪者」と思われた方も多いのではないでしょうか?実際はどのような発表だったかは知りませんが、この記事を書いた記者さんも「陣痛促進剤→悪者」と考えていると推測します。(発表した日本医療機能評価機構の人もそうかもしれません。)

数学的に考えると、3割に陣痛促進剤が使われ半分程度が不適切な使用方法だったとのことですので、不適切な陣痛促進剤の使用は脳性麻痺になった赤ちゃんの1割5分だけなのです。(後の8割5分は・・・・・・?)

また通常の分娩で陣痛促進剤がどれぐらい使われているか分からないので、3割の使用が多いのか少ないのか判断できません。(もし通常は5割使われているとすると・・・・・・話が逆になる可能性が出てきます。)

必要な情報のない記事を見たときには(特に医療系の記事)、「眉に唾」して騙されないようにしてくださいね。

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