人工血液

めっきり涼しくなり、秋の足音が彼方此方で聞かれそうな気配ですね。

今回は人工血液の話です。医療に必要不可欠な血液製剤は、献血された血液から作られるのですが、保存期間や感染症、コストなどが問題となっていました。

そこで細胞膜の成分であるリポソームの微小な袋に、止血成分と酸素を運ぶ成分を詰めた人工の血小板・赤血球を基に人工血液を作ったとのことです。この人工血液は血液型に関係なく使え、常温で1年以上保存可能だとのことです。

今回、重篤な出血状態のウサギに、人工血液を使って治療したところ、従来の血液製剤と同等の効果があったとの発表がありました。

今後まだまだ検討しなければならない問題も多いとは思いますが、救急時や災害時に対応できるように早く使えるようになればと期待しているところです。

.






DDまっぷ ドクターブログ 一覧