月別アーカイブ: 2019年10月

量子超越性

昨日の大阪は台風がきたかと思うぐらいの強風と強い雨でした。台風が秋雨前線を刺激したのでしょう。傘をさして歩いていたら、強風にあおられて傘の骨が折れてしまいました。

今回は、グーグルが量子コンピュータで「量子超越性」を達成したと発表しました。平たく言えば、これまでのコンピュータで一万年かかる計算を200秒で量子コンピュータで行ったそうです。

1981年に物理学者のファインマンが基本的なアイディアを示してから、これまで量子コンピュータが通常のコンピュータを超えたことがなかったので、歴史的な出来事といえるそうです。

ただ今回は、量子コンピュータに適した問題を量子コンピュータのやり方で計算比較したもので、公平な速度比較にはなっていないとの指摘もあります。(スーパーコンピュータに適したアルゴリズムを使えば、2日半で解けるとの批判もあるようです。)

何にせよ、医院の上にある医療情報研究会で1週間かけて解析している大規模データが、数秒で解析できれば、なんて素敵なんだろうと今からワクワクしています。

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インフルエンザ薬「ゾフルーザ」

昨年発売されたインフルエンザ薬「ゾフルーザ」ですが、服薬が1回で済むため広く使われました。その後、耐性ウィルスの割合が他のインフルエンザ薬より高いとの報告が相次ぎました。

日本感染症学会は、12歳未満の子供について「ゾフルーザ」の使用を慎重に検討すべきだとの提言をまとめました。12歳未満で耐性ウィルスの検出率が高いことを受けての提言のようです。(12歳未満は23.4%、12歳以上は9.7%)

大人では、耐性ウィルスに感染しても症状の続く日数は通常のウィルスと変わらないが、子供では長引く傾向があるとのことです。

1回の服薬で済むため便利な薬なのですが、残念です。

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骨から震える恐怖

台風19号が日本に迫っており、週末は大荒れの天気が予想されるそうです。せっかくの3連休なのに残念です。

さて今回は恐怖などに対する「急性ストレス反応」に関する興味深い記事を見つけましたので、紹介します。

危機や恐怖を感じると、動向の拡大や血圧・脈拍の上昇が起こるのですが、筋肉にエネルギーを送って、生き残るために危機的状況に対応するためだと言われています。これらの反応は「アドレナリン」によって引き起こされると考えられています。

今回発表された研究によると、骨から放出される「オステオカルシン」と呼ばれるたんぱく質が、「急性ストレス反応」に関係しているとのことです。

研究では、マウスを使った実験によるとオステオカルシン濃度が上昇すると、心拍数、体温、および血糖値が上昇し、急性ストレス反応である「闘争・逃走反応」が起こったそうです。さらに、オステオカルシンを働かなくしたマウス(ノックアウトマウス)では、ストレスに対する反応が観察されず、ストレスのないマウスにオステオカルシンを注射すると「急性ストレス反応」を誘発できたと報告しています。

このことから、恐怖などのストレスに対する反応は、オステオカルシンが引き起こしていると結論付けています。ちなみに人間でも、ストレスにさらされるとオステオカルシンの濃度が上昇することが知られています。

「骨から震える恐怖」の言葉どおり、恐怖は骨からやってくるものなのでしょうか?

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ジェネリック医薬品に発がん物質(再び)!?

10月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。こんな暑いのに、この15日から当医院では「インフルエンザワクチン」の予約が始まります。(なんだか変な気分です。)また、12月の看護の日には予防接種がお得に打てるように準備していると報告を受けました。チェックしてみてくださいね。

さて、今年2月のブログにも書いたばかりのですが、またジェネリック医薬品に発がん物質が含まれていたとのことです。

『海外で原薬から微量の発がん性物質「N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)」が検出されたため。』とのニュースがありました。

前回の時も海外で見つかって欧州に7ヶ月も遅れて自主回収になっているのですが、今回も海外で見つかっており発がん物質も前回と同じNDMAです。前回大変なことをしてしまったとの認識があれば、他の成分ならいざ知らず我が国でNDMAの混入を調べているはずです。また、海外で見つかってからどれぐらいで自主回収されたのか気になるところです。

ジェネリック業界の信頼を揺るがす危機的な出来事がこの短期間に2回も起こっており、それを調べることを怠っているように見えてしまいます。

呆れることを通り越して、恐ろしく思います。

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