月別アーカイブ: 2019年12月

年末のご挨拶

令和の元年もあと少しですね。当医院も明日の午前中までで、年末年始の休診に入ります。年明けは6日からの診療となりますので、よろしくお願いいたします。

本ブログも、1月3日(金)は休ませていただき、1月10日からの再開となります。

お読みいただいている方々に色々とお読みいただきたいことも多いのですが、私の筆力が及ばず十分に医学・生物学(時々天文学)の面白さをお伝えできていないかもしれません。

拙いブログですが、少しでも医療を身近に感じていただければ望外の喜びです。来年もよろしくお願いいたします。

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悪夢の耐性菌

12月も後半となり、令和元年もあと2週間足らずですね。その割に気温が高めで、このところ最高気温が12−14度もあり、クリスマスツリーが所在無げな感じですね。

国立感染症研究所によると、既存の抗菌薬がほぼ効かない「悪夢の耐性菌」が海外のみならず、国内でも広がりつつあるとの分析結果を発表しました。

2017年から耐性菌の調査を始めたのだそうですが、翌年には13例→42例、6都道府県→16都道府県に増えていたとのことです。

「悪夢の耐性菌」は、抗菌薬の最終兵器と言われる「カルバペネム」系の薬剤を分解して無効化するタイプのもので、日本国内で使える抗菌薬のほとんど全てが効果がないのだそうです。

通常は無害なのですが、抵抗力が落ちた時に重い感染症を引き起こし、死亡率は30−75%に達するとされています。

抗菌薬の乱用が原因だと言われていまが、通常は無害なので体の中で耐性菌化してしまってもわからないから厄介です。風邪などで安易に抗菌薬を使用しないことが、唯一の予防法なのです。


薬剤耐性菌で8100人超死亡?

国立国際医療研究センター病院などの研究チームがまとめたところ、2017年の一年間に国内で8100人超の方が、「薬剤耐性菌」で亡くなった可能性があると発表されました。

この研究では、代表的な2種類の「薬剤耐性菌」について、全国的に調査したのだそうです。

当ブログでも以前から「薬剤耐性菌」の危険性については何度も書きましたが、日本国内でもこれ程の影響が出ているとは驚きです。今回調査対象になっていない「薬剤耐性菌」の影響も考えると、恐ろしさすら禁じえません。

有効な抗生物質が皆無になれば、最初の抗生物質であるペニシリン発見以前の「感染症暗黒時代」に逆戻りです。

通常当医院では「ウィルス感染症である風邪に抗生物質は効きません。」と説明して抗生物質を投薬しないのですが、不満そうに帰られる方も少なからずおられます。

今回、日本でも深刻な影響を及ぼしていることが明らかになり、抗菌薬の適正使用など対策の徹底が急務だと感じました。

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