国立国際医療研究センター病院などの研究チームがまとめたところ、2017年の一年間に国内で8100人超の方が、「薬剤耐性菌」で亡くなった可能性があると発表されました。
この研究では、代表的な2種類の「薬剤耐性菌」について、全国的に調査したのだそうです。
当ブログでも以前から「薬剤耐性菌」の危険性については何度も書きましたが、日本国内でもこれ程の影響が出ているとは驚きです。今回調査対象になっていない「薬剤耐性菌」の影響も考えると、恐ろしさすら禁じえません。
有効な抗生物質が皆無になれば、最初の抗生物質であるペニシリン発見以前の「感染症暗黒時代」に逆戻りです。
通常当医院では「ウィルス感染症である風邪に抗生物質は効きません。」と説明して抗生物質を投薬しないのですが、不満そうに帰られる方も少なからずおられます。
今回、日本でも深刻な影響を及ぼしていることが明らかになり、抗菌薬の適正使用など対策の徹底が急務だと感じました。
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