カテゴリー別アーカイブ: 健康情報

「スマホケース」約4割にカビ

梅雨明けしたと思ったら、急に真夏の気候ですね。熱中症や脱水症、夏バテにお気をつけください。

さて、今回はスマホケースに潜むカビの話題です。

恐竜やマンモスの骨格標本展示で有名な大阪自然史博物館の外来研究員浜田信夫さんの調査によると、使用されているスマホケースの約4割にカビが発生しており、30代以上の男性の場合が特に多いとのことです。

記事によると「116台のスマホカバーのうち48台でクロカワカビ、コクショクコウボなどが検出。
32台が(個体数)100未満。100~1000台が10台。1000~10000が2台。
1万以上は4台。」だったそうです。

ズボンの後ろポケットなどにスマホを入れるとカビが生える危険性が高いとのことです。

カビの胞子によるアレルギーやダニの発生源となることもあり、定期的にウエットティシュなどで拭いて清潔に保つことが大切なようです。

インスタ映えを狙って携帯しているスマートフォンが、「カビ生え」ではシャレにもなりませんね。

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パンケーキシンドローム

今年は梅雨入り前から気温が上がり、熱中症による緊急搬送が増えているようです。体調管理にお気をつけください。

さて、今回はフワフワで女性に人気の食べ物、「パンケーキ」の話題です。

表題の「パンケーキシンドローム」ですがパンケーキが食べたくて仕方なくなる症候群ではなく、もっともっと剣呑なものです。パンケーキを食べた後、蕁麻疹が出たり呼吸困難を起こしてしまうことをいうのです。

もうお気付きの方はおられると思いますが、この症状はアレルギー反応なのです。パンケーキミックスなど、手軽にパンケーキを作ることができるのですが、使い切らずに置いておくとダニが発生してしまいます。

ダニが混入することによりアレルギー反応を起こすのですが、どの程度の量で症状が出るのかは個人差があり、同じパンケーキを食べても反応が違うことがあります。

さらに、十分加熱してもアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)は分解されないので、気をつける必要があるとのことです。

使い切れなかったパンケーキミックスは早めに使うか、密封容器に入れて冷蔵庫で保存するなどの予防措置をとるのが良いとのことです。

実はパンケーキミックスに限らず、お好み焼きなどの粉もの全般に言えることだそうです。

粉もの好きの大阪人としては、大問題です。

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プラスチックゴミ

6月末ですがまとまった雨が降らないうちに、どんどん暑くなりますね。夏の水不足が心配です。

さて、海洋のマイクロプラスチックやペットボトル問題、ひいてはレジ袋の有償化まで話題になっているプラスチックゴミですが、大阪の堺市で発見された細菌が打開策になるかもしれないというお話です。

2005年に堺市のペットボトル処理工場で発見された細菌「イデオネラ・サカイエンシス」は驚くべき能力を持っています。

プラスチックは自然に分解されることはないため、環境中に長期間蓄積し生物の体内に濃縮されるため大きな問題となっています。

サカイエンシスは、プラスチックを特殊な2種類の酵素を産生して、水と二酸化炭素に分解する能力を持っているとのことです。分解するだけでなく、プラスチックを栄養源として利用しているというから驚きです。

人間がプラスチックを作る前には、この細菌どうしていたんだろうと疑問に思いませんか?

自然のしたたかさに「脱帽」ですね。

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睡眠の話題

暑くなったり寒かったり、気温の乱高下が続いていますね。寝る前はタオルケット1枚だったのに、朝起きてみるといつの間にか毛布に包まっていたり・・・・・・お気をつけください。

さて、睡眠に関する話題が立て続けにネットを賑わせていたので、今回は2つの睡眠に関する話題を紹介します。

最初は「照明やテレビをつけて寝る女性は太りやすい」という話題です。

米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)の発表なのですが、米国人女性約4万4千人を5年間追跡した結果だそうです。論文で太る原因については明確にされていませんが、光刺激によりメラトニンの生成が抑えられることが関係しているかもしれないとのことでした。

次は「体内時計を刻むスイッチであるDNA配列発見」という話題です。

京大のグループによる発表ですが、体内時計に応じて増減するタンパク質を作る遺伝子の一部を改変したところ、そのタンパク質の増減が見られなったとのことです。改変されたマウスは体内時計が乱れ、行動が不規則になったそうです。

DNA配列が生体の行動をコントロールするスイッチになっていることがわかったと結論付けています。

改変により遺伝子環境が変わって、タンパク質の発現パターンが変わっただけでは?と疑問が湧いてきます。(以前のブログ:エピジェネティックス参照

このブログを書いている時に衝撃的な記事が掲載されていました。なんと「加齢で減る酵素注射→若返り マウス成功、ヒトにも期待」というのです。

睡眠の話題だったのに、眠気も吹っ飛んで行ってしまいました。

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熱中症に注意

5月というのに暑い日が続きますね。東京では連日猛暑日の真っ最中。大阪も暑いです。

このところ、熱中症で緊急搬送されることが増えているそうです。運動時には水分と塩分の補給を忘れないようにしてくださいね。

以前熱中症のことについてインタビューされた記事が残っていましたので、リンクを貼っておきます。

https://ddmap.jp/interview/naika/20110701_1i/

熱中症は、場合によっては命に関わったり、腎機能が廃絶して透析を余儀なくされる強い病態です。しかしちょっとしたケアで防ぐことができます。特に体調が悪い時の運動は屋内・野外に関係なく気をつけてくださいね。

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貧血と産後うつ

週明けの寒さが嘘のように、昼間は汗ばむような陽気ですね。急に暑くならず程よい気候が続いてもらいたいものです。

興味深いデータがネットの記事になっていたので紹介します。

2011年から2013年までに国立成育医療研究センター内で出産した女性の内、検査データのある977人(平均36歳)を対象として、産後の貧血とうつの関係について解析したとのことです。

産後に貧血のあった女性では、産後うつの発症は1.63倍も高かったそうです。貧血が重症だと1.92倍、軽症でも1.61倍高くなり、産後の貧血が重症なほど、産後うつのリクスが高くなることが明らかになったそうです。

一方、妊娠の中・後期の貧血と産後うつの間には明確な関連を認めなかったとのことです。

産後うつは社会的な問題にもなっており、今後産後の貧血改善がうつ病の発症を抑制できるか注目されている。

驚くべきは、産後にうつを発症したのは196人(20・1%)にも上っていた事実です。二割の人が産後うつになる?!

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ジェネリック医薬品に発がん物質?!

以前から危惧していたことが実際に起きてしまいました。ジェネリック医薬品に発がん物質が含まれていたとの報道がなされています。

『薬の原材料に、発がん性があるとされる物質「N―ニトロソジメチルアミン」が混入しているとして、欧州で7月上旬から自主回収が始まったため、2月6日から国内での自主回収が始まった。』とのこと。

ジェネリック医薬品は「有効成分」が同じだけで、有効性や安全性が担保できていないので、当医院では極力使用を避けていたのですが・・・・・・発がん性物質とは!

しかも欧州に自主回収が遅れること7ヶ月!!!! とても安心して使えません。

そんな当医院でも積極的に使用しているジェネリック医薬品があります。それは、一般のジェネリックとは区別される「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」です。

簡単に説明すると先発品とほぼ同一成分(有効成分以外も)で作ることを認められた薬です。

皆さんも飲まれている薬が先発品または「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」か、確かめてみませんか?

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39〜56歳男性の風疹予防接種無料化

今年も余すところ2週間と少しになりましたね。

さて、1995年から行われている「今年の漢字」ですが、平成最後の年の漢字は「災」でした。かかる漢字は2004年にも選ばれており、2回目の登場となりました。実はこれまで3回も選ばれた漢字があるのですが、ご存知でしょうか?

答えは「金」です。お分かりの方もおられると思いますが、2000年のシドニー、2012年のロンドン、2016年のリロデジャネイロとオリンピックの年に選ばれています。

再来年の2020年東京オリンピックの年には4回目の「金」になるのでしょうかね。

東京オリンピックといえば、来年2019年から2021年までの間、39〜56歳男性の風疹抗体検査と予防接種が原則無料化されるようです。オリンピックで海外からの入国者が増えることにより、風疹の大流行を抑えるための処置だそうです。

この年代の男性は他の年代と比較して、風疹抗体の保有率が80%と低いことから上記の対応が決まったそうです。

私も対象に入っていますので、抗体検査を受けてみようかしらん。

 

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週末の寝だめはダメ!

朝晩寒い日が続いていますが、体調管理されていますか? まだインフルエンザの本格的な流行は来ていませんが、お気をつけくださいね。

さて、今回は「社会的時差ぼけ」(?)の話です。

「社会的時差ボケ」についてネットで調べてみますと以下の様に書かれていました。

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人には体内時計がありますが、起床・就寝の時間が後ろにずれている夜型の人は、会社や学校の始業・終業のリズムに体がついていけず、集中力が低下したり、昼間眠気に襲われたりします。海外旅行の後に生じる『時差ぼけ』に似たこんな状態は『社会的時差ぼけ』と呼ばれています」
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この状態が続くと睡眠リズムがますますずれて昼夜逆転し、集中力や判断力の低下、昼間の眠気、活動量の低下など、「社会的時差ぼけ」が悪化します。「社会的時差ぼけ」は、生活習慣病やうつ病の発症にも影響しているとの研究報告もなされているそうです。

週末の起床時間が平日よりも3時間以上遅いと、危険な「寝だめ」になります。睡眠リズムがくずれて夜更かしをしてしまい、平日の寝不足を補うために週末は寝だめをするという悪循環におちいってしまうのです。

危険な寝だめしてませんか?

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朝ごはんを食べないと太る?

急に寒くなって、街でマフラーをしている人を見るようになりました。今年も残すところ2ヶ月となってしまいましたね。

さて、今回は以前から言われている定説「朝ごはんを抜くと体重が増える」についてです。

朝ごはんを食べないと、「カロリー摂取が減るのでは?」とか「朝食べない分、昼や夕を食べ過ぎるのでは?」と色々な意見が聞こえてきそうですね。

名古屋大大学院の小田裕昭准教授の研究グループが、この定説を実験的に確認したとの報告を米科学誌プロス・ワン電子版に報告しました。

56匹のマウスを「普通に食事を与える群」と「起床後4時間経ってから餌を与える群」の2群に分けて、14日間同じ量の高脂肪食を与えたとのことです。

実験の結果、遅れて食事を与えた群(朝食抜き)は7−8%体重が増加したとのことです。

この群では体内時計遺伝子の働きが4時間遅れて体温の高い時間が短くなったことで、エネルギー消費が減り、体重増加につながったのではないかと考察しています。

昔からいわれている定説、侮りがたしですね。

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