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喘息の薬で抗がん剤の副作用軽減

9月に入ったのに、季節外れの蒸し暑さが続いていますね。それと局地的な豪雨が其処彼処でみられています。以前の日本の気候から変わってしまったみたいですね。

九州大大学院薬学研究院などの研究グループが、抗がん剤の副作用を喘息の薬が軽減すると発表がありました。

抗がん剤の副作用で心筋にダメージを受け心不全になる「薬剤性心筋症」を、国立循環器病センターで診療していた時に幾人も診療していたので、興味を持ちました。

がん治療のため「ドキソルビシン」と「シスプラチン」を多めに使用する必要があると、筋肉の障害が起こり10年以上経ってから心不全になることがあるのです。この時心臓では心筋が障害されて少なくなり、代わりに収縮しない線維組織が増えており収縮力が低下して心不全になるのです。

今回、喘息の薬として使われている「イブジラスト」が、抗がん剤投薬時の筋肉を障害する物質を抑制することがわかったとのことです。

既に使われている薬なので安全性も高く、早期の実用が期待されているそうです。

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ジェネリック医薬品に発がん物質?!

以前から危惧していたことが実際に起きてしまいました。ジェネリック医薬品に発がん物質が含まれていたとの報道がなされています。

『薬の原材料に、発がん性があるとされる物質「N―ニトロソジメチルアミン」が混入しているとして、欧州で7月上旬から自主回収が始まったため、2月6日から国内での自主回収が始まった。』とのこと。

ジェネリック医薬品は「有効成分」が同じだけで、有効性や安全性が担保できていないので、当医院では極力使用を避けていたのですが・・・・・・発がん性物質とは!

しかも欧州に自主回収が遅れること7ヶ月!!!! とても安心して使えません。

そんな当医院でも積極的に使用しているジェネリック医薬品があります。それは、一般のジェネリックとは区別される「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」です。

簡単に説明すると先発品とほぼ同一成分(有効成分以外も)で作ることを認められた薬です。

皆さんも飲まれている薬が先発品または「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」か、確かめてみませんか?

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デジタル錠剤

気温の低下と乾燥でインフルエンザが流行しやすい季節になってきました。ワクチンの供給量が極端に少なく、予防接種を受けていない方も多くうがい・手洗いを例年以上に心がけることが必要ですね。

さて、米食品医薬品局(FDA)が「デジタル錠剤」を承認したとの記事をネット上で見つけました。「デジタル錠剤」とはいかなるものか不思議に思って読んでみました。

「デジタル錠剤」は通常の薬の中にごく小さなセンサーを入れることにより、その薬が処方通りきちんと服薬されたか確認できる薬剤だとのことです。(薬を飲むと胃液に反応して、センサーが信号を出すのだそうです。)

向精神薬など、きちんと服薬することが重要な薬剤に使われるとのことです。飲み込まれたセンサーはどうなるかといえば、そのまま消化されずに排泄されるとのことです。

本当、ハイテクですね。

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3Dプリント製剤

お盆休みをはさみましたので、2週間のご無沙汰でした。「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので、何か秋の気配を感じさせる天気ですね。(来週はまた暑くなるようですが・・・・・)

さて、アメリカでは3Dプリント技術により製造した医薬品が認められたとのことです。

「3Dプリント技術で製造?」と不思議に思われた方も多いと思いますが、薬の成分ではなく薬の形を3Dプリンターで作ったということだそうです。

一般に内服薬は、粉薬・錠剤・カプセル剤などがありますが、精密な成分量の調節や1錠に多量の有効成分を詰め込むのは難しいのです。そのため、薬剤によっては一回に何錠も飲まなければならない物があるのです。

「3Dプリント技術で製造」された薬は、ごく少量の水で急速に崩壊する等の機能を持たせることが出来るため「1錠1000mgの薬が、1口の水で服用が可能」になるそうです。

すごいですね。その内、自分に合った血圧や高脂血症の薬を家の3Dプリンターで製造して、一口で飲む時代が来るのかもしれませんね。

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