最近読んだ本

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

昨年亡くなった女優樹木希林さんの本が、現在書店に並べられています。女優業のかたわらテレビや新聞、雑誌などに残したメッセージを本に纏めたものです。最期まで自然体に生きた樹木さんの(時にはドライにも感じる)人生哲学が詰まった本で、遺した言葉がユーモアと洞察に満ちています。

私が拝読したのは、樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ

樹木希林 本 に対する画像結果 ←表紙はミレイ作「オフィーリア」

この本の中で印象的だったのは、「面白がる」という言葉。この言葉は、本書で何度も出てきます。面白いわよねぇ、世の中って。予想外の連続。楽しむっていうのは客観的で、中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中」「どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。あんまり頑張らないで、でもへこたれないで」などなど。

生・老・病・死と、普遍的なテーマを中心に言葉が厳選されていて、とても読みやすく、先週亡くなられた旦那様の内田裕也さんのお言葉をお借りすれば、やっぱりロックな本です

そして、こんな本も読みました。

老いた親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本 ←老いた親へのイラッとする気持ちがスーッと消える本

老年病科(65歳以上の高齢者の多臓器にわたる内科疾患を総合的に診療する)医師が書き下ろした本で、字が大きくイラスト入りなので、楽しく読ませていただきました

筆者である榎本睦郎医師が開業しているクリニックでは、月に約1,600人の方が来院され、約7割が認知症の患者さんなのだそうです。認知症は進行性の病気ですが、進行の程度はさまざまで、根底には脳の病変の強さの違いはありますが、ご本人を支える家族の対応も、病気の進行に大きく関係しているのではと書かれています。認知症の方がいると家族は振り回されて、イライラさせられることは日常茶飯事です。そんなとき、「病気のなせるわざなんだからしょうがない」と笑ってすませられる、また親が何か不都合なことをしでかしても、それを笑いに変えられるセンスがあれば、病気の進行を遅らせるのかもしれない。進行がゆるやかな人のご家族は、総じて認知症の夫や家族に対して必要以上に深刻にならず、寛容なところがあるとも書かれています。

これって、私たちの日常生活にも置き換えられそうだと思いませんか

あの時こうすればよかった、この先どうなるんだろう・・・私たちはいつも過去や未来のことを憂いています。でも、大切なのは今このとき。今に意識を向けることが、心にとっても身体にとっても、一番心地いいのです

樹木さんのように面白がったり、物事を少し寛容に受け止めてみませんか 天才バカボンの赤塚不二夫さんのように「これでいいのだ。あなたはあなたでいいのだ」と。






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