日別アーカイブ: 2017年7月24日

日野原先生から学んだこと

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフハマ子こと濱田です

日野原重明先生のご冥福をお祈りして、私の心に残る先生のメッセージもご紹介します。

日野原先生は昨年秋からの8か月間で、生き方をテーマにしたエッセーなど、既刊の新装版3冊を含む5冊を送り出したそうです。3年ほど前から移動は車椅子に頼る生活ながら、「車椅子から眺める世間もなかなか格別」とつづるなど、著作には常に積極的な姿勢がにじんでいたとか。

子供たちとお話するように優しい口調で書かれた、先生の著書「十歳のきみへ」の中には、これから大人になっていく子供達へ、生きることの意味をご自身の体験も交えながらわかりやすく教えてくださっています。

私が一番印象に残ったお話は、先生が大学時代、結核の為に8か月間入院生活を余儀なくされた経験を振り返り、人生で最悪の体験だったが、そのおかげで患者さんの心を察することができる医師になれたというお話です。

8か月もベッドに寝たきりで、同級生からは勉強も置いてきぼりで、大事な一年を棒に振って損をしたとその当時は絶望のどん底にいたそうですが、医師になった頃ようやくその体験が無駄ではなかったと思えたそうです。他人の痛みをそのまま体験することはできませんが、共感することはできます。ご自身が体験した辛さは患者さんの気持ちをわかってあげられるためのレッスンだったんですね。

人間は勉強以外にも、日々の体験を通して「学び」成長していくものです。長い時間をかけて自分の力で「なにか」を学びとって、それを長い人生のなかで自分なりに応用していくことがだいじとおっしゃっています。自分にとってありがたくない、消してしまいたいとばかり思っていた体験が、じつは自分を成長させてくれるとても大切な体験のひとつだったとわかる時がいつかきます。だから、どんな体験も無駄ではないのです。ただ残念なことに、つらくて悲しいそのただなかで、そのことに気づくことは、たいていの人ができないそうです。

そう思えば、つらく悲しい事でも乗り越える勇気が持てそうです。日野原先生のようにこれからの人生に命を吹き込んで、いきいきと人生を生きてまいりましょう。