医師が患者になって初めてわかったこと

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

8月の終わりに放送された、あさイチ「医師が患者になって初めてわかった 実際に役立つ“患者術”」。皆さまご覧になりましたか

がん専門医が、がんになって初めてわかったことや、治療法の選択、ネット情報との付き合い方などが紹介されていて、とても興味深い特集でした

米国の腫瘍内科専門医で、乳がんの治療や研究をされている上野直人医師が、MDS(骨髄異形成症候群)の診断を受けた際は、「主治医に質問ができない」「ネット情報を漁り、不確かな情報に頼るようになる」「最後の判断ができない」といった状況に追い込まれたエピソードを語っていました。

医師であっても、病気を受け止められず、様々な対処に悩み戸惑う自分自身を情けなく感じたりする様子は、番組をご覧になった方に、不安になる気持ちは皆同じで当然のことなのだと、安心感を与えたのではないかと思いました。

そんな中、「自分が送りたい人生は何か、どう生きたいか」というヒントを患者さんから教わり、医師として活発に活動しながら楽しく生きたいという価値観にあらためて気づきます。

突然ギラン・バレー症候群に見舞われ、4ヶ月間意識不明に陥った脳神経外科医の高尾洋之医師と、その奥様で産婦人科医の高尾美穂医師のエピソードでは、患者家族として感じたことを奥様がお話されていました。

高尾美穂医師

高尾美穂医師はこんな方。テレビでご覧になったことがあるのではないでしょうか

あさイチの出演者も、ご家族が大変な病気だとは気付かなかったと言います。

それは、必至に隠していたわけではなく、高尾美穂医師が「自分ができること、自分だからできること、求められていること」を続けていこうと考えた結果だと語っていました。

今でも大変なことはあるけれど、自分のしたいこともできて、周りの方にたくさん支えてもらっているとも話されていました。

「自分のしたいことも諦めない」

これは、患者さんだけでなく患者さんを支えるご家族の方にも伝えたい言葉で、特にご家族の方には「患者の家族だけにならない」という気持ちも持っていてほしいとおっしゃっていたのが、とても印象的でした

あの素敵な笑顔の下には、色んなドラマがあったのだなぁ~と感じています。

自分や自分の家族が病気になったとき、ひどく狼狽した経験はだれにでもあると思います。医療従事者として私にできること、もっともっと深めていきたいと思います。

エリザベス女王

9月8日、英国のエリザベス女王がご逝去されました。人生のすべてを国民に捧げ、チャーミングでユーモアあふれるおしゃれなおばあちゃんでしたね

心より哀悼の意を表します。

 






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