月別アーカイブ: 2008年9月

空無捨

箕面の時習堂に坂村真民さん直筆の「空無捨」という書が展示してあります。
最初に見た時はどういう意味かぴんと来なかったのですが、そのうち非常に深みのある言葉だと解って来ました。
それはつまり“理想的な心の状態”を表現しているのだと。
生まれたばかりの赤ん坊の心はまちがいなく“空”であり“無”であるはずです。
それが成長するにつれて沢山のことを学び、色々な知識や知恵を身に付けて行くのですが、往々にしてあまり良くない余計な考えも脳にインプットされてしまいます。
その結果、自分で自分の心を重くし、思い悩むことが多くなってしまうのではないでしょうか。
ですから心はできる限り空であり無であることが望ましい、一切の雑念を捨てる勇気が大切ということかも知れません。


?の秋

四季の中で秋は空気がとても澄んでいる感じがして“凛”という言葉が似合うように思われます。
秋が一番好きという人も多いことでしょう。
食欲の秋、行楽の秋、読書の秋などいくつもの形容詞で表現されますが、皆さんは自分にぴったりくるのは?の秋ですか。
夏の暑さにバテ気味だった人も元気が出て活動的になれたり、秋ならではの味覚を楽しめたりとホントいい季節ですよね。
最近少し肥え気味なので、運動もしっかりしないといけないと心がけてはいますが、残念ながら体重が減ってもお腹の皮下脂肪だけは悲しいほど減ってはくれません…..トホホもうやだ〜(悲しい顔)


勇気

勇気とは何か?
それは自分の信念を貫くことであろう。
自分を信じ、邪悪と戦い、努力を惜しまぬことであろう。
報われることを求めてはいけない。
結果を急いではいけない。
歩み続けることの中に喜びを見出せれば、それで十分ではないか。
小さな幸せに生きがいを感じ、笑い合える素直さを持とう。
勇気を持てば皆優しくなれるはず。
本当の幸せは間違いなくそこから始まる。


中秋の名月

昨夜、午後診を終えて自転車での自宅までの帰り道、東の空に明るい大きな満月を眺めることができました。
中秋の名月の名にふさわしい、見事な満月でした。
今から39年前、私がまだ中学生の頃、アポロ11号が人類史上初めて月に降り立った時、テレビで映し出された月面の様子を見て、あまり嬉しい気分になれなかった記憶が残っています。
月の持つ神秘性や月に対して抱くロマンといったものが、なにか現実の天体が露わにされることにより失われたような寂しさを感じたからかも知れません。
やはり月は遠くから眺める、愛でるのが情緒があっていいのだと思います。


自分らしく

強さ、それは優しさ
弱さ、それは愛を知らないこと
我が道を行こう、自分らしく生きよう
悲しみ、苦しみはいつか心の糧となる
澄んだ瞳と曇りのない心、それが私の憧れ
自由であれば一番を望むことはない
自分らしく、それが大切


チームコブクロ

今日ついにチームコブクロ(コブクロのファンクラブ)の会員登録をしちゃいました。
年甲斐もなくと笑わないでください。
何回聴いてもコブクロの曲は心に響いてくるから不思議です。
疲れた時、少し落ち込んだ時は「桜」「ここにしか咲かない花」「蕾」などにすごく癒されます。
「風見鶏」「Fragile mind」を聴くと勇気凛凛、ファイトが漲ります(あまり元気になりすぎは困りものですけどね)。
妻との関係が気まずくなった時には「永遠にともに」を聴くようにしてます<笑>。
少し照れながら“メンバーオブチームコブクロ”を名乗らせていただきます。


心の荷物を降ろそう

最近、心のバランスを崩し“うつ”や身体症状を呈する“心身症”になる方が増えています。
特に“うつ”の増加は自殺者の増加と関連付けて問題視されています。
現代人はなぜ心のバランスを崩すことが多くなったのでしょう?
その原因の一つとして社会が非常に高度複雑化し、記憶や思考など頭脳を働かせることが多くなり過ぎて脳の疲弊を招いていることが指摘できます。
また急激な社会環境の変化が人間関係にも影を落とし、親子間においてすら不信や反目が生じて大きな精神的ストレスを受けている場合も少なくないようです。
いずれにせよ、心の健康が人間にとって最も大切であることは言うまでもなく、そのためには心を常に軽い状態に保つことが必要です。
様々な理由で心に大きな荷物を背負ってしまった人は、思い切ってその荷物を降ろしてしまいましょう。
その方法としては、やはり一番身近な人に悩みを聞いてもらうのが良いかと思いますが、それが無理な場合などはまずは心療内科医に相談するのも良い方法でしょう。
少なくとも自分一人で重い荷物を背負う必要のないことは確かです。
必ず自分を救ってくれる人はいるのだと信じましょう。


経鼻内視鏡

最近では食道や胃の内視鏡検査で、鼻から挿入する経鼻内視鏡が普及してきています。
当然、内視鏡が極細径と言って太さが5mm程度の鉛筆くらいの内視鏡が開発された結果なのですが、その利点はなんと言っても嘔吐反射が起きないことです。
従来の経口内視鏡では舌根(舌の付け根)が圧迫される結果、嘔吐反射が誘発され、相当な苦痛を感じることが少なくなく、麻酔で眠っているうちに実施する所もあると聞きます。
鼻腔の表面麻酔は十分に行う必要がありますが、検査中は苦痛は全くと言っていいほどなく、ディスプレー上の画像(自身の胃の中など)を見ていただきながら検査を進めることができ、当院でも多くの患者さんに喜んでいただいています。
胃の検査をご希望の方は是非経鼻内視鏡を受けられることをお勧めします(ホント、楽ですよわーい(嬉しい顔))。