月別アーカイブ: 2009年1月

絆、それは人と人の強い心のつながりを言うのだと思いますが、なかなか日常生活で感じることは少ないかも知れません。
しかし、少なくとも家族の中でそれを感じることができれば、まちがいなく幸せなことだとは思います。
でも実際には、家族の間においても、本当の心のつながりを持つのは、正直言ってかなりしんどいこともまた事実です。
しかし、やはりもっとも安心できるのもまた家族であることも確かでしょう。
ですから、家族に対して思いやりの気持ち、また家族に頼る気持ちを持つことが平凡ではありますが、平穏で無難な生き方なのかも知れません。


心のバランス

当クリニックにも仕事や人間関係での悩みなどが原因で心のバランスを崩し、体調の不良を訴えて受診される方が少なくありません。
特に若い世代の人に多く見られ、ストレス社会の中で心のバランスをうまく保って生きて行く難しさを感じさせられます。
日常の生活において、ストレスに打ち勝ちながら健全に暮らしていくためには、食事、睡眠、運動の生活習慣をなるべく規則正しくして無理をしないことを心がけるのがコツではないかと思っています。


メタボリックシンドローム

内臓脂肪の蓄積による高血圧、脂質異常症、糖尿病などのいわゆる生活習慣病の発症リスクが高いと言われるメタボリック症候群は、現代人の過食や運動不足が原因であることは間違いありません。
なぜ内臓脂肪が多いとそのような危険があるかと言うと、肥大化した脂肪細胞から種々のサイトカイン、つまり主として免疫に関係する細胞に伝達されて炎症や代謝異常を引き起こす血中物質が多く出されるためと考えられています。
最も怖いのはそのようなサイトカインが血管の内皮細胞を傷つけることで、動脈内に血栓が生じやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などの致死的イベントが起こりやすくなることで、少なくとも健康長寿を望むならば、内臓脂肪を極力減らすことが不可欠です。
そのためには、適正体重を維持し、適度な運動習慣を心がけることが必要で、そのことはまたストレスの溜まりにくい身体を作ることにもつながり、健全な生活の基盤にもなります。
突き出たお腹が気になる方は、どうかご自分の生活習慣を一度見直されることをお勧めします。


あきらめることを間違わないで

日常生活の中で、あきらめるべきこと、あきらめないことを見定めることは非常に大切と思っています。
往々にして、人はあっさりあきらめてしまえばよいことにこだわり、あきらめてはいけないことをすぐあきらめてしまいがちと感じます。
あきらめてはいけないこと、それは自分も含めて人の命だとか、人との信頼関係だとか、生きて行く上で守る必要があると思われることで、それだけ、それだけは間違わないでください。
信じましょう、あきらめずに願えば、その思いは必ず、必ず叶うと…


睡眠の大切さ

特に最近、睡眠に問題があって、体調を崩される方が多いと感じます。
このストレス社会において、日中の疲労が極度に高まる方ほどしっかりとした睡眠が必要なのですが、そのような多忙な人ほど睡眠障害が多いようです。
睡眠不足が続くと、疲労が蓄積して正常な精神活動が妨げられることが多くなり、その結果、注意散漫、イライラ、不安などが高まり、ミスや事故の危険が増したり、体調の不良につながることが多いようです。
ですから健康で元気な生活を維持するために、睡眠の重要性をもっともっと意識していただきたいと考えています。