血栓症の明日を考える会に参加して

本当に久々のブログ更新です。
2月27日土曜日は「血栓症の明日を考える会」という学術講演会に演者として参加しました。特別講演の岡山大学循環器内科伊藤浩教授の前座として心房細動に対する抗凝固療について40分程度、地域の開業医の先生方の前でお話をさせていただきました。自身の講演はともかく、やはりいつもながら伊藤先生のお話は惹きつけられる説得力がありました。血栓症全般についてのご講演でしたが、心不全、不整脈についで第3の循環器病の死因が血栓症(脳塞栓、肺塞栓)であり、これは最も予防可能な疾患群である事、中でも心房細動による脳塞栓の予防についてはNOAC(DOAC)が非常に有効で、例え超高齢の患者さんであっても躊躇なく投与開始し、生命予後だけではなく寝たきりによる精神的、社会的損失を防ぎ、必要があれば投与量の減量についても躊躇すべきではない事など、非常に重要で考えさせられる内容でした。
心房細動の患者さんは日本の高齢化により増加しています。皆さんの健康寿命が伸びるように、われわれかかりつけ医は心房細動の診断と治療に勤しんで行かなくてはならないとあらためて感じました。






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