職場のメンタルヘルス(その14)

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の14回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎産業精神保健(産業メンタルヘルス)活動における今後のメンタルヘルス課題(Ⅱ)
メンタルヘルスに関する安全配慮義務メンタルヘルス情報などプライバシーへの配慮
メンタルヘルス関連裁判の判例で示されるように、昨今の企業には、心の健康に関する安全(健康)配慮義務(メンタルヘルスに関する安全(健康)配慮義務)の履行が強く求められています。こういったメンタルヘルスに関する安全配慮義務の流れのなか、企業のリスクマネジメントの観点からは、従業員のメンタルヘルス情報などプライバシーよりもメンタルヘルスに関する安全配慮義務の視点が強調される傾向があるが、職場での個人のメンタルヘルス情報などプライバシーの侵害も民法上の不法行為として損害賠償責任が問われうる事項であることを忘れてはならないです(民法709条)。産業精神保健活動のほとんど(産業メンタルヘルス活動のほとんど)において、個人のメンタルヘルス情報などプライバシーへの配慮は不可欠であり、最近のメンタルヘルス情報などプライバシーの考えが、個人のメンタルヘルス情報を自分で管理する権利としてとらえられていることを考えると、基本的にすべて個人のメンタルヘルス情報の取り扱いは従業員の同意を得る必要があると考えるべきです。
また、およそメンタルヘルス相談活動の利用頻度は、そのメンタルヘルス相談システムの守秘性の高さに比例すると考えられ、産業精神保健活動(産業メンタルヘルス活動)の質や評価も従業員個人のメンタルヘルス情報などプライバシーへの配慮の仕方に大きく依存していると思われます。
●企業ポリシーの一環としてのメンタルヘルス活動
職場のメンタルヘルス活動等を実効的に行うためには、事業者のより深いメンタルヘルスへの理解と主体的なメンタルヘルスへの姿勢が欠かせないことは明確です。海外の企業におけるメンタルヘルス活動は、企業のリスクマネジメントだけを目的に行われてはいないです。事業者が従業員を大事にすることは企業の利益に通じると考えるからメンタルヘルス活動は行われているのであり、企業のポリシーに則ったメンタルヘルス活動です。産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフも、単に事業者に対してメンタルヘルスへの理解を求めるだけでなく、きちんとしたメンタルヘルス評価手法を行いながら、メンタルヘルス活動の効果を証明していくならば、事業者もより高い視点でメンタルヘルス活動にかかわるようになるでしょう。また、人事・労務部門と協力して、生産性に直結する労働者のワークモチベーションやQWL(quality of working life;労働生活の質)、心理的報酬を高めるためのメンタルヘルス施策などの組織メンタルヘルス的なアプローチは、今後表面化してくる成果主義や裁量労働の進展に伴う新たなメンタルヘルスの問題への布石として企業が求めるメンタルヘルス活動方針とも一致するものとなるでしょう。
職場のメンタルヘルス体制うつ病などメンタルヘルス疾患対策
⇒ここでは職場のメンタルヘルスについて概説しました。うつ病などメンタルヘルス疾患という医学的側面だけでなく心理社会的な側面からのアプローチも重要な意味をもつメンタルヘルス疾患を扱うためには、メンタルヘルス不調者本人、職場、メンタルヘルス不調者を支えるメンタルヘルススタッフ、そして時には家族も含めた有機的な連携と、しっかりとした職場のメンタルヘルス体制づくりが必要となります。したがって、職場のうつ病対策など職場のメンタルヘルス疾患対策を進めていくプロセスは、職場のメンタルヘルスに必要なことだけでなく成熟した人と人との関係や職場環境をつくるのに必要なプロセスでもあり、働きがいのある職場をつくっていくための不可欠なステップであるといえます。現実には数多くのメンタルヘルスの課題が残されているが、これらのメンタルヘルス課題を克服していくなかで得られるものはメンタルヘルス不調者だけでなく企業や組織にとっても少なくないです。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科メンタルヘルス科)・職場復帰支援リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。


臨床心理士の吉田です。

昨日は高校野球の決勝戦が無事に終わりましたね。野球のルールに詳しいわけではありませんが、それぞれのドラマに毎年感動させてもらっています。高校野球の閉幕とともに、夏の終わり、秋の訪れを感じます。夜になると少しずつではありますが、風が涼しく感じることもあるように思います。とはいえ、まだまだ暑い日が続きますので、体を休めてオンとオフを意識しながら過したいと思います。
4月より、カウンセリングおよび検査の受付が月曜日から土曜日(水曜・土曜は午前のみ)に拡大しました。
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職場のメンタルヘルス(その13)

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の13回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎産業精神保健(産業メンタルヘルス)活動における今後のメンタルヘルス課題(Ⅰ)
●産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフメンタルヘルス相談への対応能力
産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフは、事業場の心の健康づくり対策(事業場のメンタルヘルス対策)のあらゆる場面において、メンタルヘルス不調者と管理監督者をメンタルヘルス支援しなければならないです。特に、メンタルヘルス不調者からのメンタルヘルス相談対応においては、メンタルヘルス不調者メンタルヘルス状態を把握するとともに、メンタルヘルス不調者がかかえているようなメンタルヘルス面の問題保健指導レベルのメンタルヘルス問題なのか、専門的なメンタルヘルス科治療レベルメンタルヘルス問題なのか、または職場へのメンタルヘルス的な介入が必要なレベルメンタルヘルス問題なのかなどについて、判断しなければならないです。メンタルヘルス疾患に関する労災や民事訴訟が急増するなか、少なくとも専門的なメンタルヘルス科治療が必要メンタルヘルス状態であるか否か、仕事でのストレスの軽減がぜひとも必要なメンタルヘルス状態であるのか否かといったことについて、ある程度正確なメンタルヘルス状態に関するアセスメント(見立て)ができないと、企業の安全配慮義務をメンタルヘルスの専門的な立場からサポートするといったメンタルヘルス的な役割は果たせないでしょう。なかでも現場において最も遭遇する頻度の高いうつ状態などメンタルヘルス不調に関するアセスメントは重要です。
うつ状態などメンタルヘルス不調については、一般的に考えられている以上にメンタルヘルス科治療の対象になる割合が高いが、メンタルヘルススタッフがある程度自信をもってメンタルヘルス状態に関するアセスメントができるようになると、メンタルヘルス科受診への動機づけもスムーズに行われるようになります。メンタルヘルススタッフ自身が、メンタルヘルス専門家精神科医・心療内科医)のメンタルヘルス科治療の対象になるのかどうかはっきり自信がもてないメンタルヘルス状態精神科や心療内科などメンタルヘルス科への受診メンタルヘルス不調者に勧めても、メンタルヘルス科への受診行動に結びつく確率は高くはならないです。しかしながら、多くの産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフは、身体疾患に関する知識に対してメンタルヘルス疾患に関する知識メンタルヘルス状態に関するアセスメントの技術が相対的に低い傾向がみられます。例えば、高血圧症のケースのように、メンタルヘルス不調者に対しても、そのまま経過観察でよいか、睡眠の取り方などに関する保健指導だけでよいのか、もしくはメンタルヘルス科治療メンタルヘルス上の措置が必要かどうかなどきちんと責任もってメンタルヘルス状態に関するアセスメントできなければ産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフとしての役割を果たすことはできないです。
最近では、産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフ向けうつ病などメンタルヘルス疾患を中心としたメンタルヘルス教育が盛んに行われるようになっているが、職場のメンタルヘルスにおいては知識教育だけでは対応できないようなメンタルヘルス相談のケースも少なくないため、常にメンタルヘルス専門家精神科医師・心療内科医師)と連携できるような職場のメンタルヘルス態勢を整えておくべきでしょう。今後のメンタルヘルス教育においては職場外のメンタルヘルス専門家心療内科医・精神科医)によるスーパービジョンを受けながらのメンタルヘルス実践教育も検討されるべきかもしれないです。
自殺防止へのメンタルヘルス対応
⇒本来の産業精神保健活動(本来の産業メンタルヘルス活動)のなかに自殺予防の視点をどの程度含めるかについてはまだ多くの疑問が残されています。また自殺防止対策は本来、国レベルで考えるべき大きなメンタルヘルス問題であり、企業で自殺防止のための総合的な職場メンタルヘルスプログラムを展開できるものでもないです。しかしながら、企業においては、職場のメンタルヘルス活動の結果として自殺が防止されることを期待されているのが現実であり、たとえ職場のメンタルヘルス活動が部分的ではあっても自殺予防に結びつけることをめざすべきでしょう。自殺防止に対しては、事業者が過重労働防止など責任ある労務管理を遂行することが何よりも大事なことであるが、産業精神保健活動(産業メンタルヘルス活動)においても自殺の大きな原因疾患であるうつ状態など職場のメンタルヘルス不調および職場うつ病などメンタルヘルス疾患予防メンタルヘルス対策を推進することは、自殺予防へのメンタルヘルス上の取り組みとして有用なことだと考えられます。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科メンタルヘルス科)・職場復帰支援リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。


火・木曜日担当医の葛原です。

ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野選手の軽井沢での最終ホール、惜しかった!あの笑顔は最高。これから応援。男子プロの松山選手も今シーズン最終戦、頑張れ!
梅雨明け後の8月から連日暑い日が続いてますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか?ただし、相変わらず職場での人間関係に馴染めず、精神的ストレスにより、夜眠れなく中途覚醒早朝覚醒したり、朝がきても熟眠障害疲れがとれなくて起床できず、日内変動など朝のメンタルヘルス不調は続いてませんか?不眠症による生活リズムの乱れ昼夜逆転し、毎朝会社へ出勤するのが億劫で、最近遅刻や欠勤・早退など勤怠の乱れが増えてませんか?何とか会社へ出勤できても、朝のメンタルヘルス不調により、気分の憂うつ落ち込み・集中力の低下で、仕事がはかどらずにミスをくり返すなど、仕事のパフォーマンスや業務遂行能力の低下は認められませんか?また、梅雨明けの急激な気温上昇や天候不良の影響で、頭痛めまい動悸倦怠感など自律神経失調症食欲不振による体調不良はないですか?夕方以降も漠然とした不安や焦り・イライラなどメンタルヘルス症状が続いてませんか?休日、ストレス発散や気分転換したり、セルフメンタルヘルスケアしてもメンタルヘルス状態が回復せず、更なるメンタルヘルス不調の悪化が続く場合、うつ病などメンタルヘルス疾患の可能性もあるため、注意が必要です。メンタルヘルス疾患の早期発見・早期治療や、メンタルヘルス不調で会社を休業・休職する前に、メンタルヘルス全般についてご相談のある方は、是非一度、豊中市 千里中央心療内科メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」へ早めにお問い合わせ下さい。


職場のメンタルヘルス(その12)

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の12回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎メンタルヘルス活動の現状(Ⅳ)
職場におけるメンタルヘルス活動の実際
職場復帰支援(リワーク支援)
⇒2004(平成16)年10月に厚生労働省より「心の健康問題(メンタルヘルス不調)により休業した労働者の職場復帰支援の手引きリワーク支援の手引き)」(復職支援手引きリワーク手引き)=復職支援ガイドラインリワークガイドライン))が発表され、各事業場は、復職支援手引きを参考リワーク手引きを参考)にしながら個々の事業場の実態に即した形で職場復帰支援プログラムの策定リワーク支援プログラムの策定)や復職支援ルールリワークルール)の整備を行うよう求められています。厚労省の職場復帰支援プログラム厚労省のリワーク支援プログラム)は、「メンタルヘルス不調休業開始および休業中のメンタルヘルスケア」「主治医(精神科医・心療内科医)による職場復帰可能リワーク可能)の判断」「職場復帰の可否リワークの可否)の判断および職場復帰支援プランリワーク支援プラン)の作成」「最終的な職場復帰の決定リワークの決定)」「職場復帰後リワーク後)のフォローアップ」の5つの復職支援ステップリワークステップ)を基本的な復職支援の流れリワークの流れ)としており、それぞれの復職支援ステップそれぞれのリワークステップ)で、産業医、主治医(精神科医師・心療内科医師)、管理監督者、人事労務担当者等が相互に連携しながらメンタルヘルス不調者復職支援を目的リワークを目的)としています。現在多くの企業で復職支援に関するルールづくりリワークに関するルールづくり)やリワークプログラムの作成復職支援プログラムの作成)が行われているところです。
外部メンタルヘルス相談機関との連携
メンタルヘルス科治療が必要なメンタルヘルス不調者の紹介職場復帰支援における情報交換リワーク支援における情報交換)以外に、事業場がかかえるメンタルヘルス問題や求める復職支援サービスリワークサービス)に応じて、また、メンタルヘルス不調者メンタルヘルス相談内容等を事業場に知られることを望まないような場合にも、メンタルヘルスケアに関し専門的なメンタルヘルスの知識を有する各種の外部メンタルヘルス機関メンタルヘルス科専門医療機関、産業保健推進センター、都道府県精神保健福祉センターなど)のメンタルヘルス支援が活用されます。外部メンタルヘルス機関メンタルヘルス支援を活用する際には、産業医が窓口となって、適切な事業場外資源から必要なメンタルヘルス情報提供メンタルヘルスに関する助言を受けるなど円滑なメンタルヘルスでの連携を図るようにしている事業場が多いです。
最近では外部資源として、外部EAPでのリワークプログラムが注目外部EAPでの復職支援プログラムが注目)を集めています。外部EAPでのリワークプログラムは、守秘性の高さ外部EAPでの復職支援プログラムは、守秘性の高さ)によるメンタルヘルス相談のしやすさだけでなく、メンタルヘルス不調者の家族による気づきメンタルヘルス科受診への働きかけも促進できることから、自殺予防に対しても大きな効果を発揮していると思われます。実際、自殺事例のなかには、管理監督者はそれほどのメンタルヘルス不調とは気づかなかったものの家族はメンタルヘルス不調に十分に気づいていたケースも少なくないです。うつ病などメンタルヘルス疾患の場合、家族もどのようにメンタルヘルス不調者に対応してよいかわからないことも多いため、適切なメンタルヘルス不調に関するアセスメント(見立て)メンタルヘルス不調者への対応に関するアドバイスが得られる質の高い外部EAPでのリワークプログラムの利用価値は高い外部EAPでの復職支援プログラムの利用価値は高い)です。
自殺の危険因子のなかで最も重要なのは、自殺未遂歴であり、自殺未遂者の10人に1人は、将来自殺によって死亡するといわれています。このように最も緊急のメンタルヘルス的な介入が必要な自殺未遂行為についてのメンタルヘルス相談は、社内に寄せられることはほとんどないが、外部EAPでのリワークプログラム外部EAPでの復職支援プログラム)には自殺未遂に関する多くのメンタルヘルス相談が寄せられていることにも注目すべきでしょう。
メンタルヘルス不調者の増加とリスクマネジメントとしての側面が強くなった現在の職場でのメンタルヘルス状況を考えると、職場のメンタルヘルス活動には、より高度なメンタルヘルスに関する知識メンタルヘルス活動の経験をもつメンタルヘルスの専門家との連携がますます重要になってくると思われます。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科メンタルヘルス科)・職場復帰支援リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。


職場のメンタルヘルス(その11)

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の11回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎メンタルヘルス活動の現状(Ⅲ)
職場におけるメンタルヘルス活動の実際
ⓒ産業医、保健師等産業保健スタッフなどメンタルヘルス科専門スタッフらによるメンタルヘルス健診メンタルヘルス相談活動
⇒職場では、定期健康診断やその他の健康診断(特殊健康診断など)、長時間の時間外労働を行っているメンタルヘルス不調者に対するメンタルヘルス健診が実施過重労働健診が実施)されています。職場におけるメンタルヘルス健診では産業医や保健師等のメンタルヘルス科専門スタッフらが、メンタルヘルス不調者に対して問診を行い、メンタルヘルス状態を把握します。また、メンタルヘルス健診以外でもメンタルヘルス不調者や管理監督者からのメンタルヘルス相談を受けることも多いです。産業医等のメンタルヘルス科専門スタッフメンタルヘルス相談で把握したメンタルヘルス情報を基に、必要に応じて事業場外のメンタルヘルス科専門医療機関へのメンタルヘルス相談メンタルヘルス科受診を促したり、管理監督者および人事労務担当者とメンタルヘルス相談しながら就業上の配慮について検討しています。
現在、産業保健スタッフなどメンタルヘルス専門スタッフが受けるメンタルヘルス相談のほとんど抑うつなどメンタルヘルス症状に関するものであり、メンタルヘルス専門スタッフにとって抑うつ状態などメンタルヘルス状態に関するアセスメント(見立て)能力の向上は不可欠となっています。また、メンタルヘルス状態に関するアセスメントの方法も、これまでの問診票の回答を基にしたメンタルヘルス状態へのアセスメント方法だけでなく、ある程度構造化されたメンタルヘルス状態に関する面接法などを利用して、きちんとしたアセスメント(見立て)に基づきメンタルヘルス評価を行っていこうとする事業場も増えつつあります。
こういった産業保健スタッフなどメンタルヘルス専門スタッフの専門的なメンタルヘルス活動を支援するため、これまでメンタルヘルス科診療目的であった外部のメンタルヘルス科専門医精神科医・心療内科医)や臨床心理士(カウンセラー)等との契約内容を、アセスメントと外部メンタルヘルス科医療機関への紹介、事業場内産業保健スタッフなどメンタルヘルス専門スタッフメンタルヘルス活動への支援に見直す企業も増えてきています。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科メンタルヘルス科)・職場復帰支援リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。


臨床心理士の吉田です。

昨日は台風10号が大阪にも接近しました。最近は大型の台風が多く、たいへん怖い思いをすることがありますので注意をしていましたが、こうしてまた日常に戻ることができ、嬉しく思います。
そんな台風の予報があったため、今年のお盆休みはゆっくりと過してみました。暑さや時間から逃れて過していましたので、体力を徐々に戻していくことからはじめたいと思います。
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職場のメンタルヘルス(その10)

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の10回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎メンタルヘルス活動の現状(Ⅱ)
職場におけるメンタルヘルス活動の実際
メンタルヘルス活動の具体的な内容については別の機会で詳しく述べますが、今回から現在職場で行われているメンタルヘルス活動の概要について説明します。
労働者に対するメンタルヘルス教育啓発活動
⇒最近では、社内広報誌や社内webページなどを利用して、うつ病などメンタルヘルス疾患等に対する基本的な内容やメンタルヘルス不調への気づきのヒントについてのメンタルヘルス情報を提供している企業が多いです。これまで職場では「うつ病」といったメンタルヘルス疾患名を掲げてメンタルヘルス教育することに抵抗を感じることが多かったが、現在ではうつ病などメンタルヘルス疾患をテーマにしたメンタルヘルス教育啓発活動は積極的に行われるようになっています。うつ病などメンタルヘルス疾患は普通にみられる病気であること、しかし、うつ病などメンタルヘルス疾患と気づかずに放っていると自殺も含め重大な結果をもたらしてしまう可能性があること、そして、職場うつ病などメンタルヘルス疾患メンタルヘルス科治療によって治すことが十分可能であることなどが、職場でメンタルヘルス教育されています。いまだうつ病などメンタルヘルス疾患については誤ったイメージをもつ労働者も少なくないため、職場うつ病などメンタルヘルス疾患の生物学的な側面も含めたメンタルヘルス教育も積極的に行い、なぜうつ病治療などメンタルヘルス疾患治療が必要なのかを正確に理解してもらうことでメンタルヘルス科受診メンタルヘルス科治療に対する抵抗を少なくするよう工夫している企業もあります。
また、抑うつ状態などメンタルヘルス不調は、職場よりも家庭で最初に気づかれることも多く、メンタルヘルス不調治療への結びつけにおいても、家族のメンタルヘルス不調への理解メンタルヘルス不調への協力は欠かせないです。こういった家族によるメンタルヘルス不調の早期発見メンタルヘルス不調への早期介入を促進するためにも、家族向けのメンタルヘルス情報提供活動は非常に重要であり、社外のEAP(employee assistance program;従業員支援プログラム)の広報などに合わせて、家族向けのメンタルヘルス教育を積極的に行う企業も増えてきています。
管理監督者へのメンタルヘルス教育
職場におけるメンタルヘルス活動の基本の一つは、過重労働防止も含めた労務管理の徹底です。過重労働防止のために多くの事業場で管理監督者へのメンタルヘルス教育が実施されているが、メンタルヘルス教育のなかでは、安全(健康)配慮義務は企業の責任であり管理監督者はこれを履行するために責任あるメンタルヘルス管理を行うこと、必要に応じてきちんと産業保健スタッフ等に結びつけること等が強調されています。特に、最近の管理監督者へのメンタルヘルス教育では「過重労働によるメンタルヘルス障害防止のための総合メンタルヘルス対策」に基づいて取り決められた長時間労働者へのメンタルヘルス管理のルールが説明されることも多く、管理監督者へのメンタルヘルス教育の際に、長時間の時間外労働の防止や労働者のメンタルヘルスへの配慮について具体的なメンタルヘルス教育がなされています。また、管理監督者へのメンタルヘルス教育のなかで、労働者の話を聞きながらメンタルヘルス不調に気づくべきポイントとして、職場うつ病などメンタルヘルス疾患を疑わせるようなメンタルヘルス症状うつ症状などメンタルヘルス症状に伴うような行動の変化などを含めてメンタルヘルス教育することも増えてきています。
メンタルヘルス問題への意識の高い企業では、より適切な労務管理を行うために拡大的なフレックス制度の見直し等に着手し始めたところも出ています。また、産業保健スタッフへの結びつけをスムーズに行えるよう産業医へのメンタルヘルス相談方法の周知を徹底させるほか、管理職向けのメンタルヘルス相談窓口を設置している企業もあります。
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臨床心理士の吉田です。

少し前にゴールデンウィークが終わったと思いきや、あっという間にお盆休みがやってきました。台風が発生し、日本列島に近づきつつあるようですので、注意して過ごすことになりそうです。
8月は高校野球、花火大会、終戦記念日など、心動かされるような出来事が多いように思います。暑くて大変な毎日ですが、夏にしか感じられない時間に身を委ねてみることもいいかもしれません。
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職場のメンタルヘルス(その9)

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の9回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎メンタルヘルス活動の現状(Ⅰ)
メンタルヘルス活動への取り組み状況
⇒わが国における職場のメンタルヘルス活動はまだ緒に就いたばかりで十分とはいえない状況にあります。労働者メンタルヘルス状況調査によると、心の健康対策(メンタルヘルス対策)に取り組んでいる事業場は全体の23.5%にすぎず、特に中小規模の事業場ではほとんどメンタルヘルス対策がなされていないことが示されています。
メンタルヘルス活動の内容としては、メンタルヘルス相談カウンセリング)の実施(55.2%)、定期メンタルヘルス診断における問診(43.6%)、職場環境の改善(42.3%)が主なものとなっています。また、メンタルヘルス対策に取り組む事業場のうち49.8%がメンタルヘルス専門スタッフを配置しており、その内訳は、産業医(59.2%)、保健師または看護師(35.1%)、衛生管理者または衛生推進者等(32.9%)、カウンセラー等(27.1%)でした。メンタルヘルス対策の効果については、61.3%の事業場が「メンタルヘルス対策の効果があると思う」と回答しており、特にメンタルヘルス専門スタッフをおく企業のほうがよりメンタルヘルス対策の効果を感じている結果(72.4%)が示されています。
◇表1 職場のメンタルヘルスケアに関するメンタルヘルス専門スタッフの役割
『産業医:産業医は、メンタルヘルスの専門的な立場から、事業場の心の健康(事業場のメンタルヘルス)づくり計画の策定への助言・メンタルヘルス指導およびメンタルヘルス対策の実施状況を把握する。また、セルフメンタルヘルスケアおよびラインによるメンタルヘルスケアなどメンタルヘルスケアを支援し、メンタルヘルス教育研修の企画およびメンタルヘルスケアの実施メンタルヘルス情報の収集およびメンタルヘルスケアの提供、事業場へメンタルヘルスに関する助言およびメンタルヘルス指導等を行う。就業上の配慮が必要な場合には、事業者に必要なメンタルヘルスについて意見を述べる。メンタルヘルス科専門的なメンタルヘルス相談対応が必要なメンタルヘルス事例については、事業場外資源との連絡調整にメンタルヘルスの専門的な立場からかかわる。さらに、長時間労働者等に対するメンタルヘルス面接指導等のメンタルヘルスケアの実施メンタルヘルスに関する労働者のメンタルヘルス情報など個人情報の保護についても中心的役割を果たす。』
『衛生管理者:衛生管理者は、心の健康づくり(メンタルヘルスづくり)計画に基づき、産業医等のメンタルヘルスに関する助言メンタルヘルス指導等を踏まえて、具体的なメンタルヘルス教育研修の企画および職場のメンタルヘルスケアの実施、職場環境等のメンタルヘルス評価メンタルヘルス面の改善、心の健康に関する相談(メンタルヘルスに関する相談)ができる雰囲気や職場のメンタルヘルス体制づくりを行う。また、個人のセルフメンタルヘルスケアおよび職場のラインによるメンタルヘルスケアなどメンタルヘルスケア(一次予防)を支援し、そのメンタルヘルスケア(一次予防)の実施状況を把握するとともに、産業医等と連携しながら事業場外資源によるメンタルヘルスケアとの連絡調整にあたることが効果的である。』
『産業看護職(保健師・看護師):産業看護職は、産業医等および衛生管理者等と協力しながら、労働者個人のセルフメンタルヘルスケアおよび事業場等の職場ラインによるメンタルヘルスケアなど、メンタルヘルスケア(一次予防)を支援し、メンタルヘルス教育研修の企画・職場のメンタルヘルスケアの実施職場環境等のメンタルヘルス評価メンタルヘルス面の改善、労働者および管理監督者からのメンタルヘルス相談対応、保健指導等にあたる。』
『人事労務管理スタッフ:人事労務管理スタッフは、管理監督者だけでは解決できない職場配置、人事異動、職場の組織等の人事労務管理が心の健康に及ぼしている具体的な影響(人事労務管理がメンタルヘルスに及ぼしている具体的な影響)を把握し、労働時間等の労働条件の改善および適正配置に配慮する。』
メンタルヘルスづくり専門スタッフメンタルヘルス科専門医精神科医・心療内科医)、臨床心理士、産業カウンセラーメンタルヘルス相談担当者):これらのメンタルヘルス専門スタッフは事業場の産業医、衛生管理者、保健師等と協力しながら、メンタルヘルス教育研修の企画事業場など職場メンタルヘルスケアの実施事業場など職場環境等のメンタルヘルス評価メンタルヘルスケア面での改善、労働者および管理監督者からのメンタルヘルス科専門分野的なメンタルヘルス相談対応等にあたるとともに、当該メンタルヘルス専門スタッフメンタルヘルス科専門領域によっては、事業者へのメンタルヘルス科専門領域的な立場からのメンタルヘルスに関する助言等を行うことも有効である。メンタルヘルス科専門医師精神科医師・心療内科医師)は、企業内メンタルクリニックでのメンタルヘルス科診療活動だけでなく、産業医や産業看護職のメンタルヘルス活動の支援メンタルヘルス不調で休業・休職中のメンタルヘルス不調者復職判定リワーク判定)や復職支援の際リワークの際)のメンタルヘルス科専門アドバイザーとして機能することが期待されている。臨床心理士や、産業カウンセラーも産業医や産業看護職、メンタルヘルス相談担当者等によるメンタルヘルス相談活動を補完する目的で、またはよりメンタルヘルス介入的なカウンセリングを実施する目的カウンセリング活動を行っている。なお「労働者の心の健康の保持増進(労働者のメンタルヘルスの保持増進)のための指針」では、これらの事業場外メンタルヘルス専門スタッフは「心の健康づくり専門スタッフ」と呼ばれて(「メンタルヘルスづくり専門スタッフ」と呼ばれて)いる。』
(厚生労働省「労働者の心の健康の保持増進のための指針(労働者のメンタルヘルスの保持増進のための指針)」、2006(平成18)に示されたものを改変)
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