千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の54回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅵ)
◎復職(return to work)(リワーク(return to work))③
~復職後(リワーク後)も、復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関のリワークプログラムでフォロー(復職支援プログラムでフォロー)する~
⇒職場に復職後(職場にリワーク後)、メンタルヘルス科外来への通院や復職支援施設への通所(リワーク施設への通所)でフォローアップ・リワークプログラム(フォローアップ・復職支援プログラム)を受けることが、復職後の職場で直面(リワーク後の職場で直面)したメンタルヘルスの問題や悩みを復職支援の一環(リワークの一環)として解決していくうえで有効です。リワークプログラムの仲間(復職支援プログラムの仲間)どうしのピア・カウンセリングも、リワークプログラムで適切におこなえ(復職支援プログラムで適切におこなえ)ばメンタルヘルスの支えや復職後の支え(リワーク後の支え)になります。
■復職後の戸惑い(リワーク後の戸惑い)にリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)ひとりでは対処しきれない
⇒復職後、なにか問題に直面(リワーク後、なにか問題に直面)しても、メンタルヘルス相談や復職支援相談できる場(リワーク相談できる場)は意外に少ないものです。頭のなかで思いえがいていた復職(頭のなかで思いえがいていたリワーク)と、実際の復職(実際のリワーク)では、違うことがたくさんあります。復職後しばらく(リワーク後しばらく)は戸惑うのが当たり前。復職直後(リワーク直後)は、忙しく働く同僚のなかで、まだリワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)ができることも少ないため、無力感をもちやすいです。
例えば、「職場に行くだけで疲れる。仕事をがんばるところまでなかなかいかない」「作業や会議のスピードが思っていたよりも速い。ついていくのが大変」「メンタルヘルス状態の回復度、つまり復職準備性(リワーク準備性)を過信して、復職直後に仕事を引き受け(リワーク直後に仕事を引き受け)すぎ、復職直後から残業(リワーク直後から残業)をしてしまう」「仕事のあと、飲み会に誘われるが、参加しても疲れ、断ってもつらい気持ちになる」「資料の整理やメールチェックなどの軽作業がすぐに終わってしまい、やることがなくてつらい」などと、復職後うまくいかなく(リワーク後うまくいかなく)ても、落ちこまないでください。
復職後に仕事をする(リワーク後に仕事をする)うえで生じたメンタルヘルス問題ならば、上司や産業医にメンタルヘルス相談や復職支援相談(リワーク相談)することができますが、ちょっとした不安などは、気軽にメンタルヘルス相談や復職支援相談しにくい(リワーク相談しにくい)もの。また、家族にメンタルヘルスの負担をかけたくないという理由で、リワークプログラム参加者ひとり(復職支援プログラム参加者ひとり)でメンタルヘルスの悩みを抱えこむ場合もあります。
リワークプログラム参加者本人ひとり(復職支援プログラム参加者本人ひとり)でメンタルヘルスの悩みを抱えこむなか、重要視されているのが、復職後のフォローアップ(リワーク後のフォローアップ)として行うリワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)です。復職後の職場で抱えこむ(リワーク後の職場で抱えこむ)どのメンタルヘルスの悩みもメンタルヘルス科外来診察やフォローアップ・リワークプログラムで解決(フォローアップ・復職支援プログラムで解決)できます。復職後、同じ境遇(リワーク後、同じ境遇)の人たちがリワークプログラムなどデイケアに集まり(復職支援プログラムなどデイケアに集まり)、リワークプログラムの仲間どうし(復職支援プログラムの仲間どうし)でお互いの復職支援体験(リワーク体験)やメンタルヘルスの悩みを語り合います。メンタルヘルスの視野を広げて、リワークプログラムの仲間どうしで励まし合い(復職支援プログラムの仲間どうしで励まし合い)ながら、職場のメンタルヘルス問題を復職後の週末(リワーク後の週末)に行うフォローアップ・リワークプログラム参加(フォローアップ・復職支援プログラム参加)で解決していくことができます。メンタルヘルスでの悩みごとには、メンタルヘルス問題や復職支援問題(リワーク問題)を解決し、復職後の職場に適応(リワーク後の職場に適応)していくための復職支援成功のヒント(リワーク成功のヒント)が隠されています。復職後の1年間(リワーク後の1年間)は、メンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)、リワークプログラムなどデイケア仲間(復職支援プログラムなどデイケア仲間)に職場のメンタルヘルスでの悩みを復職支援相談し、人の力も借り(リワーク相談し、人の力も借り)ながら職場のメンタルヘルス問題や復職支援問題に対処(リワーク問題に対処)していきましょう。
職場への復職直後(職場へのリワーク直後)は主治医(精神科医師・心療内科医師)のメンタルヘルス科専門診察を受けて、メンタルヘルス症状が安定しているかどうかを確認します。メンタルヘルス状態が回復してくれば、すなわち復職準備性が整え(リワーク準備性が整え)ば、主治医(心療内科医・精神科医)のメンタルヘルス科専門診察の間隔をあけ、メンタルヘルス不調からの改善の様子をみます。
一方、復職支援ショートケア(リワークショートケア)という形で、復職後の人を対象(リワーク後の人を対象)とした、リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)をおこなっている復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)があります。復職後、同じ境遇の人たち(リワーク後、同じ境遇の人たち)が、リワークプログラムなど復職支援デイケアに集まり(復職支援プログラムなど復職支援デイケアに集まり)、復職後の日々の生活(リワーク後の日々の生活)の振り返りなどをリワークプログラムでおこなう(振り返りなどを復職支援プログラムでおこなう)ことで、復職後に働き続ける(リワーク後に働き続ける)ための方法をフォローアップ・リワークプログラムで探って(フォローアップ・復職支援プログラムで探って)います。リワークプログラムの仲間どうしの語り合い(復職支援プログラムの仲間どうしの語り合い)は、お互いにカウンセラーのような役目を果たす「ピア・カウンセリング」となります。
●復職後の出来事(リワーク後の出来事)の振り返りをする場がフォローアップ・リワークプログラム(振り返りをする場がフォローアップ・復職支援プログラム)になる
⇒リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)にとって、フォローアップ・リワークプログラムは、最近の出来事を振り返る機会(フォローアップ・復職支援プログラムは、最近の出来事を振り返る機会)になります。
リワークプログラムなどデイケア参加者本人(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人)がとった行動や消化しきれないもやもやした気持ち、復職後に職場で感じたこと(リワーク後に職場で感じたこと)を復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)のスタッフやフォローアップ・リワークプログラムの仲間(フォローアップ・復職支援プログラムの仲間)に話し、メンタルヘルスを整理していきます。
リワークプログラムなどデイケア参加者本人自身(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人自身)より早く復職(早くリワーク)したフォローアップ・リワークプログラム仲間の話(フォローアップ・復職支援プログラム仲間の話)から復職後の具体的な対処法(リワーク後の具体的な対処法)を発見したり、互いに励まし合えたりする場がフォローアップ・リワークプログラム(互いに励まし合えたりする場がフォローアップ・復職支援プログラム)であり、メンタルヘルス不調の再発予防にフォローアップ・リワークプログラムが有効(フォローアップ・復職支援プログラムが有効)であることが明らかになっています。
●リワークプログラムなどデイケアを振り返る機会(復職支援プログラムなどデイケアを振り返る機会)にもなる
⇒休業・休職から復職後(休業・休職からリワーク後)のメンタルヘルス科専門外来診察や復職支援施設でのフォロー(リワーク施設でのフォロー)は、リワークプログラムなどデイケアの内容(復職支援プログラムなどデイケアの内容)を再確認する機会にもなります。リワークプログラムなどデイケアで身につけたこと(復職支援プログラムなどデイケアで身につけたこと)を復職後の職場で実践できている(リワーク後の職場で実践できている)か、フォローアップ・リワークプログラムで確認(フォローアップ・復職支援プログラムで確認)します。
メンタルヘルス科専門医師(心療内科医師・精神科医師)の診察や復職支援施設など医療機関でのフォローアップ(リワーク施設など医療機関でのフォローアップ)は、メンタルヘルス不調の再発のリスクが高い復職後1年間(リスクが高いリワーク後1年間)は継続することが望まれます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
カテゴリー別アーカイブ: リワーク
リワーク(復職支援)プログラム(その53)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の53回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅴ)
◎復職(return to work)(リワーク(return to work))②
~復職後(リワーク後)の慣らし勤務で、遅刻・欠勤がなく復職後の仕事(リワーク後の仕事)もできていれば通常勤務へ~
⇒復職後の慣らし勤務(リワーク後の慣らし勤務)で、順調に復職後の仕事(順調にリワーク後の仕事)ができていれば、定時勤務へ。しかし、この復職後の定時勤務(リワーク後の定時勤務)はゴールではありません。しだいに復職後の定時勤務での業務(リワーク後の定時勤務での業務)の量が増え、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)周囲からのリワークプログラムへの期待(復職支援プログラムへの期待)や復職後への期待(リワーク後への期待)も高くなるなかで、リワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)のメンタルヘルス疾患再発予防のセルフメンタルヘルスケアがリワークプログラムでいっそう求められ(復職支援プログラムでいっそう求められ)ます。復職後の課題(リワーク後の課題)は、いかにメンタルヘルス疾患の再発を予防しながら、リワークプログラム参加者本人の能力(復職支援プログラム参加者本人の能力)を復職後の仕事で発揮(リワーク後の仕事で発揮)していくかということです。復職直後(リワーク直後)と、ある程度、復職直後から時間が経過(リワーク直後から時間が経過)してからでは、復職後に直面する課題(リワーク後に直面する課題)が変わっていきますが、復職後の課題の変化(リワーク後の課題の変化)を意識しながら、しっかりとセルフメンタルヘルスケアをしましょう。
◇ 復職後の慣らし勤務から定時勤務移行(リワーク後の慣らし勤務から定時勤務移行)の目安
⇒『・復職後の慣らし勤務での欠勤(リワーク後の慣らし勤務での欠勤)、遅刻、早退がない
・復職後の慣らし勤務での集中力(リワーク後の慣らし勤務での集中力)や復職後の作業のスピード、正確さ(リワーク後の作業のスピード、正確さ)に目立った問題がない。たとえば、復職後のパソコン作業(リワーク後のパソコン作業)がほかの人と同程度の速さ、正確さでこなせるようになることも、復職後の慣らし勤務から定時勤務移行の目安(リワーク後の慣らし勤務から定時勤務移行の目安)のひとつ
・職場の仲間らと復職後の慣らし勤務中に交流(リワーク後の慣らし勤務中に交流)がある
・メンタルヘルス状態がよく、疲れやストレスを翌日にもちこさない
・復職後の慣らし勤務での問題(リワーク後の慣らし勤務での問題)がないメンタルヘルス状態の回復が復職後4~6週間(リワーク後4~6週間)続いている』
復職後の定時勤務移行直後(リワーク後の定時勤務移行直後)は、通勤するだけで疲れ、久しぶりの仕事に不安や緊張を感じます。復職後、職場の人から気遣われる(リワーク後、職場の人から気遣われる)ことに、プレッシャーを感じてしまうリワークプログラム参加者(プレッシャーを感じてしまう復職支援プログラム参加者)もめずらしくないです。また、復職直後からバリバリと働けない自分(リワーク直後からバリバリと働けない自分)に引け目を感じ、あせるリワークプログラム参加者(あせる復職支援プログラム参加者)もいます。
『・疲労をためこまないことが、復職後の定時勤務移行直後のポイントに(リワーク後の定時勤務移行直後のポイントに)
・復職後の定時勤務移行直後は無理をさけ(リワーク後の定時勤務移行直後は無理をさけ)、毎日の生活リズムの乱れを整える』
復職後4ヵ月(リワーク後4ヵ月)をすぎると、リワークプログラム参加者本人自身(復職支援プログラム参加者本人自身)が復職後の職場の雰囲気(リワーク後の職場の雰囲気)に慣れはじめ、周囲も通常の対応へと変わっていきます。復職後の職場の雰囲気のなか(リワーク後の職場の雰囲気のなか)で、ほかの社員と同じようにリワークプログラム参加者の仕事量(復職支援プログラム参加者の仕事量)やリワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)参加者の責任が増え、つい復職後に無理(リワーク後に無理)をしてしまいがち。リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)が周囲の期待にこたえきれず、無力感を抱いたり、メンタルヘルス不調をきたすリワークプログラムなどデイケア参加者本人(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人)も少なくないです。
『・リワークプログラムなどデイケア参加者本人が過度に期待(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人が過度に期待)されないよう、現在のメンタルヘルス状態をこまめに伝える
・リワークプログラムなどデイケア参加者本人自身(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人自身)のメンタルヘルス不調再発のサインを見逃さないようにする』
例えば、復職後から数ヵ月(リワーク後から数ヵ月)たって、働ける自信がついたころ、リワークプログラムなどデイケア参加者本人ががんばりすぎ(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人ががんばりすぎ)て生活リズムが乱れ、メンタルヘルス不調が再発するケースがあります。
◇ メンタルヘルス不調再発のサイン
⇒『・腹痛、頭痛、めまい、不眠、食欲不振などの身体的な症状
・復職後の定時勤務での欠勤(リワーク後の定時勤務での欠勤)、遅刻や早退が目立つ
・復職後の定時勤務での仕事の効率(リワーク後の定時勤務での仕事の効率)が落ちる
・復職後、職場で人との交流(リワーク後、職場で人との交流)が乏しくなったり、身だしなみに気をつけなくなる
・意欲の低下や気分の落ちこみ、自信喪失、自殺念慮などメンタルヘルス症状の悪化』
復職後半年(リワーク後半年)から復職後1年(リワーク後1年)で、業務の制限もとれ、周囲からも特別扱いされることはなくなり、完全に通常の業務に復職(通常の業務にリワーク)します。リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)参加者本人もある程度、満足感をもって働くことができるような「真の復職(真のリワーク)」への時期となります。
『・慢心がメンタルヘルス不調再発の危険性を高めるので要注意
・復職支援施設に通う(リワーク施設に通う)などして、復職後のフォローを受ける(リワーク後のフォローを受ける)ことにより、メンタルヘルス自己管理の意識やセルフメンタルヘルスケアの方法を復職後フォローアップ(リワーク後フォローアップ)のリワークプログラムであらためて確認(復職支援プログラムであらためて確認)します』
■メンタルヘルス疾患が完治していないことを、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者)本人が自覚しながら
⇒一般に、職場では「メンタルヘルス疾患が完治しなければ復職できない(完治しなければリワークできない)」とみなされがちです。職場から「ちゃんとメンタルヘルス疾患を治して、通常勤務ができてから復職(通常勤務ができてからリワーク)してください」などといわれることがありますが、メンタルヘルス疾患の完治が復職可能(リワーク可能)の条件であることは誤解です。メンタルヘルス症状が少しあったとしても、就労できるメンタルヘルス状態であれば、職場は、復職を受け入れ(リワークを受け入れ)ざるをえません。
リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者本人(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者本人)は、メンタルヘルス疾患再発の危険性を十分に自覚しながら、復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関でのリワークプログラム(メンタルヘルス科専門医療機関での復職支援プログラム)を復職支援の一環(リワークの一環)として受けることによって、復職後に職場で自分の能力を発揮(リワーク後に職場で自分の能力を発揮)できるように、メンタルヘルス自己管理を心がけていきましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その52)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の52回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅳ)
◎復職(return to work)(リワーク(return to work))①
~復職後(リワーク後)最初の2ヵ月間はできれば慣らし勤務をする~
⇒職場へのスムーズな復職(スムーズなリワーク)のために、復職前(リワーク前)の試し出勤や復職後の慣らし勤務(リワーク後の慣らし勤務)をおこなう場合があります。復職前の試し出勤(リワーク前の試し出勤)はリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)本人が主体的におこなう、復職前のリハビリ(リワーク前のリハビリ)を目的にした出勤です。試し出勤は業務ではなく職場リハビリで、リワークプログラム参加者本人が主体(復職支援プログラム参加者本人が主体)に取りくむ復職支援の一環(リワークの一環)として実施。職場に行くが、資料の整理やデータ入力など負担の少ない作業をします。通勤することや職場の雰囲気に慣れることが目的。
『・試し出勤は復職前の職場リハビリ(試し出勤はリワーク前の職場リハビリ)なので、給与が発生しない
・上司や産業医が1~2週間ごとに復職支援状況(リワーク状況)を確認
・復職支援期間(リワーク期間)を決める。1~3ヵ月が一般的』
ただし、メンタルヘルス状態が再び低下したり、職場リハビリの復職支援(職場リハビリのリワーク)での遅刻、早退、居眠り、疲労などがみられたら、メンタルヘルス状態の回復具合、すなわち復職準備性(リワーク準備性)が十分ではないため、復職前の試し出勤を中断(リワーク前の試し出勤を中断)します。
一方、職場のメンタルヘルス管理規程や就業規則に明記された勤務が、復職後の慣らし勤務(就業規則に明記された勤務が、リワーク後の慣らし勤務)です。慣らし勤務は復職後、勤務時間を短くしたり、業務内容に制限を加えたりする(慣らし勤務はリワーク後、勤務時間を短くしたり、業務内容に制限を加えたりする)こと。復職後の慣らし勤務の詳細(リワーク後の慣らし勤務の詳細)は職場によって異なります。
『・慣らし勤務はリハビリではなく復職後の勤務(慣らし勤務はリハビリではなくリワーク後の勤務)なので、給与は支給される
・上司や産業医が1~2週間ごとに復職支援状況を確認(リワーク状況を確認)
・復職支援期間を決める(リワーク期間を決める)。1~2ヵ月が一般的』
リワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)にとっては、本格的に復職(本格的にリワーク)するためのメンタルヘルスのリハビリテーションになり、職場にとってはメンタルヘルスの回復状態、つまり復職準備性をみる機会(リワーク準備性をみる機会)になります。それら復職前後のリハビリ(リワーク前後のリハビリ)のしくみをどう復職支援に活用(リワークに活用)するか、復職支援面談(リワーク面談)などで復職前の職場(リワーク前の職場)に確認します。
■復職前後(リワーク前後)のリハビリが、復職支援として利用(リワークとして利用)できるかどうかは職場の復職支援制度(リワーク制度)しだい
⇒厳しい成果主義が広がり、職場には、復職した人(リワークした人)をベテランが復職後にフォロー(リワーク後にフォロー)するような復職支援での余裕(リワークでの余裕)はなくなりつつあります。
職場での復職支援環境の変化(リワーク環境の変化)のなかで試し出勤や慣らし勤務が、復職前後のフォロー(試し出勤や慣らし勤務が、リワーク前後のフォロー)として有効な復職支援(有効なリワーク)となっています。復職前後の試し出勤や慣らし勤務(リワーク前後の試し出勤や慣らし勤務)について、職場でどのような復職支援のしくみ(リワークのしくみ)があるか、職場の復職支援担当者(職場のリワーク担当者)に確認します。復職支援内容(リワーク内容)や復職支援の進め方(リワークの進め方)、給与などの待遇を復職支援担当者(リワーク担当者)から聞いて、どんな復職支援方法(リワーク方法)で復職前後のリハビリを実施(リワーク前後のリハビリを実施)できるか、復職支援相談(リワーク相談)します。
しかし、試し出勤は復職支援での義務(リワークでの義務)ではないため、復職支援として試し出勤を実施(リワークとして試し出勤を実施)しているのは一部の職場に限られます。中小企業では経営的な事情もあり、復職前の試し出勤の希望(リワーク前の試し出勤の希望)が受け入れられない場合もあります。復職前の試し出勤中の給与や通勤費の支払い(リワーク前の試し出勤中の給与や通勤費の支払い)などにも職場によって違いがあります。
復職後の慣らし勤務についても、職場によって違い(リワーク後の慣らし勤務についても、職場によって違い)があり、復職支援面談などで確認(リワーク面談などで確認)する必要があります。主治医(精神科医・心療内科医)の復職可能(リワーク可能)意見書つきで、復職後の勤務時間(リワーク後の勤務時間)や復職後の業務内容(リワーク後の業務内容)に関する希望を書面にして、職場の復職支援担当者に伝え(リワーク担当者に伝え)ます。復職支援面談時(リワーク面談時)に職場側の復職支援要望(リワーク要望)も聞き、復職支援制度利用(リワーク制度利用)の詳細を話し合います。
◇ 復職前後の勤務形態の違い(リワーク前後の勤務形態の違い)
⇒『復職前後の勤務形態(リワーク前後の勤務形態)は以下のように大きく4つに分けることができる。どの勤務形態から復職(どの勤務形態からリワーク)するか、リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)参加者本人のメンタルヘルス状態や職場の復職支援状況(職場のリワーク状況)によって異なる。
①試し出勤(職場リハビリ):午前中のみ、3時間など/リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人の任意
②慣らし勤務:時短勤務、定時内勤務/メールチェック、会議参加、議事録や日報の作成など
③定時勤務(時間外勤務不可):定時。時間外勤務は不可/本来の業務
④通常勤務(時間外勤務可能):時間制限なし/本来の業務』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その51)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の51回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅲ)
◎復職に向けての準備(リワークに向けての準備)③
~復職後(リワーク後)の復職支援プラン(リワークプラン)をつくってリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)と共有する~
⇒復職後、すぐに休職前のような働き方(リワーク後、すぐに休職前のような働き方)に戻ることが難しい場合もあります。無理なく復職(無理なくリワーク)できるように、復職支援プランをつくり(リワークプランをつくり)、復職にはじょじょに慣れて(リワークにはじょじょに慣れて)いきましょう。
■復職支援環境(リワーク環境)の調整を復職前(調整をリワーク前)にあらかじめ願い出る
⇒うつ病などメンタルヘルス疾患を発症した環境に戻るということが、職場復帰ということ(発症した環境に戻るということが、リワークということ)でもあります。
復職にあたって(リワークにあたって)は、リワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)自身が、どんな復職支援状況(リワーク状況)でメンタルヘルス不調を来しやすいかを理解し、その復職支援状況に対応(リワーク状況に対応)するメンタルヘルスの力を身につけていることが大切です。職場がリワークプログラム参加者本人自身(復職支援プログラム参加者本人自身)の復職支援状況への対応力(リワーク状況への対応力)やメンタルヘルスの力をどの程度まで身につけているかを理解し、復職支援で協力(リワークで協力)してくれれば理想的です。
復職前(リワーク前)の復職支援面接(リワーク面接)や復職可能診断書(リワーク可能診断書)など書面のやりとりをとおして、復職後の勤務時間(リワーク後の勤務時間)や復職後の仕事量(リワーク後の仕事量)など、復職後の働き方(リワーク後の働き方)について、復職支援環境の調整(リワーク環境の調整)を願い出るとよいでしょう。
メンタルヘルス不調の回復期は、夜勤による生活リズムの乱れからメンタルヘルス不調を来しやすいメンタルヘルス不調者が多いので、夜勤のない業務へと異動する例があります。
●厚生労働省も復職支援プランを重視(リワークプランを重視)
⇒厚生労働省の復職支援ガイドライン(リワークガイドライン)でも、復職後の職場(リワーク後の職場)にて復職支援プランをつくることをすすめて(リワークプランをつくることをすすめて)います。独自の復職支援制度(リワーク制度)を用意している職場もありますが、リワークプログラム参加者本人と職場(復職支援プログラム参加者本人と職場)、復職支援施設(リワーク施設)で話し合い、できるだけ現実的で無理のない復職支援プラン(無理のないリワークプラン)を作成することが求められます。
▼ 厚生労働省「心の健康問題により休業(メンタルヘルス不調により休業)した労働者の職場復帰支援(リワーク支援)の手引き」より
⇒厚生労働省の発表では、復職支援プランをつくって(厚生労働省の発表では、リワークプランをつくって)から職場復帰を決める(リワークを決める)という復職支援の順序(リワークの順序)が示されています。
『第1ステップ:メンタルヘルス不調休業開始および休業中のメンタルヘルスケア』
⇓
『第2ステップ:主治医(精神科医・心療内科医)による職場復帰可能(リワーク可能)の判断』
⇓
『第3ステップ:職場復帰の可否(リワークの可否)の判断および職場復帰支援プラン(リワーク支援プラン)の作成』
⇓
『第4ステップ:最終的な職場復帰の決定(最終的なリワークの決定)』
⇓
【職場復帰(return to work)】
⇓
『第5ステップ:職場復帰後のフォローアップ(リワーク後のフォローアップ)』
●厚生労働省では復職支援プランで6つのポイント(リワークプランで6つのポイント)を提示
⇒厚生労働省は、復職支援プランを作成する際(リワークプランを作成する際)、次の6つの項目を復職支援プランで検討(6つの項目をリワークプランで検討)するように示しています。
『①リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)参加者本人のメンタルヘルス状態と職場の復職支援準備状況(リワーク準備状況)から、復職日(リワーク日)のタイミングは適当か
②復職支援の内容や量(リワークの内容や量)を変更したり、復職支援サポート(リワークサポート)の内容と方法を復職支援プランで検討(内容と方法をリワークプランで検討)する。残業、深夜残業などの禁止やメンタルヘルス科外来診察のための外出許可なども復職支援プランで配慮(外出許可などもリワークプランで配慮)する
③配置転換や異動の必要性、フレックスタイム制度など勤務制度の変更を復職支援プランにて検討(勤務制度の変更をリワークプランにて検討)する
④メンタルヘルス科的見地から、安全やメンタルヘルスに配慮する
⑤管理監督者などによる復職後フォローアップの方法(リワーク後フォローアップの方法)や復職支援の見直し(リワークの見直し)をおこなうタイミングを復職支援プランで検討(タイミングをリワークプランで検討)する
⑥リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人が責任をもってメンタルヘルス管理をすることや、慣らし勤務、職場外のリワークプログラム(職場外の復職支援プログラム)の利用などについて復職支援プランで検討(利用などについてリワークプランで検討)する』
●話し合っておきたい復職支援プランのポイント(リワークプランのポイント)
⇒復職支援プランは、骨折後のギプス(リワークプランは、骨折後のギプス)のようなもの。勤務時間の制限などがあり、リワークプログラムなどデイケア参加者本人(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人)も職場もやりづらさがあるかもしれませんが、働きすぎや生活の乱れを防ぐために必要なものです。しかし、海外出張のように、メンタルヘルスや生活リズムの管理が厳しく求められる業務は一定期間さけたいです。
『各種制限:復職可能診断書を参考(リワーク可能診断書を参考)にしながら、残業や深夜勤務、休日出勤の制限を復職支援プランで検討(制限をリワークプランで検討)する。交代勤務や出張、危険作業、高所作業、苦情処理業務なども復職支援プランでの検討の対象(リワークプランでの検討の対象)になる』
『復職時(リワーク時)の対応:復職前の試し出勤(リワーク前の試し出勤)や、半日程度の短時間勤務、フレックスタイム制度の制限または適応などを復職支援プランで検討(リワークプランで検討)する』
『復職時の配属(リワーク時の配属):原則的には休職前の部署に復職(原則的には休職前の部署にリワーク)する。ただし、対人関係の密度が濃い業務や責任の重い管理職の場合は、配置換えや異動も復職支援プランで検討(配置換えや異動もリワークプランで検討)する』
『復職後の仕事量を調整(リワーク後の仕事量を調整):残業しなくてもできるように仕事量を調整する。軽作業やルーチン業務から復職後の仕事をスタート(リワーク後の仕事をスタート)し、復職後の仕事に慣れてきた(リワーク後の仕事に慣れてきた)ところで復職前の元の業務(リワーク前の元の業務)に戻していく』
『そのほか:メンタルヘルス科外来通院のための外出について、復職支援プランで理解と協力(リワークプランで理解と協力)を求める。システムエンジニアなど職種限定型の契約で、職種変更が難しい場合は、一時的に本社で慣らし勤務をさせるなど復職支援プランで対応(リワークプランで対応)する』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その50)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の50回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅱ)
◎復職に向けての準備(リワークに向けての準備)②
~職場と復職支援施設(リワーク施設)は書面などでメンタルヘルス情報共有または復職支援情報(リワーク情報)共有を~
⇒復職可能(リワーク可能)診断書は職場にとって、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)本人のメンタルヘルス状態の回復状況、つまり復職準備性(リワーク準備性)の状況を知る大切なメンタルヘルス情報源または復職支援情報源(リワーク情報源)です。復職可能診断書以外(リワーク可能診断書以外)にも、さらにくわしいメンタルヘルス情報または復職支援情報を職場に提供する場合(リワーク情報を職場に提供する場合)もあります。リワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)の同意のもとで、メンタルヘルス情報の提供または復職支援情報の提供(リワーク情報の提供)がおこなわれます。
■リワークプログラム参加者本人の同意(復職支援プログラム参加者本人の同意)のもとでメンタルヘルス情報または復職支援情報をまとめる(リワーク情報をまとめる)
⇒メンタルヘルスの医療情報または復職支援の医療情報(リワークの医療情報)がリワークプログラム参加者本人の同意なし(復職支援プログラム参加者本人の同意なし)で、第三者にもらされることはありません。復職可能診断書(リワーク可能診断書)も、リワークプログラム参加者本人の同意のもとで提供(復職支援プログラム参加者本人の同意のもとで提供)されます。職場と復職支援施設との連携(職場とリワーク施設との連携)は、メンタルヘルス情報共有または復職支援情報共有(リワーク情報共有)が出発点になります。
復職可能の旨(リワーク可能の旨)の診断書は、復職が可能かどうかを判断(リワークが可能かどうかを判断)する重要な手がかり。職場によっては、復職可能診断書として所定の用紙(リワーク可能診断書として所定の用紙)に記入する形をとっているところもありますが、基本的な復職可能診断書の内容(リワーク可能診断書の内容)は以下のとおりです。
▼ 厚生労働省「心の健康問題により休業(メンタルヘルス不調により休業)した労働者の職場復帰支援(リワーク支援)の手引き」より
『 復職診断書(リワーク診断書)
厚生労働省の復職支援ガイドライン(リワークガイドライン)ですすめられている復職可能診断書(すすめられているリワーク可能診断書)は、次のような内容で構成されています。
①患者様の氏名
②生年月日
③性別
④メンタルヘルス疾患の診断名またはメンタルヘルス不調の病態
⑤初診年月日
⑥推定発症年月日(メンタルヘルス疾患の発症年月日)
⑦現在の病状(業務に影響を与える可能性など)(現在のメンタルヘルス症状)
⑧メンタルヘルス科治療および投薬状況
⑨メンタルヘルス科治療継続の必要性、今後の見通し
⑩就業の可否
⑪勤務形態・就業の条件
※就業上の配慮に関する意見(メンタルヘルス症状の再燃・メンタルヘルス症状の再発防止のために必要な注意事項)
リワークプログラム参加者本人の同意のもと(復職支援プログラム参加者本人の同意のもと)に、産業医が依頼文を出し、主治医(精神科医・心療内科医)が復職可能診断書を書いて(リワーク可能診断書を書いて)職場に復職可能診断書を提出(リワーク可能診断書を提出)することがすすめられています。』
リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)参加者本人や職場からメンタルヘルス情報の希望または復職支援情報の希望(リワーク情報の希望)があれば、リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人の同意に基づいて、リワークプログラムの評価表(復職支援プログラムの評価表)や、リワークプログラム参加中(復職支援プログラム参加中)のメンタルヘルス状態がわかる復職支援レポートを職場に提供(リワークレポートを職場に提供)することがあります。それらメンタルヘルス情報の書類または復職支援情報の書類(リワーク情報の書類)について、リワークプログラムなどデイケア参加者本人(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人)、職場、復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)の三者で復職支援面談をする場合(三者でリワーク面談をする場合)もあります。
リワークプログラム参加者本人や職場が希望(復職支援プログラム参加者本人や職場が希望)すれば、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者)本人のメンタルヘルス状態やリワークプログラム中(復職支援プログラム中)のメンタルヘルス状態などについて、よりくわしいメンタルヘルス情報を共有またはくわしい復職支援情報を共有(くわしいリワーク情報を共有)できます。職場と復職支援施設との連携が深まり(職場とリワーク施設との連携が深まり)ます。
まず、復職支援レポート(リワークレポート)の場合、リワークプログラムなどデイケアの評価表(復職支援プログラムなどデイケアの評価表)をもとに、リワークプログラム参加者本人自身(復職支援プログラム参加者本人自身)のメンタルヘルス状態の回復度、つまり復職準備性の整い具合(リワーク準備性の整い具合)やメンタルヘルス特性、復職後(リワーク後)に注意すべきメンタルヘルス面などについて、メンタルヘルス科専門の医療機関内にある復職支援施設(医療機関内にあるリワーク施設)のスタッフらが復職支援レポートを作成(リワークレポートを作成)します。客観的な復職支援データ(リワークデータ)に基づく助言となるため、復職支援の参考(リワークの参考)になります。
次に、復職支援施設での様子(リワーク施設での様子)や復職後の注意点(リワーク後の注意点)について知りたい場合、職場の人事担当者などがリワークプログラム参加者本人に了解(復職支援プログラム参加者本人に了解)を得て、復職支援施設スタッフと電話で話す(リワーク施設スタッフと電話で話す)場合もあります。
最後に、復職支援面談をする場合(リワーク面談をする場合)、職場の上司や人事担当者、産業医らが復職支援施設を訪ね(リワーク施設を訪ね)、主治医(精神科医師・心療内科医師)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者本人(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者本人)と復職支援面談(リワーク面談)をします。復職支援面談は通常、職場の担当者が訪れる(リワーク面談は通常、職場の担当者が訪れる)形で復職支援施設にておこなわれ(リワーク施設にておこなわれ)ます。30分ほどの復職支援面談での対話(リワーク面談での対話)を通じて、それぞれの復職支援に対する考え(リワークに対する考え)や復職支援制度(リワーク制度)などをあらためて確認し、復職に向けて(リワークに向けて)、復職支援に対する意識(リワークに対する意識)あわせをします。
さまざまな復職支援方法(リワーク方法)のなかから、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者本人(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者本人)と職場が復職支援に対する意識をあわせる(リワークに対する意識をあわせる)ために必要な復職支援方法を活用(リワーク方法を活用)しましょう。
●復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)・リワークプログラムなどリハビリ参加者(復職支援プログラムなどリハビリ参加者)本人と職場は、互いのメンタルヘルスを理解し、メンタルヘルスを配慮しあいたい
⇒リワークプログラムなどリハビリ参加者本人(復職支援プログラムなどリハビリ参加者本人)が復職許可(リワーク許可)診断書などを通じて、職場に復職支援への理解(職場にリワークへの理解)や復職支援制度の改善(リワーク制度の改善)を要求してばかりいては、良好な復職支援関係(リワーク関係)は築けません。同僚への感謝の気持ちを忘れずに職場の苦労をねぎらって、どんな復職支援サポート(リワークサポート)ならしてもらえるか、職場の担当者に復職支援相談(職場の担当者にリワーク相談)して、現実的な復職支援への協力態勢(リワークへの協力態勢)をつくっていきます。
一方、復職支援施設などメンタルヘルス科専門医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科専門医療機関)の復職支援情報は参考(リワーク情報は参考)になりますが、だからといって、職場がリワークプログラムなどリハビリ参加者本人自身(復職支援プログラムなどリハビリ参加者本人自身)との間で、メンタルヘルストラブルや復職支援トラブル(リワークトラブル)のたびに復職支援機関(リワーク機関)などメンタルヘルス科専門医療機関を頼っていては、メンタルヘルス問題や復職支援問題(リワーク問題)は解決していきません。メンタルヘルス医療への過度な依存にならないよう気をつけて、職場とリワークプログラムなどリハビリ参加者本人自身の両者(復職支援プログラムなどリハビリ参加者本人自身の両者)で理解し、メンタルヘルス問題の解決や復職支援問題の解決(リワーク問題の解決)をしていけるようにしましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その49)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の49回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅰ)
リワークプログラムで一定の評価(復職支援プログラムで一定の評価)が得られたら、いよいよ復職(いよいよリワーク)です。しかし、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)本人と職場の間に、復職支援に対する意識(リワークに対する意識)のずれがあることもめずらしくありません。復職支援を成功(リワークを成功)させるには、リワークプログラム参加者本人と職場(復職支援プログラム参加者本人と職場)の両者が復職支援に対する意識をあわせ(リワークに対する意識をあわせ)て、現実的で無理のない復職支援(現実的で無理のないリワーク)を探していくことが重要です。
◎復職に向けての準備(リワークに向けての準備)①
~基本的には、リワークプログラム参加者本人から職場に連絡(復職支援プログラム参加者本人から職場に連絡)する~
⇒リワークプログラムの卒業(復職支援プログラムの卒業)が近くなってきたら、具体的に復職の手続き(リワークの手続き)を進めます。復職の手続きを進める(リワークの手続きを進める)とき、職場に復職の手続きの連絡(職場にリワークの手続きの連絡)をしたり、職場と復職支援施設(リワーク施設)の復職支援連携(リワーク連携)をはかったりするのは、リワークプログラム参加者本人の役割(復職支援プログラム参加者本人の役割)です。
■復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)を頼らず、リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人が自分で復職支援を進める(自分でリワークを進める)
⇒リワークプログラムで一定の評価が得られた(復職支援プログラムで一定の評価が得られた)ら、復職に向けて具体的な準備(リワークに向けて具体的な準備)をはじめます。公務員や教員のように、年度末や学期の区切りに復職のタイミング(リワークのタイミング)が限られる職種もありますが、通常は、1~2ヵ月前には職場と復職支援の連絡(1~2ヵ月前には職場とリワークの連絡)をとり、具体的に復職の手続き(具体的にリワークの手続き)を進めていきます。
リワークプログラムが終了(復職支援プログラムが終了)すれば、自動的に復職(自動的にリワーク)できるわけではありません。リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者)自身が復職の手続きを進めて(自身がリワークの手続きを進めて)いってはじめて、復職は実現(リワークは実現)します。職場にはリワークプログラム参加者が自分でアポイントをとる(復職支援プログラム参加者が自分でアポイントをとる)など、自分で復職支援の連絡(自分でリワークの連絡)をします。復職支援の連絡による緊張(リワークの連絡による緊張)を乗り越えることが、復職支援成功への第一歩のカギ(リワーク成功への第一歩のカギ)になります。
復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)では、基本的に復職支援施設スタッフが職場に連絡(リワーク施設スタッフが職場に連絡)することはありません。職場に復職支援の連絡(職場にリワークの連絡)をしたり、復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)から職場へのメンタルヘルスの情報提供又は復職支援の情報提供(リワークの情報提供)を依頼したりするときには、すべてリワークプログラム参加者本人が主体(復職支援プログラム参加者本人が主体)となって動きます。
まず、職場に復職(職場にリワーク)しても大丈夫というリワークプログラムでの評価(大丈夫という復職支援プログラムでの評価)が出たら、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者本人(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者本人)が人事担当者や産業医に復職支援の連絡(人事担当者や産業医にリワークの連絡)。復職予定日(リワーク予定日)や独自のリワークプログラムによる通勤練習(独自の復職支援プログラムによる通勤練習)の有無などを復職支援相談(リワーク相談)・復職支援確認(リワーク確認)します。復職支援施設のスタッフはアドバイスをします(リワーク施設のスタッフはアドバイスをします)が、リワークプログラム参加者本人に代わって(復職支援プログラム参加者本人に代わって)職場と復職支援の連絡(リワークの連絡)をすることはありません。
次に、主治医(精神科医・心療内科医)の復職可能(リワーク可能)診断書など、必要な書類をそろえ、職場に送付します。職場によっては、主治医(精神科医師・心療内科医師)らが所定の用紙に記述する場合があるので、事前に復職支援確認(事前にリワーク確認)しておきます。
また、職場で復職支援面接を受ける(職場でリワーク面接を受ける)ため、復職支援面接のアポイント(リワーク面接のアポイント)をとり、職場に行きます。職場の人事担当者、直属の上司、産業医などが復職支援面談に参加(リワーク面談に参加)します。職場側の希望によって、職場の復職支援面談(職場のリワーク面談)に主治医(心療内科医・精神科医)が加わる場合もあります。職場の復職支援担当者(職場のリワーク担当者)が、復職可能診断書(リワーク可能診断書)などを参考にしながら、休職中のメンタルヘルス状態や現在の復職支援状態(現在のリワーク状態)について、質問してきます。復職支援状況(リワーク状況)を伝え、復職後(リワーク後)の勤務時間などについて復職支援相談(勤務時間などについてリワーク相談)します。休職というブランクをへて、久しぶりに復職支援対面(リワーク対面)をするときには、リワークプログラム参加者本人も職場もお互い(復職支援プログラム参加者本人も職場もお互い)に不安を抱えています。復職への不安(リワークへの不安)はあって当然であり、復職可能診断書などの書類(リワーク可能診断書などの書類)と、リワークプログラム参加者本人の受け答え(復職支援プログラム参加者本人の受け答え)によって復職への不安は解消(リワークへの不安は解消)されます。復職支援面接(リワーク面接)では、復職に向けて(リワークに向けて)の不安を一つひとつ解消していくことが復職支援成功のポイント(リワーク成功のポイント)です。
最後に、職場で復職審査(職場でリワーク審査)委員会などが開かれ、最終的に復職が可能かどうか(リワークが可能かどうか)が決定されます。主治医(心療内科医師・精神科医師)が復職可と判断(リワーク可と判断)していても、産業医が安全に業務を遂行できないと判断し、復職を延期(リワークを延期)する場合もあります。
復職を果たせ(リワークを果たせ)ば、復職支援施設スタッフを頼らず(リワーク施設スタッフを頼らず)主体的にリワークプログラム参加者本人が働く(復職支援プログラム参加者本人が働く)わけですから、復職支援成功の第一歩(リワーク成功の第一歩)を、リワークプログラム参加者自身が自分の力(復職支援プログラム参加者自身が自分の力)で復職に向けて踏み出し(リワークに向けて踏み出し)ます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その48)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の48回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(ⅩⅨ)
◎メンタルヘルスに波がある人は双極性障害などメンタルヘルス障害かもしれない
~メンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)でも気づきにくい~
⇒うつ病などメンタルヘルス不調と診断されているメンタルヘルス不調者のなかに、うつ状態と躁状態を交互にくり返す双極性障害などメンタルヘルス障害者が含まれていることがあります。
双極性障害などメンタルヘルス障害のなかで、躁状態のときのメンタルヘルス症状が軽いメンタルヘルス障害者は、はじめに抑うつ状態などメンタルヘルス状態でメンタルヘルス科専門医療機関を受診して、うつ病などメンタルヘルス不調と診断されがちです。メンタルヘルス不調との診断後、躁状態などのメンタルヘルス状態が軽く短くても、メンタルヘルス不調者がメンタルヘルス科外来診察においてメンタルヘルス症状を報告しないと、軽躁状態などメンタルヘルス状態を見過ごしがちになります。
■リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)してからメンタルヘルス障害がわかる場合も
⇒リワークプログラムの対象(復職支援プログラムの対象)はうつ病休職者など基本的にメンタルヘルス不調者ですが、双極性障害Ⅱ型などメンタルヘルス障害者が「うつ病」という診断などメンタルヘルス不調の診断でリワークプログラムに参加している場合(復職支援プログラムに参加している場合)があります。リワークプログラム参加者の言動(復職支援プログラム参加者の言動)を復職支援施設(リワーク施設)のスタッフがリワークプログラムで観察(復職支援プログラムで観察)することや、リワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)によるリワークプログラムでの自己分析(復職支援プログラムでの自己分析)によって、双極性障害の可能性などメンタルヘルス障害の可能性がわかります。メンタルヘルス障害の可能性が疑われた後、メンタルヘルス科専門医師(精神科医師・心療内科医師)がくわしくリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)をメンタルヘルス科診察して、双極性障害Ⅱ型などのメンタルヘルス障害が確定するのです。
うつ病などのメンタルヘルス疾患と双極性障害などのメンタルヘルス障害では、メンタルヘルス科治療薬やリワークプログラムでの対応(復職支援プログラムでの対応)が異なります。メンタルヘルスに波があり交互にくり返す双極性障害などメンタルヘルス障害に対しては、復職支援において(リワークにおいて)も、上記うつ病などメンタルヘルス疾患への対応とはリワークプログラムで異なる対応(復職支援プログラムで異なる対応)が求められます。
リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)でのメンタルヘルス専門医(心療内科医・精神科医)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)は、波があり交互にくり返す双極性障害などメンタルヘルス障害への対応もリワークプログラムなどデイケアではじめて(復職支援プログラムなどデイケアではじめて)います。
■リワークプログラム参加者自身(復職支援プログラム参加者自身)などメンタルヘルス不調者自身やまわりの人が復職支援できる(リワークできる)こと
⇒リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人の復職支援活動性(リワーク活動性)とメンタルヘルスに「波」がある場合には、メンタルヘルス専門医師(心療内科医師・精神科医師)にメンタルヘルス相談や復職支援相談(リワーク相談)してください。
まず、患者様ができる復職支援活動(患者様ができるリワーク活動)には、リワークプログラムで生活記録票をつけて(復職支援プログラムで生活記録票をつけて)みて、リワークプログラムで過活動ぎみにいろいろとりくんでいる時期(復職支援プログラムで過活動ぎみにいろいろとりくんでいる時期)と、リワークプログラムで落ちこむ時期(復職支援プログラムで落ちこむ時期)が交互にきている場合には要注意です。
次に、家族ができる復職支援活動(家族ができるリワーク活動)として、高額な買い物や借金などがみられる場合には、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者)本人が躁状態によるものかもしれないです。リワークプログラム参加者本人が心配(復職支援プログラム参加者本人が心配)であれば、念のためメンタルヘルス相談や主治医に復職支援相談(主治医にリワーク相談)します。
最後に、職場ができる復職支援活動(職場ができるリワーク活動)として、仕事にとりかかる際、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者本人(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者本人)がひとりで突っ走ったかと思えば、急に気分が落ちこんでいるなどの不安定なメンタルヘルス症状のように、メンタルヘルスに波がある人が休職した場合には、職場のメンタルヘルス相談や産業医と復職支援相談(産業医とリワーク相談)します。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その47)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の47回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(ⅩⅧ)
◎家族向け復職支援アドバイス(リワークアドバイス)
~家族もメンタルヘルス疾患や復職支援のことを理解(リワークのことを理解)して~
⇒家族として、患者様がうつ病などメンタルヘルス疾患であることを受け入れ、復職支援でサポート(リワークでサポート)していくには、まず、メンタルヘルス疾患について理解し、適切な接し方を知ることが大切です。家族向けの復職支援サポートに参加(リワークサポートに参加)し、メンタルヘルスの負担を軽くしてはいかがでしょうか。
■メンタルヘルス科治療には家族による復職支援(家族によるリワーク)のサポートが欠かせない
⇒患者様が家族とよい復職支援の関係(リワークの関係)をもっていれば、メンタルヘルス科治療にもよい効果をもたらし、復職をめざす(リワークをめざす)うえでメンタルヘルスの支えにもなります。
しかし、現実には家族は本人のメンタルヘルス疾患を受容できなかったり、自分の復職支援対応(リワーク対応)に自信がもてず、不安を抱いています。復職支援の期間中(リワークの期間中)には、抑えこんだメンタルヘルスが、本人への怒りとなって爆発することもあります。
こうした復職支援期間中の家族(リワーク期間中の家族)のメンタルヘルス的な苦しみを軽くするために、復職支援施設(リワーク施設)によっては家族向けのリワークプログラム(家族向けの復職支援プログラム)をもうけて、復職支援のサポートをおこなって(リワークのサポートをおこなって)います。復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)における家族向けのリワークプログラムに参加(家族向けの復職支援プログラムに参加)することで、メンタルヘルス疾患の自己管理(セルフメンタルヘルスケア)やメンタルヘルス科治療について正しい知識を得られるほか、ほかの家族とのメンタルヘルスの支え合いができます。
■家族にもメンタルヘルス的フォローが必要
⇒メンタルヘルス不調で苦しむ患者様を近くで復職支援してきた家族(近くでリワークしてきた家族)。じつは家族自身も、メンタルヘルス疾患の発病は自分のせいではないかと自責の念にかられたり、メンタルヘルス不調の患者様への接し方に戸惑ったり、とメンタルヘルス不調を抱えこんでいます。
例えば、本人のメンタルヘルス不調の改善によかれと思って、励ましや慰めの声をかけるが、期待していたものとは違う反応が返ってきて、戸惑うなど同じことのくり返しで徒労感。本人への怒りもわいてきて、本人にやさしくなれない、わかってやれないことに自己嫌悪など、家族自身がひとりでメンタルヘルス不調を抱えこんでしまいがちです。
多くの家族は、本人のメンタルヘルス状態の回復に協力するだけでなく、家事や育児、あるいは本人に代わってメンタルヘルス的な負担を背負い、たいへんな思いをしています。これ以上自分を責めないでください。自分自身のメンタルヘルスも大切にしましょう。
■家族向けのリワークプログラムなどデイケア(家族向けの復職支援プログラムなどデイケア)に参加することで、メンタルヘルス的な悩みや復職支援の悩み(リワークの悩み)が解消
⇒リワークプログラム参加中(復職支援プログラム参加中)の人や、リワークプログラム参加経験(復職支援プログラム参加経験)のある人の家族を復職支援の対象(家族をリワークの対象)に、サポートのためのリワークプログラム(サポートのための復職支援プログラム)を開いている復職支援施設(開いているリワーク施設)があります。うつ病などのメンタルヘルス疾患のことや、本人との関わり方について、復職支援施設のスタッフ(リワーク施設のスタッフ)から説明してもらえます。患者様本人がどんなメンタルヘルス状況や復職支援状況(リワーク状況)にいるのか、そのメンタルヘルス状況や復職支援状況に対して(リワーク状況に対して)どう接すればよいのかがわかると、家族のメンタルヘルス的な負担はぐっと軽くなります。家族同士のリワークプログラムにおける交流(家族同士の復職支援プログラムにおける交流)で、「自分ひとりじゃない」と他のリワークプログラム参加者(他の復職支援プログラム参加者)から励まされることも多いです。
▼サポートのためのリワークプログラムの例(復職支援プログラムの例)
『メンタルヘルス疾患の正しい知識と復職支援の理解(リワークの理解)/メンタルヘルス科治療上の家族の復職支援における役割(家族のリワークにおける役割)/家族自身のメンタルヘルス/メンタルヘルス障害で利用できる復職支援制度(リワーク制度)/復職後(リワーク後)の注意とメンタルヘルス疾患の再発予防 など』
■主治医(精神科医・心療内科医)に相談
⇒家族が本人のメンタルヘルス科外来診察に同伴し、いっしょに主治医(精神科医師・心療内科医師)の話を聞いたり、本人の個人情報保護の同意のもと、家族ひとりで主治医(心療内科医・精神科医)に相談することもできます。
●メンタルヘルス症状がよくなり、夜遊びをはじめたが、復職支援施設スタッフから注意(リワーク施設スタッフから注意)してもらえるか?
⇒ここで復職支援施設スタッフに頼る(リワーク施設スタッフに頼る)と、今後も家族の間の復職支援問題(リワーク問題)を自分たちで解決できなくなります。復職支援施設スタッフには助言を求める(リワーク施設スタッフには助言を求める)ことにとどめてください。まずは家族として、本人に夜遊びで生活リズムが崩れないか、リワークプログラムに遅刻・欠席(復職支援プログラムに遅刻・欠席)やリワークプログラムを早退(復職支援プログラムを早退)しないか、心配している気持ちを伝えることからはじめましょう。
●リワークプログラムに通う平日(復職支援プログラムに通う平日)は朝早く起きても、リワークプログラムが休みの土日(復職支援プログラムが休みの土日)は寝てばかりいるのだが……。
⇒リワークプログラムなどデイケアのある平日(復職支援プログラムなどデイケアのある平日)もリワークプログラムなどデイケアのない週末(復職支援プログラムなどデイケアのない週末)もできるだけ同じようにすごすほうがよいでしょう。リワークプログラムなどデイケアのない週末の夜更かし(復職支援プログラムなどデイケアのない週末の夜更かし)から生活リズムが乱れることがよくあります。リワークプログラムの疲れ(復職支援プログラムの疲れ)が残っているようなら、せめてリワークプログラムなど復職支援デイケアのない日曜日(復職支援プログラムなど復職支援デイケアのない日曜日)は復職支援活動(リワーク活動)を減らし、リワークプログラムの始まる月曜日(復職支援プログラムの始まる月曜日)に先週のリワークプログラムでの疲れ(先週の復職支援プログラムでの疲れ)をもちこさないようにします。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その46)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の46回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(ⅩⅦ)
◎本人向け復職支援アドバイス(リワークアドバイス)⑪
~メンタルヘルス不調でリワークプログラムを続ける(復職支援プログラムを続ける)のが難しくなったら~
⇒うつ病などメンタルヘルス疾患からの回復は一進一退。メンタルヘルス不調でリワークプログラムを中断(復職支援プログラムを中断)することもあります。しかし、そのリワークプログラムの中断体験(復職支援プログラムの中断体験)は、必ず復職支援にいかす(リワークにいかす)ことができます。じっくりとメンタルヘルス科治療して、メンタルヘルス不調が回復してからリワークプログラムを再開(復職支援プログラムを再開)しましょう。
■無理してリワークプログラムに通う(無理して復職支援プログラムに通う)ことは、復職支援には逆効果(リワークには逆効果)になる
⇒リワークプログラムの途中(復職支援プログラムの途中)で、メンタルヘルス症状が悪化したり、メンタルヘルス症状が不安定になったりした場合は、すぐに復職支援施設(リワーク施設)のスタッフに伝えます。患者様のメンタルヘルス状態によっては、しばらくリワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)を中断し、メンタルヘルス症状を整えることを復職支援で優先(リワークで優先)させます。
メンタルヘルス症状を崩した場合は、そのメンタルヘルス症状の程度によって、通所する復職支援施設(通所するリワーク施設)でのリワークプログラムの日数(復職支援プログラムの日数)やリワークプログラムの時間(復職支援プログラムの時間)を減らすことや、リワークプログラム中断を検討(復職支援プログラム中断を検討)します。事前の復職支援面談(リワーク面談)などで、リワークプログラムを中断するときの基準(復職支援プログラムを中断するときの基準)についてメンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)から説明があります。リワークプログラムなどデイケア中断(復職支援プログラムなどデイケア中断)基準は、復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)によって異なります。
▼リワークプログラムなどデイケア中断基準(復職支援プログラムなどデイケア中断基準)の例
『①リワークプログラムの出席率(復職支援プログラムの出席率)が低い
➡リワークプログラムの欠席(復職支援プログラムの欠席)が3週間程度続いている、あるいは1ヵ月のリワークプログラム参加率(復職支援プログラム参加率)が3割に満たないなど、リワークプログラムへの出席(復職支援プログラムへの出席)が安定していない場合
②メンタルヘルス状態が悪化
➡生活リズムが乱れてメンタルヘルス状態を崩したり、うつ症状などメンタルヘルス症状が強くなるなど、メンタルヘルス状態が悪化・不安定化した場合』
メンタルヘルス状態を整えるために、リワークプログラムなど復職支援デイケアは中断(復職支援プログラムなど復職支援デイケアは中断)し、メンタルヘルス科治療中心になります。リワークプログラム中断後(復職支援プログラム中断後)はメンタルヘルス科外来通院や休養、薬物療法などによるメンタルヘルス科治療中心の生活に変わります。ただし、メンタルヘルス状態を崩したきっかけに着目することで、過去の休職や将来の再休職に関わるポイントがリワークプログラムの中断でみえてくる(復職支援プログラムの中断でみえてくる)場合もあります。
せっかく続けてきたリワークプログラムを中断(続けてきた復職支援プログラムを中断)したのでは、復職までさらに時間がかかってしまう(リワークまでさらに時間がかかってしまう)とあせる気持ちも起きますが、ここで無理してリワークプログラムを続けよう(無理して復職支援プログラムを続けよう)としても、リワークプログラムは長続きしません(復職支援プログラムは長続きしません)。リワークプログラムなどデイケアが長続きしない(復職支援プログラムなどデイケアが長続きしない)ばかりか、メンタルヘルス症状は悪化していきます。
メンタルヘルス症状が重い場合や、ひとり暮らしなどでメンタルヘルス自己管理(セルフメンタルヘルスケア)が難しい人の場合は、メンタルヘルス科入院治療をすすめられることもあります。メンタルヘルス科専門の入院施設を併設していない復職支援施設(入院施設を併設していないリワーク施設)では、入院施設のある別の復職支援施設(入院施設のある別のリワーク施設)へ転院する場合もあります。
メンタルヘルス症状が軽い人や、ある程度のメンタルヘルス自己管理ができる人(セルフメンタルヘルスケアができる人)、家族と同居しているメンタルヘルス不調の人などは、メンタルヘルス科外来通院治療を受けながら、自宅療養を続けます。しかし、自宅では生活リズムの乱れが整わない人などは、メンタルヘルス科専門病院へ入院してメンタルヘルス不調を立て直すことも、メンタルヘルス科治療のひとつの選択肢になります。
メンタルヘルス症状を崩したのは、自分のもろさをリワークプログラムで発見(復職支援プログラムで発見)するよい機会だったととらえ、メンタルヘルス症状を回復させてから、リワークプログラムに戻り(復職支援プログラムに戻り)ましょう。
メンタルヘルス症状が改善・安定化し、生活リズムの乱れが整ったらリワークプログラムなどデイケアを再開(復職支援プログラムなどデイケアを再開)します。メンタルヘルス症状を崩した要因をみつめ、新たな復職支援目標(リワーク目標)のもとに復職をめざして(リワークをめざして)いきます。
●家族は「見守りベース」で復職支援(家族は「見守りベース」でリワーク)する
⇒メンタルヘルス状態を崩してリワークプログラムに出かけられない患者様(復職支援プログラムに出かけられない患者様)を、家族がしかるのはよくありません。
家族の基本的な復職支援姿勢(基本的なリワーク姿勢)は、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)本人のメンタルヘルス状態がある程度よくなってくるまでは、リワークプログラム参加者本人が自分のペース(復職支援プログラム参加者本人が自分のペース)でリワークプログラムにとりくめる(復職支援プログラムにとりくめる)ように見守ること。メンタルヘルス状態が不良のときは、あえて励ますのをひかえたほうがよい場合もあります。
いっぽう、メンタルヘルス状態がよくなり、リワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)が次の復職支援ステップ(リワークステップ)へ踏み切れない場合には、「今日はリワークプログラムに行かない(復職支援プログラムに行かない)の?」など、少しだけ復職支援の言葉(リワークの言葉)をかけてみるのがよいでしょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その45)
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の45回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(ⅩⅥ)
◎リワークプログラムの流れ(復職支援プログラムの流れ)⑥
~リワークプログラムに毎日通えて(復職支援プログラムに毎日通えて)いて、リワークプログラムでの自己理解(復職支援プログラムでの自己理解)も深まったメンタルヘルス状態でリワークプログラムを卒業(復職支援プログラムを卒業)へ~
⇒生活リズムが安定し、リワークプログラム評価表(復職支援プログラム評価表)でも安定した得点がとれるようになってメンタルヘルス状態が回復、つまり復職準備性(リワーク準備性)が整い復職が現実味(リワークが現実味)を帯びてきたら、復職間近(リワーク間近)です。暫定的な復職日(リワーク日)を設定して、復職支援を進めて(リワークを進めて)いきましょう。まず本人が自分のメンタルヘルス状態の回復度、すなわち本人が自分の復職準備性(本人が自分のリワーク準備性)をみて「何月くらいに復職したい(リワークしたい)」とメンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設スタッフに相談(リワーク施設スタッフに相談)します。ひとまずは復職希望(リワーク希望)でよいです。
メンタルヘルス状態が回復している(復職準備性が整っている(リワーク準備性が整っている))場合、仮の復職日(仮のリワーク日)を決め、暫定的な復職日(暫定的なリワーク日)に向けて復職支援準備(リワーク準備)を進めていきます。復職支援準備が順調(リワーク準備が順調)に進めば復職日を前倒し(リワーク日を前倒し)に、復職支援準備が遅れる(リワーク準備が遅れる)場合は、復職日を延期(リワーク日を延期)するなどして復職日を調整(リワーク日を調整)します。ただし、復職日を確定(リワーク日を確定)するには、主に次のA~Cの3つの条件をリワークプログラムでクリア(復職支援プログラムでクリア)しなければなりません。
『A.一定期間、リワークプログラムで皆勤(復職支援プログラムで皆勤)
➡週4~5日のリワークプログラム(週4~5日の復職支援プログラム)など復職支援デイケア(リワークデイケア)に8週間程度、無遅刻・無欠席・無早退で通所する。リワークプログラムなど復職支援デイケアの期間(復職支援プログラムなど復職支援デイケアの期間)は復職支援施設(リワーク施設)によって異なる
B.リワークプログラムなど復職支援デイケアでの内省(復職支援プログラムなど復職支援デイケアでの内省)が深まっている
➡休職に至ったプロセスをリワークプログラムで振り返り(復職支援プログラムで振り返り)、自分に内在するメンタルヘルス上の問題点とリワークプログラムで向き合う(復職支援プログラムで向き合う)ことができている
C.リワークプログラムで一定の評価(復職支援プログラムで一定の評価)
➡復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)によって違うが、多くはリワークプログラム評価表の点数(復職支援プログラム評価表の点数)などがリワークプログラムを終了する判断(復職支援プログラムを終了する判断)の参考にされる』
上記A~Cの3つの条件をリワークプログラムにてクリア(3つの条件を復職支援プログラムにてクリア)すると復職支援デイケアを卒業(リワークデイケアを卒業)となって、リワークプログラムを終了(復職支援プログラムを終了)し、復職へと動き出し(リワークへと動き出し)ます。
他方、メンタルヘルス状態の回復が十分でない(復職準備性が十分整っていない(リワーク準備性が十分整っていない))場合、リワークプログラムを続ける(復職支援プログラムを続ける)ことにより、メンタルヘルス状態の回復レベルを上げて復職準備性を整え(回復レベルを上げてリワーク準備性を整え)ます。具体的には、復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)が本人のメンタルヘルス状態や復職支援状態(リワーク状態)をみて、生活リズムが安定していない場合などは、復職をあせらず(リワークをあせらず)、リワークプログラム評価表を活用(復職支援プログラム評価表を活用)して、メンタルヘルス上の問題点や復職支援の問題点(リワークの問題点)をリワークプログラムで確認(復職支援プログラムで確認)。しばらくリワークプログラムなどリハビリ(復職支援プログラムなどリハビリ)を続けることで「仕事を引き受けすぎる」など、自分のメンタルヘルス上の問題点や復職支援の問題点を把握(リワークの問題点を把握)。メンタルヘルス対策や復職支援対策(リワーク対策)をリワークプログラムで講じる(復職支援プログラムで講じる)ことにより、メンタルヘルス不調が改善してから復職へ向かい(リワークへ向かい)ます。
この復職間近のとき(リワーク間近のとき)、すなわちリワークプログラム卒業間近(復職支援プログラム卒業間近)のとき重要になるのが、メンタルヘルス疾患の再発を予防するために欠かせない「リワークプログラムでの深い自己理解(復職支援プログラムでの深い自己理解)」です。
■休職理由を自覚できてからリワークプログラムを卒業(復職支援プログラムを卒業)する
⇒復職をめざす(リワークをめざす)ということは、うつ病などメンタルヘルス疾患を発症した環境に復職(発症した環境にリワーク)することを意味します。休養でメンタルヘルス不調が改善して元気になったとしても、メンタルヘルス疾患の発症前のままの考え方では、ストレスが重なったときに疲労感がたまり、再び同じようなメンタルヘルス状況や復職支援状況に陥る(リワーク状況に陥る)可能性があります。
したがって、復職する条件(リワークする条件)には、リワークプログラムでの内省(復職支援プログラムでの内省)が深まり、さまざまなセルフメンタルヘルスケアの方法をリワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)で身につけて、メンタルヘルス疾患の再発を防ぐことができるようになるのが、復職する条件としてなにより重要(リワークする条件としてなにより重要)なのです。リワークプログラムで深い内省ができているか(復職支援プログラムで深い内省ができているか)は、メンタルヘルス疾患の再発予防のポイントであり、復職できるかどうか(リワークできるかどうか)の重要な目安です。リワークプログラムなどデイケアで自分を深くみつめること(復職支援プログラムなどデイケアで自分を深くみつめること)が、復職支援成功(リワーク成功)とメンタルヘルス疾患の再発予防のカギを握ります。
復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)は、リワークプログラムで自分自身と向き合い、もろさを知ること(復職支援プログラムで自分自身と向き合い、もろさを知ること)です。休職に至った自分のなかにあるメンタルヘルス要因をリワークプログラムでみつめ(復職支援プログラムでみつめ)、どのようなメンタルヘルス状況や復職支援状況(リワーク状況)になったとき、対応に困っていたか、自覚できていることが重要です。職場に復職(職場にリワーク)する復職支援準備がしっかりできる(リワーク準備がしっかりできる)と、復職後(リワーク後)、苦手な場面に直面しても、リワークプログラム開始前(復職支援プログラム開始前)までと同じようにはふるまわないです。リワークプログラム終了後(復職支援プログラム終了後)は適切に対応することができます。
■とりつくろって復職(とりつくろってリワーク)するのは、メンタルヘルス疾患の再発リスクが高い
⇒リワークプログラムは実際の職場に近い状況(復職支援プログラムは実際の職場に近い状況)をつくっていますが、リワークプログラムでうまくいった(復職支援プログラムでうまくいった)としても、実際の職場では復職がうまくいかない(実際の職場ではリワークがうまくいかない)ことも出てきます。
リワークプログラムでの内省が深まっていない(復職支援プログラムでの内省が深まっていない)のに、みせかけだけとりつくろって、復職の時期(リワークの時期)を早めても、結局、メンタルヘルス疾患の再発のリスクが高まるだけです。
復職支援がうまくいかない原因(リワークがうまくいかない原因)は、早く復職(早くリワーク)するため元気を装ったり、復職すること自体(リワークすること自体)や、復職自体へのこだわり(リワーク自体へのこだわり)のためにリワークプログラム評価表の点数を上げること(復職支援プログラム評価表の点数を上げること)だけに終始し、自分のメンタルヘルス面と向き合ってこなかったことです。表面的にはメンタルヘルス状態はよくなったが、職場で再びストレスにさらされると、復職後に同じ失敗をくり返して(リワーク後に同じ失敗をくり返して)しまい、復職後も長続きしない(リワーク後も長続きしない)です。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。