日別アーカイブ: 2014年11月30日

だまし絵展

アルチンボルト      ケイガン (1)

先日、兵庫県立美術館に「だまし絵Ⅱ展」を見に行ってきました。

前回、2009年に東京、名古屋、神戸で開催された「だまし絵展」では入場者が75万人を超えたそうです。

まず驚いたのが人の多さです。当日券を買うためにチケット売り場に行きましたが長蛇の列。やむを得ず30分ほど並んで何とかチケットを買い、さらに30分ほど並んでやっと会場入りという、予想以上の人気ぶりでした。

だまし絵はトリックアートとも言われるようですが、色んな種類があるのですね。玩具や本など色々な物を寄せ集めて人に見せかける絵や、描かれているものが見方によって別のものに見える絵など。他にも、何の変哲もない針金の塊が光をあてる角度によってその影がトカゲに見えたり、床の上にある意味不明な黒い物体が鏡の中ではピアノとして存在していたりする作品もありました。色々なタイプの作品にだまされたり驚かされたりで、とても楽しめました。物事を多面的に見ることの楽しさを感じることもできました。

「だまされる」というのは嫌なものですが、こんな風にだまされるのであれば何度だまされてもいいものです。

「もりのえほん」という安野光雅さん作のだまし絵の絵本があります。とても精巧に描かれていて、大人でも夢中で見入ってしまいます。帰宅してから、思わず本棚から取り出してしばらく見ていました。

芸術の秋、たまには美術館へ行くのもいいものですね。