YouTube「胃のポリープは放っておいていいの?」
12月は、秋の検診で引っかかった方が多く来られました。
その中で多いのが ①バリウムで「胃ポリープ」「慢性胃炎」と書かれた ②便潜血陽性 です。
今回は①の「胃ポリープ」について解説します。
胃ポリープとは、簡単に言えば「胃の中のできもの」ということです。
そしてポリープは 大きく3つに分類されます。
①胃底腺ポリープ ②過形成ポリープ ③腺腫性ポリープです。
①胃底腺ポリープ
一番多く見えられるパターンのポリープです。色は肌色で、周りの胃粘膜と同じ色をしています。ピロリ菌が感染していない、きれいな胃にできます。原因は諸説あるようですが詳しくは分かっていません。ただ、このポリープはがん化しないため、放置しておきます。よく「良性のポリープ」と言われます。
②過形成ポリープ
次に多いのが、この過形成ポリープです。ピロリ菌が陽性の慢性胃炎の方に出来る、赤色のポリープです。このポリープは大きくなって、出血して貧血の原因になったり、数%でがん化します。一方で、ピロリ菌を除菌する事により7割が縮小、消失するというデータがあり、まずはピロリ菌の治療が行われます。出血やがん化の可能性がある場合は、内視鏡的に切除を行います。これは大きな病院で10日ほど入院をして行います。
③腺腫性ポリープ
これはそれほど多くは認めませんが、前がん病変と考えられ、がん化するリスクが極めて高いポリープです。主にピロリ菌感染して、胃炎が強い患者さんに認められます。この腺腫は、胃がんリスクが高いため、大きな病院で内視鏡的切除されます。
このように「胃ポリープ」と言っても、たくさんの種類があります。①のポリープが多い事より、過度に胃がんの心配をする必要はないのですが、しかし②③の可能性もあることより、一度は胃カメラを受けることをお勧めします。胃カメラでは、①②③の区別がはっきりします。①であれば、安心して放っておけばよいのです。
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 楽な胃カメラ、大腸カメラ、分かりやすい解説を心がけます。胃がんや大腸がんを予防し、健康で幸せな毎日を過ごすサポートをしていくクリニックです。
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