森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。
大腸がん検診で 便潜血検査を受けた方も多いのではないでしょうか?
便潜血検査は2日に分けて便の表面を棒でこすって、その棒に血液が付いていないかチェックする検査です。つまり「便に血がつく病気があるか」を調べることになります。
大腸がんだけでなく、痔や腸炎、場合によっては胃潰瘍などでも陽性となる事があります。
くれぐれも、便潜血検査は、大腸がんを「診断」する検査ではありません。
大腸がんでも、毎回出血するわけではないので、2回のうち1回でも陽性なら精査が必要です。
進行大腸がんでも10~20%が陰性と、早期大腸がんにいたっては約50%が陰性になるというデータがあります。
つまり、便潜血が陰性でも「大腸がんではない」とは言えないのです。
Q便潜血検査は、何のためにするの?
それはこの検査を受けることで、「大腸がんの死亡を減らす」ことが証明されています。
大腸がんは早期発見、早期治療をすることで予後が大きく改善します。
より早期に見つけるための簡単な検査として、便潜血検査があるのです。
(検診で 全員に大腸カメラをするわけにはいきませんよね…)
Q便潜血陽性ならば、大腸がんなのか?
実は、便潜血陽性の方の中で、80%の方で「異常なし」と診断されます。20%で大腸ポリープが見つかり、大腸がんが見つかる方は2~3%と報告されています。
「便潜血検査で陽性」ならば、大腸カメラを受けましょう!
厚生省のガイドラインでも推奨されています。
早期大腸がんで見つかる事も多く、大腸がんは「早期発見、早期治療」で予後が改善します。
もちろん、便潜血陽性の方だけでなく、「血便がある」「便秘がひどい」「お腹がはる」「便が細くなった」などの症状がある方は、積極的に大腸カメラをしておきましょう。
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック
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鎮静剤を使った楽な胃カメラ、痛くない大腸内視鏡をしています。
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