YouTube「ピロリ菌の診断と治療」
森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。
今回のテーマは「ピロリ菌の子供への感染している可能性」についてです。
子供がおられる患者さんから よく「うちの子供にも感染しているでしょうか?」
「何歳くらいになったら、検査したほうがいいですか?」と質問を受けます。
まず、ピロリ菌の感染経路は、今でもはっきりとは分かっていません。
口から入ってくること、人から人に移ると考えられています。(特に家族内での感染が多いとされている)
両親にピロリ菌がいた場合、子供にピロリ菌がいる可能性は約50%
家族全体で誰かピロリ菌がいた場合、約35%
家族にピロリ菌がいない場合は、子供の感染率は10%未満というデータがあります。
(2019年6月 日本ヘリコバクター学会 講演会より)
特に母親から感染する可能性は 父親の7~8倍高いという報告もあります。
そして 「いつ検査をするのがいいのか?」ですが 決まった説はありません。
今の日本の保険制度では、「ピロリ菌を治療する前に、胃カメラで胃がんがないことを確認する
ことが必須となっています。
症状がない子供に胃カメラをさせるのはリスクも伴います。
また子供にピロリ菌のお薬を飲ませるのも、アレルギーや抗生剤の耐性菌の問題もあります。
そもそも15歳未満に ピロリ菌のお薬の適応はありません。
私は 普段の診療では、「子供は20歳を超えて おなかの痛みとかを感じるようになったら、胃カメラも考えて、その時に検査したらいいんじゃないでしょうか」と答えています。
ピロリ菌に感染すると 潰瘍になるリスクがあり、若年者では十二指腸潰瘍になることがあるからです。
ピロリ菌は胃がんの原因となる怖い菌ですが、慌てる必要はありません。
かくいう私自身も 自分が35歳になるまで 自分がピロリ菌感染していることにすら気づいていませんでした。
【ピロリ菌について 専門医の解説】は↓↓↓
https://morinomiya-naishikyo.com/treat/gastrointestinal.html
[森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック]
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。
JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3Fにあり、
大阪市内で京橋、玉造、谷町4丁目、本町、東大阪からもアクセス良好です。
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初めての検査で不安な方や、他の病院でしんどかった方は、お気軽にご相談ください。
《分院》大阪本町胃腸内視鏡クリニック
2022年10月3日開院
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