月別アーカイブ: 2020年2月

黒い便が出た!!  どうしよう、どうしたらいいのか。

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは「黒色便」

黒色便とは 字のごとく、「黒色の便」のこと。

性状がコールタールみたいにネットリしていることもあり「タール便」ともいわれます。

 

通常 便の色は、黄色から茶色になります。

では なぜ色が黒くなるのでしょうか?

そして 黒い便が出た場合は どうしたらいいのでしょうか?

 

 

Q なぜ黒くなるのか?

一番考えられるのは「出血」です。

血液の色は「赤色」ですよね。しかし、それが胃酸の影響を受けると、血液中の鉄分が変性して黒色になります。(例えると、「鉄分がさびた」ような状態です)

胃、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がんなどで出血したときに、この黒色便が時々見られます。

 

他に考えれられるのは、「食べ物」「腸内細菌」の影響です。

食べ物で言うと、イカ墨のような真っ黒い食べ物を食べたときに、たまに認めます。

腸内細菌で言うと、悪玉菌が増えた場合に茶色が濃くなったり、緑色の便になることがあり、

それが黒く見えることがあります。便秘や下痢の方でときどき訴えがあります。

 

他には 貧血で「鉄剤」を飲んでいる場合にも 黒色便を認めます。

さきほど書いたように、鉄分が酸化するからですよね。

 

Q 黒色便が出たらどうしたらいいのか?

まずは、消化器内科の専門の先生に相談しましょう。

胃カメラを受けて、胃がんや潰瘍がないかを確認する必要があります。

また胃がんや潰瘍の原因には ピロリ菌が関与していることが多く 合わせて検査しておいたほうがいいでしょう。胃潰瘍の原因には、鎮痛剤(ロキソニンなど)が原因となることもあり、どんなお薬を飲んでいるかも必ず伝える必要があります。

ピロリ菌ついてはコチラ

また出血が続けば 貧血になっている可能性もあります。(血液検査で分かります)

 

専門の先生の診察、検査を受けて 診断がつけば その診断に基づいて最適の治療を行っていきましょう。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】

鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。JR森ノ宮駅直結にあるクリニック、大阪市内で京橋、玉造からもアクセス良好です。

胃カメラや大腸カメラでお困り、お悩みの方はご気軽に相談ください。

ホームページはコチラ


大腸カメラの下剤とは? なんで不味いのか?

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは「大腸カメラの下剤」についてです。

これまで大腸内視鏡検査をされた方は 誰もが経験する あの「苦行」について解説します。

 

●大腸カメラとは

肛門から大腸の中に、先端にCCDカメラを搭載した内視鏡(直径1㎝ ボールペンくらいの太さを挿入し、直接腸の中を見る検査です。

直接、腸の中を見ることで、ポリープ、がん、腸炎などがないか観察し、組織の一部をつまんで診断すことができます。また内視鏡の中に機具を通すことで、ポリープを切除する(手術)ことも可能です。

 

●大腸カメラを受ける前に なぜ下剤が必要か

大腸の中には 通常1~2㎏の便がたまっています。大腸カメラを受けるためには、そのたまった便を取り除く必要があります。そのために「大量の下剤」を飲まないといけないのです。

この前処置でいかに腸管がきれいになっているかは 大腸カメラを「正確」に行うには欠かせないのです。

●下剤ってどんなものなのか?

商品名ではモビプレップ、ピコプレップ、ニフレック、マグコロール、ビジクリアといったものがあります。

下剤の成分は、 クエン酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、無水硫酸ナトリウムを配合したものであり、腸管での電解質組成と等張になるように調製されたもので、飲んだものが吸収されることなく「そのまま腸管内を素通りする」ものである。(一方 水だと腸管でほとんど吸収されてしまい、大腸には2~5%程度しかとどかない)

これらの成分の味がどうしても「苦く」感じてしまう原因となっている。

しかもある程度の量が必要となるため、いずれも1~2Lの水に溶解して飲むものです。

私は 2Lのムーベンを飲んで大腸カメラを受けたことがありますが、大腸カメラ検査そのものよりも、この下剤のほうが大変でした。何せ 海水みたいな苦くてしょっぱい液で 最初のコップ1杯の時点でテンション↓↓ 時間かけては飲める自信がなかったので 早めに飲み切ってしまいました。

「大腸カメラを受けた実際の映像」

当院では その下剤を「飲まない」で大腸検査を受ける方法を開発しました。

詳しくは ホームページを参照ください。

「下剤を飲まない大腸カメラ」

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】

鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。JR森ノ宮駅直結にあるクリニック、大阪市内で京橋、玉造からもアクセス良好です。

胃カメラや大腸カメラでお困り、お悩みの方はご気軽に相談ください

 


ペプシノーゲン法について解説  ペプシノーゲン陽性になったら知っておくべきこと

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは 最近ドックなどで調べる機会が増えている「ペプシノーゲン法」について解説します。

 

ペプシノーゲンとは

胃の粘膜から分泌される消化酵素(ペプシン)の元となる物質のこと

ヒトのペプシノーゲンにはⅠとⅡが存在します。

ペプシノーゲンⅠ: 主に胃底腺主細胞から分泌(要は胃の一部から分泌)

ペプシノーゲンⅡ: 主に胃底腺の他噴門線、幽門腺、十二指腸腺から分泌(要は胃全体や十二          指腸)

 

胃炎とペプシノーゲンの関係

慢性的な胃炎が進むと、胃底腺粘膜が障害され少なくなり(萎縮する)、ペプシノーゲンⅠの分泌が少なくなる。

ペプシノーゲンの基準値には個人差があるため、ペプシノーゲンⅠとペプシノーゲン1 /Ⅱ比を使って、胃炎の程度を評価する。

時々 ペプシノーゲンの値だけで評価されて「陽性」と書かれていることがありますが

正確には「ペプシノーゲンⅠ/Ⅱ比」も合わせて、検討することが大切です。

 

陰性 陽性 中等度 強陽性
ペプシノーゲンⅠ値( 70< 70以下 50以下 30以下
ペプシノーゲンⅠ/Ⅱ比 3< 3以下 3以下 2以下

 

 

●ペプシノーゲン検査とは

血液中のペプシノーゲンを測定することで、粘膜の萎縮の程度がわかる。

萎縮が進めば進むほど 胃がんになる確率が上がるため、「胃がんのリスク」を測定する

ということです。

胃がんの可能性は、萎縮が中等度だと46人に1人(2.2%) 高度だと36人に1人(2.8%)

 

このように血液検査で簡単に測定できる ペプシノーゲン法は近年ドックなどで検査されることも多いが、その評価は一般の人には困難な場合も多い。

検査で陽性が出るようであれば、消化器内科の専門の先生に相談して どのようにしたらいいか一度診察を受けられることをお勧めします。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。胃がんと大腸がんの撲滅を目指して、診療しています。
JR森ノ宮駅直結にあるクリニック、大阪市内で京橋、玉造からもアクセス良好です。