森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 藤田です。
今回のテーマは「胃もたれを起こす病気 5選」です。
胃もたれを起こす原因と 胃もたれを起こす主な病気を5つ解説します。
【胃の役割について】
食べ物が胃に入ると、まず胃の上が膨らんで胃酸と混ぜて消化します。2~3時間くらい消化をすると十二指腸に送ります。その食べ物が残っていると 胃もたれを自覚します。
とくに脂肪分は消化に時間がかかるため胃もたれをきたします。
また胃の運動は自律神経で調整されていますが ストレスなどで自律神経が乱れ 蠕動運動が落ちると、胃の中に食べ物がなくても胃もたれを自覚することがあります。
【胃もたれを起こす病気5選】
①機能性ディスペプシア
②ピロリ感染胃炎
③胃 十二指腸潰瘍
④胃がん
⑤逆流性食道炎
① 機能性ディスペプシア
ストレスや疲れ、寝不足などで 自律神経が乱れると胃の動きが落ちることがあり それが胃もたれとして自覚します。
胃の動きの問題であり、潰瘍やガンがあるわけではないため、胃カメラをしても器質的疾患は認めない事が特徴です。
治療は、出来るだけストレスをためないようにし、食事で食べすぎは避け、早食いも避けるようにすることが大切です。それでも症状があれば、病院での投薬治療をお勧めします。
胃を動かす薬などの胃薬があります。
② ピロリ菌感染胃炎
ピロリ菌が2~5歳で感染すると自然に排泄されることなく、慢性胃炎を起こします。
慢性胃炎が起こると 胃のひだが無くなる萎縮性胃炎を起こしますそうなると胃酸分泌が落ちるため 消化不良をおこします。
治療は除菌薬(1週間の内服)治療となります。
③ 胃・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸に潰瘍ができると 胃もたれ、不快感、痛みを自覚することがあります。
潰瘍を起こす原因は、ほとんどがピロリ菌感染で、ほかにはロキソニンなどの鎮痛剤が原因となることがあります。
治療は、強い制酸剤を内服します。1~2か月で潰瘍自体は改善します。
潰瘍の原因がピロリ菌であれば 除菌治療が必要です。
④ 胃がん
胃癌が進行すると 胃のふくらみが悪くなるため、胃もたれを自覚します。
胃がんの原因のほとんどはピロリ菌です。(胃がんの人のうち、ピロリ菌感染率は99%と報告されています)
ピロリ菌に感染している人はもちろん、以前に感染していた人(除菌後)も胃がんのリスクがあるため、定期的な胃カメラが必要です。
治療は、胃がんの拡がり(ステージ)に応じて、内視鏡手術、外科手術、抗がん剤治療になります。
⑤ 逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃酸や腸液、食べ物が胃から食道に戻ってくる病気です。
呑酸症状や胸やけが有名な症状ですが、軽症の逆流性食道炎の場合は胃もたれを自覚することがあります。
逆流を起こす原因は、暴飲暴食のほかに、これまでの①~④の病気が原因であることがあります。
治療は、まずは生活習慣の改善です。暴飲暴食や早食いはやめましょう。特に消化に時間のかかる脂肪分やアルコールの摂取を控えることが大切です。また2~3時間は胃の中で消化されているため、食べてすぐ横にならない事も大切です。便秘が原因で、逆流性食道炎を起こすこともあるため、便秘があれば改善するようにしましょう。
そのほか 病院では胃酸を抑える薬や、胃を動かす薬を処方することがあります。
[森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック]
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。
JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3Fにあり、
大阪市内で京橋、玉造、谷町4丁目、本町、東大阪からもアクセス良好です。
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《分院》大阪本町胃腸内視鏡クリニック
2022年10月3日開院
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