医療コラムVol.1 高血圧 | 高血圧の降圧目標が変わりました。

高血圧ガイドライン 

血圧計高血圧治療ガイドライン」が2019年4月に5年ぶりに改訂されました。(日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」) 

患者様からもときどきこの話題がでます。「高血圧の基準が130/80mmHgに下がったんですよね」とおっしゃる患者様もいますが、高血圧の基準値は診察室血圧が140/90mmHg 家庭血圧135/85mHgと変更はありませんでした。

ただ、140/90mmHgより低い血圧区分については変更があり、以前は130~139/85~89mmHgを「正常高値血圧」と定義していましたが、今回は『正常』の語を削除され「高値血圧」と変更されました。

130/80mmHgを超えれば、もはや正常とは言えない血圧であり、より早期から多くの人に生活習慣改善に取り組んでもらうのが狙いとのことです。

高血圧1

 

♦ 降圧目標 

降圧目標は、130/80mmHg未満への降圧が有意に予後を改善するとのことから、一般成人は130/80mmHg未満、75歳以上の高齢者は140/90mmHg未満、冠動脈疾患患者は130/80mmHg未満へと従来より厳格な降圧が推奨されました。現在治療中の方はより厳重な血圧管理が必要となります。

高血圧2

 

♦ 血圧測定 

blood-pressureなお血圧測定ですが、従来通り家庭血圧を重視し、診察室血圧との結果が異なる場合は家庭血圧の診断を優先するというのは変更ありませんので、これまで通り家庭での血圧測定をよろしくお願いたします。血圧手帳をお渡しししておりますのでお持ちでない方はお申し出ください。

血圧手帳

 

横田クリニック院長 横田武典

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