医療コラムVol.2 インフルエンザ | インフルエンザ予防接種を受けましょう!

もうじき当院でもインフルエンザの予防接種を開始する予定ですので、インフルエンザに関して簡単にまとめてみました。

インフルエンザとは? 

インフルエンザ症状インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる急性の呼吸器の病気で、突然の発熱(通常38℃以上の高熱)・頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・関節痛などが現れ、せき・鼻汁・のどの痛みなどの上気道症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快します。いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強いのが特徴です。高齢者や、年齢を問わず呼吸器、循環器、腎臓に慢性疾患を持つ人、糖尿病などの代謝疾患、免疫機能が低下している人では、インフルエンザに原疾患の増悪とともに、呼吸器に二次的な細菌感染症を起こしやすくなり入院や死亡の危険が増加してしまいます。

通常、12~3月に流行しているインフルエンザを「季節性インフルエンザ」といい、主にA型とB型のウイルスによって引き起こされます。多少時期は前後しますが、毎年12月~1月がA型、2月~3月がB型のインフルエンザが流行します。A型は高熱+全身症状、B型は微熱や平熱(高熱の場合もある)+消化器系症状で、B型は高熱が出ないのが特徴といわれていましたが、最近はどちらも高い熱が出て、吐き気、嘔吐などの消化器症状もあることが多くなっています。

インフルエンザウイルス

一方、ウイルスが変異して、新たに人への感染能力をもち、さらに人から人へと感染するようになったインフルエンザを「新型インフルエンザ」といいます。主に、変異したA型ウイルスによって引き起こされ、人類の大多数はそのようなウイルスに対して全く免疫をもっていないために、爆発的な世界規模の大流行を起こすことになります。しかし世界に流行が拡がり多くの人が新免疫を獲得し流行がおさまると、このような新型インフルエンザも季節性インフルエンザのひとつになっていきます。平成21-22年には新型インフルエンザA(H1N1)2009が発生しましたが、平成23年4月からは、季節性インフルエンザとして取り扱われています。

 

インフルエンザの予防は? 

インフルエンザは感染の予防がとても重要と考えられています。予防する有効な方法としては、流行前のインフルエンザワクチン接種による方法と日常生活でできる予防法(十分な休養とバランスのとれた栄養摂取・適度な湿度の保持・外出後の手洗いの実施・人込みや繁華街への外出を避ける・飛沫感染対策としての咳エチケット)があります。

インフルエンザ予防法

この中で、インフルエンザワクチンの接種は特に有効な方法と考えられています。ちなみにうがいはインフルエンザを予防する効果はないといわれています、なぜならインフルエンザウイルスを吸入し、のどの粘膜や気管支の細胞に付着した場合、細胞の中へ侵入するのに要する時間は数分〜20分といわれているからです。

 

インフルエンザワクチンとは? 

インフルエンザウイルスには様々なタイプがあることは知られているかと思いますが、流行するタイプが毎年異なります。世界での流行状況からどのタイプがはやるのかを世界保健機関(WHO)が予測し、それに基づいて厚生労働省指導の元、そのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて、インフルエンザワクチンが製造されています。

インフルエンザワクチンは、鶏の卵から作られます。インフルエンザウイルスを卵に摂取してウイルスを増殖させ、それを処理することで感染力をなくします。こうしてできたインフルエンザワクチンを体に接種すると、免疫細胞がウイルスの外見を認識して覚えておき、本物のインフルエンザウイルスが身体に侵入してきたときに、一気に攻撃する体制が出来上がるようになります。その結果、インフルエンザウイルスに感染しても発症する可能性を低減させ、発症した場合でも症状が軽減され重症化防止となるのです。

ワクチン

 

 インフルエンザワクチンの接種はいつがベスト? 

B2CB67F7-C824-46FC-BAA1-45EF0DB6076Bワクチンの予防効果(免疫効果)が期待できるのは、接種した2週後から5カ月程度までと言われています。そのため、流行の時期を見極めてインフルエンザの予防接種を受ける必要があります。例年12月~3月頃に流行し、1月~2月に流行のピークを迎えるため10月下旬から11月中旬頃までに接種を終えておくと効果的です。

なお、今年決定したインフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて製造されているので、インフルエンザの予防に十分な免疫を保つためには毎年ワクチンを接種された方がよいと考えられます。

 

 インフルエンザにかかったら、いつ学校に出席できる? 

インフルエンザ発症前と発症してから3~7日間はウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。

インフルエンザを発症した幼児や学生に関しては学校保健安全法において、発症した後(発熱の翌日を1日目として)5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止期間と定められています。

しかし、成人に対してはインフルエンザ感染に関する出勤停止などの共通の決まり事はありません。そのため、会社によって出勤停止の規則は異なりますが、学校保健安全法に基づいて、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで出勤停止」と定めていることが多いです。

インフル登校

 

 インフルエンザの治療は? 

① 対症療法

自宅での安静加療を原則とします。水分補給や食事摂取ができない時などは、点滴による補液が必要となります。

② 抗インフルエンザ薬

現在インフルエンザの治療薬は内服薬、吸入薬のほか注射薬も発売されています。

抗インフルエンザ薬

インフルエンザの治療薬は発症後48時間以内に使用しなければ、効果はないといわれており早めの受診が勧められます。その理由は、インフルエンザ治療薬の多くは増殖したウイルスを殺すのではなく、増殖する段階を抑える働きがあるため、ウイルスが増え切った状態では効果が乏しくなるからです。

 

【参考】 厚生労働省 、学校保健安全法、NIID 国立感染症研究所、一般社団法人日本感染症学会、一般社団法人日本呼吸器学会

 

以上、簡単にインフルエンザに関してまとめてみました。

※インフルエンザについての基本情報は堺市「インフルエンザについて」や厚生労働省の「インフルエンザQ&A」や中外製薬株式会社の「インフルエンザ情報サービス」をご参照ください。

当院でのインフルエンザ予防接種は10月21日より開始します。予約制ではありせんので、来院順に接種を行います。
※ただし、ワクチンの入荷状況により当日接種できない場合がありますのでご了承ください。

横田クリニック院長 横田武典

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