成長期のスポーツ障害予防・指導者講習会

3月14日(土)に大阪市立浪速区民センターを会場にして、成長期のスポーツ障害予防・指導者講習会が行われました。この講習会の主催は全日本軟式野球連盟で、協賛として運動器の10年・日本協会という協会が関わっています。全国10会場で開催され、スポーツドクター1名と理学療法士は講師が1名、補助講師が2名配置されています。そして、近畿ブロックでの講習会には当院理学療法士の田中が講師、北中が補助講師として参加しました。

講習会の内容は、まず行岡病院の正富先生より「成長期のスポーツ外傷予防に関する講座」というテーマで講演していただき、続いて当院理学療法士の田中が「コンディショニングに関する講座」、「ストレッチ等に関する実技講座」というテーマで講演するという流れでした。

正富先生の講演は成長期に起こりやすいケガやその発生メカニズムなど医師の視点から話をされておりました。特に野球肘に関して、なぜ野球肘が生じるのか?そのまま投げ続けることによって将来どうなってしまうのか?など動画も用いながらご講演されていました。

後半は当院の田中がコンディショニングの1つの手段としてストレッチについて講演しました。まずはストレッチの理論について、ウォーミングアップとクールダウン時に選択するストレッチの違いなどを生理学的な話から講演し、その後実際にストレッチの実技を行いました。ストレッチは野球の動作に近い動きを取り入れたもので、上半身と下半身に分けて行いました。

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今回の講演によって少年野球の指導者に向けてケガに対する知識やその対処法を学んで頂くことによって、障害予防に繋げていくことができれば幸いと思っています。また当院では野球の障害予防として野球肘検診を実施しております。この検診は超音波を用いることによって疼痛の無い肘の障害を早期発見し、長期間の治療や野球ができなくなるような子どもを減らすことが目的です。小学生や中学生を対象に実施しておりますので、ご興味のある方は当院スタッフまでお問い合わせください。

※運動器の10年・日本協会 http://www.bjd-jp.org

報告者:北中






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