タグ別アーカイブ: サッカー

狭山市立南中学校へストレッチ指導に行ってきました。

平成29年726日に当院スタッフの沼澤と門舛が狭山市立南中学校の運動部を対象にストレッチ指導を行ってきました。

IMG_4178

 

今回のストレッチ指導は当院スタッフに学校側から運動部に所属する生徒に対して「ケガを予防するためのストレッチ指導」を行って欲しいと要望があり、実施しました。IMG_4180IMG_4184

 ストレッチ指導は野球部、サッカー部、バレー部、テニス部、バスケ部、陸上部に所属する約150名に対して実施しました。実際にストレッチ指導した内容としては、各競技で多く見られる怪我や、成長期に多く見られる怪我を予防する為のストレッチ指導を行いました。

 

成長期の特徴として、骨が伸びる骨の端の部分は成長軟骨といいとても弱い部分になります。骨が成長するのに対し、筋肉も成長するわけではありません。

図1

骨が成長することで筋肉は伸ばされるというストレスがかかります。そのストレスが成長期に多いオスグッド・シュラッター病やシーバー病というケガにつながります。

そのストレスを少しでも減らすためにストレッチはとても重要になってきます。

 

そのストレッチの中でもここでは2種類紹介したいと思います。

 

まずは太もも前面のストレッチです。これは、腰痛、股関節痛、膝前面痛に対する予防のストレッチになります。

図2

【目的】膝を伸ばす筋肉のストレッチ。走る、踏ん張る、キックなど多くの場面で使います。

【方法】横向きになり、下の足を前に90°曲げる。上の足の膝を曲げ足首を持ちそのまま膝を後ろに引く。

【注意】腰を反らない、捻らないように行います。

 

次にふくらはぎ全体のストレッチです。これは、膝前面痛、足周辺痛に対する予防のストレッチになります。

図3

【目的】つま先を地面に押し付ける筋肉のストレッチ。走る、ジャンプなど多くの場面で使います。

【方法】足を前後に開き、前の足に体重をかけます。伸びるのは後ろの足です。

【注意】つま先と膝の方向を一致させます。足首のつまり感があれば無理に行わないようにします。

 

このようなストレッチは運動後やお風呂上がりの体があったまっている時に30秒を35セットすることで柔軟性向上が期待できます。

しかし、この2種類がすべてではないので、スポーツでのケガなどある場合は、当院にお越し下さい。

 

今回行ったストレッチ指導のように、当院では外部活動も積極的に行っています。

現在はストレッチ指導の他に、トレーナー派遣や野球肘検診を行っております。さらに、他の種目に対する検診も計画しております。興味がある方は当院までお問い合わせください。

 

報告者:門舛、野田


第26回日本臨床スポーツ医学会学術集会

平成27年11月7日~8日にかけて、神戸国際会議場にて第26回日本臨床スポーツ医学会学術集会が開催されました。当院から院長の中里と理学療法士の田中が「第1回ジュニアチャリティーカップ」メディカルサポート活動報告 〜ジュニアゴルファーに対する障害予防の取り組み〜 というタイトルで口演発表を行いました。また梅本が大阪府サッカー協会が事業としておこなった「メディカルサポートに関するサッカー指導者の意識調査」の共同演者として参加しました。

 

今回開催された日本臨床スポーツ医学会学術集会は、スポーツ医学に関わる各分野の医師(整形外科以外にも内科など)や理学療法士、アスレティックトレーナーなどスポーツに携わる様々な職種が集まり学術研究、情報交換、臨床研修を図るために行われる学会です。

P1020591CIMG7012

今回、田中は一般演題のメディカルサポート部門で発表を行いました。今回の調査から、ジュニアゴルファーの障害予防に関するケアの方法や予防のトレーニングに関する知識は親からの情報が多くを占めており、野球やサッカーなどと比べ専門的な知識を持ったトレーナーや医療従事者などからの指導を受ける場がまだまだ少ないのが現状であるという結果が出ました。

P1020595

また梅本は大阪府サッカー協会スポーツ医学委員の活動メンバーの一人として、高校サッカー部の指導者に対し、「トレーナーの必要性を感じるかどうか」という意識調査を行いました。アンケートの結果から、障害予防やコンディショニングの面で指導者の多くは現場でトレーナーは必要だと感じながらも、現状としてはトレーナーの人手不足や資金的な面で多くの高校ではトレーナーがいない高校が大半を占めていました。

2日間に渡って全国から医師や理学療法士などが日頃行っているスポーツ医学に関する研究の口演やポスター発表を見る事が出来、今後仕事をする上で良い刺激を受ける事が出来ました。また今回、田中の発表であったジュニアゴルファーに対する障害予防やパフォーマンスアップに対するコンディショニング調整やトレーニング方法の指導を行う場として、当院が少しでも貢献出来ればと感じました。

報告者:嵩本