電話をする前に

その場所まで行かず、対面せず意思疎通が可能な電話の便利さはわざわざ説明をする必要はありませんが、電話の持つマイナス面というのもこのコロナ騒動の際にもう一度みんなで考え直す機会にしたいと思います。

クリニックはむしろ騒ぎの前より空いているところが大半ですが、市民病院クラスは感染対策のために余剰の労力を取られ、疲弊しています。

しかし、大きい病院よりも先に全国の保健所の方が限界を迎えそうな様相です。

もちろん重要なたくさんの電話相談の対応を全力で行って頂いているわけですが、それ以外にたくさんの不要不急の電話に手を取られているのが現状のようです。

「昨日は何人コロナが出ましたか?」「さっきからの熱ですが、どうしたらよいですか?」「もっと検査をするようにしっかりやれ!」など、そのたびに職員の方の時間と精神が削られていっています。

まず私自身も今後気をつけようと思うことですが、お店や役所に気軽に電話しすぎていることがあるのでは?(「とりあえず電話」と命名)

今は手元に便利な情報ツール、スマホがあります。

何時まで役所がやっているか、駐車場はどこかなど、ほとんどの情報はHPに載っていますし、Q&Aなども用意してくれていることが多いでしょう。

どれくらいの患者さんがいつ陽性判定を受けたかなども保健所HPに詳しく記載されていますが、「とりあえず電話」をかけると、職員の方は作業を中断してその対応をすることになるでしょう。

これから患者数の増加に従って、検査数も増やしていかなくてはなりませんが、いかに保健所の不要な業務を減らすか、「とりあえず電話」をかける前に一度立ち止まって考えてみましょう。

コロナのことはもちろん心配ですが、体調がいい時から、「こういう状態になったら保健所に電話をした方がいいのだな。」と調べておいて、いざという時に備えておきたいものです。

クリニックに関しても、電話は診察の最中に何の前触れもなく入ってきますので、そのたびに皆の業務を中止し、場合によってはカルテを開け、確認をしてなど相当な時間を取ります。

その間、病院に来る労力を払って受診している患者さんは割込みを受け、待たされてもいます。

「病院に行くと感染が怖いから」とか「スタッフの方や先生がお忙しそうで、受診したらお手数をかけてしまいそうで、、、」と恐縮しきりにかけてきて下さることが多いですが、本音を言うと電話の方が受診して頂くよりこちらの労力と時間を取られています。

また、電話ではやはり実際診るのとは違い情報量が少なく、なかなか正確なことは言えません。

しかしお答えするとある程度責任はどうしても生じるので当院では原則、受診した方がいいかや病気や薬の一般論などの質問(解熱剤を使ってよいか)などには電話ではお答えしておりません。

元気なうちにブログを見たり、学会や政府など公的なサイトを確認して、備えておいて頂くことが重要と思います。

それでもどうしても困った時はお電話をください。スタッフと私がお助けします!

LINEで送る





DDまっぷ ドクターブログ 一覧