月別アーカイブ: 2020年6月

子育てその30 謀反

今朝、次男のノート見て指導しておりましてね。
「数字もっと揃えて書かないと。綺麗に整えて。」
ほんとにふとした出来心で、「パパの顔みたいにな。」ってめっちゃ小さい声でポソって言ってしもたんです。
横にいた長男から、「いやー、パパの顔はほぼ応仁の乱っしょ。」というよく分からないけど殺傷能力の高い言葉の暴力を受けまして。
長男を「絶対処すリスト」に載せました。

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マスクの副作用

前回、何かをすることには必ずメリットだけでなくデメリット、すなわち副作用を伴うこと、そして感染対策も例外ではないことをお話ししました。
今回は世界中の人達が一斉にマスクを着用するようになりはっきりしてきたマスクによる副作用について記します。

まずいつもお伝えしているように、一般の方が通常の機能のマスクをするメリットは、少しの守備力アップと大幅な攻撃力のダウンです。
理論的には全く無症状で健康な人が常時マスクをすることには大きな意味はないかもしれませんが、軽い症状を意識していないだけかもという観点からつけられる人が全員つけておくというのはそれほど悪い作戦ではありません。
一方で副作用として、熱中症や窒息のリスクがあり、実際に報告が増えてきました。
人間は呼気から常時結構な量の余計な熱を外に排出しているのですが、マスクでそれが邪魔され熱がこもってしまうのです。
元々マスクを使う文化のある日本でも今まで冬のインフルエンザシーズンや春の花粉症シーズンの着用が主で、真夏に屋外でつけることはほとんどなかったためそれほど意識されていなかった副作用と言えます。
また、運動時の着用や、年少児では咳き込んでの嘔吐物などにより窒息や死亡例が報告されています。
これを受け、少なくとも2歳未満の児はつけるべきでないという強い勧告が各学会からも通達されました。
医学的な観点からだけでなく、集団生活の中でも4〜5歳前後くらいまでは現実問題としてしっかりつけるのは難しそうと多くの保母さんや園の先生方、保護者の方は実感しておられると思います。
園や学校がほぼ完全再開して3週間、小学校以上の児は免疫が高いこともありますが、手洗いやマスク着用、給食時の対策が大きく効果を発揮してほとんど熱の子は受診していません。
未就学児に関しては、三密でもあり、マスク着用も年長さんくらいしか難しくやはり様々な感染症の子の受診が増え始めています。
ゼロリスクを追い求めるのは不可能ですから、これらの世代の子は熱が出たり、咳や下痢がひどい間はしっかり休むという今までと同様(あるいは若干厳しめに)の方針でやっていくしかないようです。

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今後の院内での感染対策について

大阪も緊急事態宣言解除からこの週末で1か月を迎えることになります。
コロナとの闘いは長丁場で、これからまだ年単位で続いていくでしょうからまだまだ油断は禁物ですが、日本のみんなが一丸となって対策をした結果として今のところとてもうまくいっていると思います。
「Stay Home」によって、コロナだけでなくあらゆる感染症がいったん激減し、当院を含めて医療崩壊をきたすことなく色々な対策をする時間を数か月かせぐことができました。
今後の見通しとして、経済と教育を回していくに伴い、コロナとその他の感染症がまた次第に増えていくことになります。
コロナはどうも撲滅に向かう感染症でなさそうですので、これは避けられないことです。
コロナがいない平和な世界というのは非現実的で、「コロナの患者さんは毎日そこそこ発生しているけれど、経済はそこそこ回っており、教育もそれなりに機能しており、医療が何とか回っている状態」という「With Corona」が目標になります。

さて、新型コロナという未知の敵が現れてすぐの情報が乏しい時期には、欧米での惨事を目の当たりにしながら大げさに、少し過剰なくらい対策するのは非常に適切な選択でした。
日本全体レベルで言えば、外出自粛、学校の停止、仕事であっても県外への移動の抑制などがそれに当たります。
当院レベルで言えば、体調不良の児は全てコロナ疑いとして車の中やテントで診察をしていたというのがそれに当たります。
しかし感染対策もやればやるほどいいという訳ではなく、必ず副作用を伴います。
それは日本全体レベルで言えば経済の大停滞や教育の大幅な遅れであり、当院レベルで言えば、テント内の診療に伴う熱中症のリスクであったり、設備のための費用であったり、診察のための手間の増大であったりします。
だんだん時間がたつにつれて、おそらくたくさんの要因が積み重なって日本での被害は欧米諸国よりずいぶん小さく(今のところというだけかもしれませんが)済んでいることが明らかになってきました。
これからはリスクに応じて、慎重に色々な規制を緩めていく必要があります。

当院でもテントは一定の役割を果たしたと考え、今後は院内での診療にシフトしていきます。
少しでも鼻水や咳があれば隔離対応をしていましたが、マスクをしっかりできる年齢層ではそこまでの対応も不要と考えられますので、⓵熱のある児、ぐったりしている児、⓶咳がひどい児、⓷ひどくない咳ではあるがマスクが不十分な未就学児、⓸その他、嘔吐など周囲への影響がありうると考えられる児を隔離対象とします。
さらにフードコートでよく活躍しているような呼び出しベルも手に入りましたので、車でお越しの方はそこを安全な個室の待合室としてお待ち頂き、とにかく院内にいる時間を減らすことも可能になりました。
ベルは毎回新品の袋に入れてお渡ししていますので、多数の人が触ったものを持つ心配も不要です。
また、ある程度消毒液が届く状態になってから行っているエントランスでの患者さん全員の手指消毒も今後もずっと継続していきますのでご協力をお願いいたします。

コロナの時代に大事なのは一貫した方針とか決意ではなく、激動する変化に柔軟に対応していく臨機応変さで、医療機関は最もそれを求められる施設と考え対策を続けていきます。

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