マスクの副作用

前回、何かをすることには必ずメリットだけでなくデメリット、すなわち副作用を伴うこと、そして感染対策も例外ではないことをお話ししました。
今回は世界中の人達が一斉にマスクを着用するようになりはっきりしてきたマスクによる副作用について記します。

まずいつもお伝えしているように、一般の方が通常の機能のマスクをするメリットは、少しの守備力アップと大幅な攻撃力のダウンです。
理論的には全く無症状で健康な人が常時マスクをすることには大きな意味はないかもしれませんが、軽い症状を意識していないだけかもという観点からつけられる人が全員つけておくというのはそれほど悪い作戦ではありません。
一方で副作用として、熱中症や窒息のリスクがあり、実際に報告が増えてきました。
人間は呼気から常時結構な量の余計な熱を外に排出しているのですが、マスクでそれが邪魔され熱がこもってしまうのです。
元々マスクを使う文化のある日本でも今まで冬のインフルエンザシーズンや春の花粉症シーズンの着用が主で、真夏に屋外でつけることはほとんどなかったためそれほど意識されていなかった副作用と言えます。
また、運動時の着用や、年少児では咳き込んでの嘔吐物などにより窒息や死亡例が報告されています。
これを受け、少なくとも2歳未満の児はつけるべきでないという強い勧告が各学会からも通達されました。
医学的な観点からだけでなく、集団生活の中でも4〜5歳前後くらいまでは現実問題としてしっかりつけるのは難しそうと多くの保母さんや園の先生方、保護者の方は実感しておられると思います。
園や学校がほぼ完全再開して3週間、小学校以上の児は免疫が高いこともありますが、手洗いやマスク着用、給食時の対策が大きく効果を発揮してほとんど熱の子は受診していません。
未就学児に関しては、三密でもあり、マスク着用も年長さんくらいしか難しくやはり様々な感染症の子の受診が増え始めています。
ゼロリスクを追い求めるのは不可能ですから、これらの世代の子は熱が出たり、咳や下痢がひどい間はしっかり休むという今までと同様(あるいは若干厳しめに)の方針でやっていくしかないようです。

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